すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

73年目のヒロシマと豪雨災害から一ヶ月

2018年08月06日 | 日々思うこと

広島に原爆が投下されてから73年目の朝、NHKで平和記念式典を視聴です。松井広島市長は平和宣言で、世界にいまだ1万4千発を超える核兵器の存在と、核抑止や核の傘という考え方は核兵器の破壊力を誇示し、相手国に恐怖を与えることによって世界の秩序を維持しようとするもので、世界の安全を保障するには極めて不安定で危険極まりと主張です。

さらに「為政者は、このことを心に刻んだ上で、NPT(核不拡散条約)に義務づけられた核軍縮を誠実に履行し、核兵器のない世界へ」と・・・。「日本政府には、核兵器禁止条約の発効に向けた流れの中で、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現するためにも、国際社会が核兵器のない世界の実現に向けた対話と協調を進めるよう、その役割を果たしていただきたい」と、心に響く訴えです。

続くアベ内閣総理大臣はこれを真摯に受け止めていないようで、昨年と同じく「核兵器禁止条約」に言及することなく“言い訳”に終始し、その言葉の軽さに憤りさえ感じてしまういつもと変わらぬヒロシマです。

月刊『食べもの通信』8月号コラム「ひびき」で私は、沖縄慰霊の日の中学生や国連軍縮会議への高校生平和大使のことなど、“若い人たちから伝わる平和への希求”を綴りました。被爆国として条約に賛成しない日本政府を指摘し、“当たり前の平和”を次の世代へバトンタッチする粘り強い活動をしてゆかねばと・・・。

そして西日本豪雨から今日で一ヶ月、被災地の復旧の差が伝わります。避難所生活の多くの人たちは住む家を失い、政府や自治体のスピード感が問われてきましたが、仮設住宅の計画もやっとスタートという状況です。

そんな中で先日、新潟市の斉藤裕弁護士お薦めの『老いる家 崩れる街』(野澤千絵著 講談社現代新書 760円+税)を注文です。サブタイトルは“住宅過剰社会の末路”で、現在800万戸の空き家が15年後には2100万戸を超え、「あなたの“まち”、将来、本当に大丈夫ですか?」と・・・。
 
著者は都市計画の研究者だけに、近未来を見つめた説得力のある内容で、活断層の上でも住宅新築を「禁止」できない日本の住宅政策を指摘で、一日も早い豪雨被災地の復旧復興を願いながら、災害に強い都市計画の重要性を痛感です。

そして今朝9時半過ぎ、空が暗くなっていきなり激しい雨が数分間降りました。久しぶりの天の恵みの嬉しい雨でしたが、県内の中下越地方や山形県では大変な状況で、何事もほどほどです。豪雪のこの年には春が一気にやって来て、梅雨の時期には梅雨らしい雨もなく、夏には猛暑続きと豪雨という異常気象に地球の異変を重ね、久しぶりにエアコンから開放さた終日です。