すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

原発も沖縄も根っこは同じ問題!

2016年08月22日 | 日々思うこと

日本母親大会第一日目、問題別集会は“原発銀座”といわれてきた福井県福井市での開催で、全国の原発立地県から集まった人たちで用意された1000席が埋め尽くされました。集会は4時間半に及び、福島の現状や福井での“反原発”の長い闘い、島根大学の上園昌武教授の再生可能エネルギーについての取り組みが報告されました。

地震列島の日本の各地では、既得権益に縛られ住民の命を無視する電力会社とそれに群がる人たち、何よりも原発をベースロード電源と位置づけている国のエネルギー政策こそが問題であることを再確認です。

大会二日目の全体会、会場は金沢市の石川県産業展示館で、記念講演の講師は琉球新報社編集局の島 洋子政治部長です。島さんは沖縄で生まれ育ち、大学も沖縄という沖縄を知り尽くした方です。1972年の本土復帰で、沖縄の人たちは平和憲法のもとに帰りたいと願いながら、今日に至たる沖縄の歴史を話されました。

返還後の日本政府といえば、米国追随の“おもいやり”で沖縄県民の願いを無視して新基地建設に突き進み、国が県を訴える最悪の状態になったことや、7月の参院選挙直後の東村高江ヘリパット建設強行の問題を取り上げ、「わが国の民主主義が試されている問題」と話されました。

また島さんは、本土では「沖縄の経済は米軍基地に依存している」、「抑止力のため沖縄に基地が必要」という点について、根拠がなく誤解であるとデータで示すなど説得力のある主張でした。さらに作家の百田尚樹氏が昨年、自民党の若手議員の勉強会で、沖縄の新聞2紙を「つぶさないといけない」と発言した問題に触れ、「報道の自由が奪われれば次は言論の自由が奪われ、行き着く先は戦争・・・」と、重く心に響く訴えでした。

大会の最後は、憲法改悪を許さないと全国の代表が登壇して、「子どもたちに『核兵器のない平和で明るい未来』を手渡すために、憲法改悪反対、9条守る運動の先頭に立とう」との大会アピールを4600人の参加者拍手で採択し閉会です。会場の様子をデジカメで何枚も撮ったもののイマイチで、写真はネット「しんぶん赤旗」からお借りしました。

そして22日、四国電力は日本一の断層「中央構造線」が近くを通る愛媛県伊方原発3号機(出力89万キロワット)をとうとうフル稼働で、何という愚かさかと憤りながら原発問題も沖縄の問題も根っこは同じであることを痛感です。

猛暑の中の2日間の日本母親大会には延べ゙9300人の参加で、私も暑さのためか体重もさることながら体脂肪が驚くほど下がっているのでビックリです。今日は朝からいつものパターンに戻って、孫を水泳教室に送るなどあわただしくあっという間に昼どきです。台風9号で午後2時頃に糸魚川市に「大雨警報」が出されたものの夕方には解除され、夜には雨が強く降り出す一日の終わりです。