毎年の日本母親大会では合間を見ながら、月刊『食べもの通信』を中心に書籍販売を手伝ってきましたが、今年も福井会場で合同出版社の売り場を少しお手伝いさせていただきました。今どんな本が売れ筋なのか興味があり、時どきお隣りの出版社売り場にも目をやったりと、なかなか経験できない貴重なひと時でした。
合同出版社では5月に上杉 聡著『日本会議とは何か「憲法改正」に突き進むカルト集団』(1000円+税)を発行、8月には6刷目ですが時節柄か本書を手にする人が多く、よく売れるので驚きました。帯には「変容する右翼勢力 日本会議がめざす世界」と記され、彼らの計画を可視化するお薦めの一冊です。
日本会議については何度かブログで書き込んできましたが、全国都道府県に本部を置き241の市町村支部があり、地方議員の会員も多く全国では約38,000名だそうです。また国会議員は超党派で、特に自民党議員のほとんどが会員の最大右翼組織で、小池百合子都知事は日本会議国会議員懇談会(議員連盟)の副会長です。
日本時間の22日、リオ・オリンピックは17日間の競技が終わり、その閉会式では東京五輪へのバトンタッチセレモニーに世界に誇れる日本アニメの数々が登場し、映像を駆使した斬新的なMIKIKOさんの振り付け演出の素晴らしさに目を見張りました。しかしマリオ姿のアベ首相は平和の祭典を政治的に巧みに利用で、小池都知事ともこの二人はよく似ているなあと感じましたが、よくよく考えると日本会議という同じ組織の国家感を持つトップリーダーですから、今さら驚くことはないのかもしれません。
ところでNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』はいよいよ終盤になりましたが、今年は花森安治生誕100年ということでデザイン集が記念出版されました。8月生まれの孫へのプレゼントにと『夢は牛のお医者さん』と一緒に早く注文したものの、注文が殺到して土曜日の留守中にやっと届きました。『暮らしの手帖』表紙原画全点と装丁原画やカット、手書き文字など約300点が掲載で、夏休み中の孫たちと一緒にページをめくって楽しんでいます。
そして時代を超えたデザインに目を見張り、厳しい出版業界で生き残ってきた“とと姉ちゃん”の『暮らしの手帖』に敬服しながら、日本会議の怖ろしさを知る昨今です。