今日からとうとう95日間の戦後最長の延長国会になり、会期は9月27日までの245日間となりました。国会で会期制をとっているのは、会期内に成立しない法案は廃案とし多数党の横暴を抑制し、少数意見を保護するものです。米国議会で安倍首相は今夏まで成立をすると約束してきたことに固執していますが、今回の会期延長は民主主義のルールを壊す暴挙です。
固執するといえば安倍首相、先週の衆院予算委員会で「国際情勢に目をつぶって、従来の(憲法)解釈に固執するのは政治家としての責任放棄だ」と・・・、「エェツ!?」。従来の憲法解釈との論理的整合性を重視するのは当然のことで、安保関連法案に反対する人たちが国際情勢に目をつぶっている訳ではありません。ネトウヨのように常に韓国や中国を敵対視し、意見の異なる人たちをネット上で「死ね」などという平気で言っている人たちとは大きく違います。
昨年の初秋、隣の家の芝張り時期が遅くなった庭は、先月頃から気温の上昇とともにも少しづつ伸びて、去る4月12日に撮った写真と比べるとその成長がよく分かります。芝生はまだ刈り込む程でもなく孫たちがサッカーボールを蹴る打ってつけのスペースで、私も時どき桜の木の下で休憩です。
先週18日、衆議院第2議員会館前で作家の瀬戸内寂聴さんが車椅子から降りて歩道上で、ご自身の戦争体験に触れながら「戦争にいい戦争は絶対にない。戦争はすべて人殺しです。二度と起こしてはならない。若い人たちが幸せになるような方向に・・・」と訴えられました。安全保障関連法案をめぐるこれからの延長国会は、戦後70年の節目に日本の近未来を決める大きな岐路となることで国会前には連日、全国から多くの人たちが集まっていることがネットから伝わってきます。
『マガジン9』HP日本全国デモ情報 http://www.magazine9.jp/demoinfo/
3・11後に立ち上がったこのコーナー、当初は「反原発デモ」で溢れていましたが、今は様々な異議申し立てが並んでおり、その中でも「戦争法案反対」「NO WAR」が中心です。昨日の「九条の会糸魚川」の拡大世話人会では、新潟県内各地の「9条の会」の活発な活動が紹介され、「今は第2の安保闘争・・・」という言葉が聞かれました。
国会の会期延長には多額の経費がかかり、首相自身は「審議時間を多く取って、しっかり議論する」と言うものの、その費用に見合う議論ができるのでしょうか。 22日の衆院平和安全法制特別委員会でも、元内閣法制局長官2人が「憲法9条に違反している」「従来の政府見解を明らかに逸脱している」と批判でした。憲法学者から「違憲」の指摘がこれだけ多くなっても耳を傾けない安倍首相、政権の支持率も下がっている今がまさに正念場で、私も命ある限り孫たちに恥じない悔いのない活動をしてゆかねばと心熱くするこの頃です。