71年前のヒロシマも暑い朝を向かえ、米軍により投下された原子力爆弾「リトル・ボーイ」で、一瞬にして罪のない大勢の人たちが命を失いました。その年の暮れまでに14万人もの尊い命を奪い、そのうち約9,000人が子どもだったと推計されています。
(写真はグリーンピース・ジャパンから借用)
今日の平和記念公園での平和記念式典で、松井市長は「かつて人類が経験したことのない“絶対悪”が広島に放たれ、一瞬のうちに街を焼き尽くしました。」、さらに「非人道性の極みである“絶対悪”をこの世から消し去る行動を起こすべき・・・」と、“絶対悪”という言葉を3回繰り返す平和宣言でした。
続く子ども代表の二人は、“語り部”たちが次々と亡くなる中で「私たちが語り伝える」と、力強く心に響く言葉です。その後に続くアベ首相、「核兵器のない世界の実現・・・」と言いながら、この人は核と人類は共存できないことを心底分かっているのか、国のトップとして世界唯一の被爆国である日本で核は何をもたらしたのか理解しているのかと、憤りさえ感じる軽い挨拶でした。
そして今夜9時からのNHKスペシャルは「決断なき原爆投下~米大統領 71年目の真実~」です。トルーマン大統領が「多くの命を救うため」に決断したとされる原爆投下でしたが、大統領の明確な決断はなかった可能性が軍や政権の極秘資料から明らかになりました。アメリカを代表する歴史家の多くがいま語り始めた新事実、原爆投下71年目の知られざる真実に迫る番組でした。
ところで任期満了に伴う10月の新潟県知事選は、県市長会と泉田知事との不協和音が続いている中で、全国市長会長を務める長岡市の森民夫市長(67)が立候補する意向というニュースが流れてきました。森市長は県市長会などの要請を受けて来週にも出馬表明のようですが、こちらも参院選でのアベ首相の争点隠しと同じく、柏崎刈羽原発の再稼働はうまく隠されての激戦になりそうな気配です。
20世紀の科学史最大の発見ともいわれる核エネルギー、“絶対悪”の原爆投下と原発再稼働と、眩い太陽エネルギーとを考えてしまう暑い週末です。