すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

お盆の墓参りと吉永小百合さんの原爆詩の朗読

2018年08月14日 | 日々思うこと

お盆の昨13日は朝から雷雨に見舞われ、11時過ぎに檀家の住職が家にお参りに来た後、雨の中を墓へ出かけることにしました。駅裏の寺の墓地への長い階段は傘を右手にお花などを持ってやっと到着で、これではロウソクの灯が消えてしまうと思っていたら雨が小ぶりになってきました。

我が家の墓の次は車で数分の「タンク山」といわれる親戚の墓への移動で、また雨が降り出してきました。木立の向こうに高速道のトンネルと北陸新幹線高架橋を見ることができました。

雨の中での墓参りは珍しく、ずぶ濡れになっての帰宅です。しばらくすると甥っ子3人が墓参りの帰りに立ち寄って仏壇にお参りで、この間まで子どもだった甥っ子らはあっという間に社会人です。

今日の夕方は西の空が茜色で、山の方には入道雲です。映画『風立ちぬ』の主題歌、松任谷由実さんが唄う「♪ひこうき雲」を口ずさみながら、ふと原爆キノコ雲を重ねました。
 
福島原発事故後の2011年10月に公開の吉永小百合さんのイギリスオックスフォード大学での原爆詩の朗読会が今またネットで広がっています。 ピアノ伴奏の坂本龍一さんも「核と人間は共存できない」と訴えています。
吉永さんの朗読はいつも峠三吉の詩から始まっています。
 『序』    峠三吉
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ

https://www.youtube.com/watch?v=lEalWrdso8w

戦争の悲惨さを伝えていくことが今を生きる大人たちの責務の8月、明日は73年目の8月15日、“わたしにつながる”上越の娘家族がやって来ます。


戦争孤児“駅の子”と映画「ひろしま」と

2018年08月12日 | 日々思うこと

今夜9時からNHKスペシャル『“駅の子”の闘い~語り始めた戦争孤児~』を視聴です。戦争で親をなくした戦争孤児、その数は12万人にも及び、行き場をなくし駅で暮らす子どもは「駅の子」とも呼ばれ、一人で生きていくことを強いられ、当事者の証言をもとにその悲劇の実態に迫る番組でした。

映画『ひろしま』(関口秀雄監督 104分 モノクロ)は、広島に原爆が投下された直後の惨状と被爆者らの苦悩を克明に描いた映画で、終戦後の1953年に日本教職員組合員50万人の出資と、9万人の市民がエキストラで制作されたものの一般公開がされることがなかった幻の映画です。

2012年にデジタル化され鮮明な映像でよみがえって話題となって、今夏は高田世界館でも上映中です。上越の友人Fさんが「原爆を描いた多くの映画があるけど、一番事実に近い追真性・・・」とメールが届きました。映画はお盆休み後、17日(金)まで上映が延長されるそうで、何とか出かけたいと思います。

大橋巨泉さんの晩年の戦争についての言葉です。

戦争の悲惨さは罪もない多くの子どもたちをも巻き込み、誰のための戦争であったのかと考え、核保有国と非保有国の橋渡しなどとはトンでもないと痛感です。そして73年目の今、自民一強の政治は世界に誇る平和憲法を変え、同じ道を進もうとしていることに国民はもっと敏感であらねばと思う一日の終わりです。


歴史を知り、戦争の悲惨さを伝えることの重さ

2018年08月11日 | 日々思うこと

昨日からの雨降りで涼しい朝を迎えました。9時半からのUX新潟TVで長野県松代大本営のことを取り上げており、番組登場の人たちが松代大本営を「知らなかった」というので驚きながらしばらく視聴です。私も30年前に一度訪れただけですが、現地説明は保存会の元高校教師でした。

第二次大戦中に使われるはずであった巨大地下壕の大本営に驚いたことを記憶です。昭和から平成の節目とあって保存会の元教師は参加者らに天皇制について問いかけましたが、曖昧な答えに「みなさん、近代史を学んでください」と呼びかけていたことが印象でした。今、73年が経過して当時を語る人が少なくなっていることが番組から伝わってきました。

近所の臨海公園の道路沿いの夏に強いムクゲは、雨が降らなかったためか今年は花数もまばらで元気がありません。

夕方のTBS報道特集「隠された戦争の記録」を視聴し、8月15日の敗戦直後に国の命令により全国各地で軍事機密のため戦争に関わる大量の資料が焼却されていたことを知りました。

また日本初の超高層ビルの霞が関ビル(1969年竣工)を設計した池田武邦さん(94)は、日本海軍最後の軽巡洋艦「矢矧」(やはぎ)の航海士として昭和20年4月、沖縄へ出撃しアメリカ軍に撃沈され沈没する直前に奇跡的に生還を果した一人です。池田さんは未公開のその写真を紹介し、戦争の悲惨さと過去を知ることの重要性を語っていました。https://jcc.jp/news/13785832/

平和の反対は戦争でなく無関心で、近代国家が歩んできた歴史を知らず無関心でいては同じ過ちを繰り返すことでしょう。昨日のブロ友Kさんの今朝のコメントで、シンガポール国内のことも初めて知りました。

「取り上げていただいてありがとうございます。日本の教科書から消えた原爆雲はシンガポールの1982年版教科書に大きく取り上げられ、原爆投下の様子がビジュアル版1ページを使って詳しく再現されていました。またシンガポールのある女性が日本留学を希望したのに親の反対でかなわず、アメリカ留学となり、その途次、我が家に一泊した折、親は原爆投下を知って、これで戦争が終わると喜んだという話に衝撃を受け、未だに忘れられません。原爆投下の悲劇はそこまで教えて初めて成立すると思っています。」と・・・。http://blog.livedoor.jp/masahiro16/

昨日と同じ場所の一年前の写真です。頚城の山々はガスに被われていますが、田んぼの稲はすでに色付き稲穂がいっぱいであったことを記憶です。

旧盆を前にして気合いを入れて動き回っていますが、去る7月24日に教育委員会へ問合せをした市内小中学校(18校)のエアコン設置について、その後、検討され設置をする運びになりホッとしています。

設置予定は171室で経費は概算3億円、国の補助3分の1で採択された場合は3年をめどにした年次計画ということです。子どもたちの命に直結ですから、優先度を高めて早急な実施をと切に願う終日です。


いつまでも続く“核の傘”の被爆国

2018年08月10日 | 日々思うこと

 

昨日の「長崎原爆の日」の平和祈念式典での田上長崎市長は、平和宣言で核保有国や“核の傘”に依存している国に対し、核兵器に頼らない安全保障政策への転換を呼び掛けました。

日本政府には唯一の戦争被爆国として核兵器禁止条約に賛同し、世界を非核化に導く道義的責任を果たすよう求めたものの、アベ首相は挨拶で保有国と非保有国の橋渡しが必要だと強調し、6日の広島の記念式典と同じく条約への言及がなく、この人はどこの国の首相なのかと悲しくなってしまいます。

また昨日の書き込みに、新潟市在住の元中学校教師のブロ友のKさんが「きのこ雲が(教科書)検定で削除されて久しいですが、広島・長崎の原爆投下の経緯も心ある教師しか取り上げないのではないでしょうか。」と・・・。これでは次の世代に風化する一途で、せめて8月だけでも孫たちと向き合い語り伝えていかなければと痛感です。

今日の正午の気温は28度湿度80%のむし暑さで、午後の外出からの帰り道に姫川右岸の桜づつみ周辺の田んぼを回ってみました。

頚城の山々はガスに被われており水田にひび割れはなく、少し水が張られて稲穂が出始めています。一ヵ月後には稲刈りを終えているだけに、季節の移り変わりの速さに驚くばかりです。

昨夜、しばらく雨が降りそうもないと書き込みましたが、深夜に少し降りましたが大地を潤すほどではないものの見込み違いでした。見込み違いといえば、2年後となった東京五輪で開催時期も問題ですが、当初見込みの6倍の1兆8千億円もかかるという試算に驚きです。

こんな見込み違いの中で、なぜ真夏に開催するのか不思議に思っていましたが、どうもそれは多額の放映権料を払う米国のテレビ局に配慮した結果、8月の開催となったそうで“核の傘”で東京五輪まで米国追従の被爆国日本です。

明日は2年前の改正祝日法で「山の日」となり、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としていますが、明確な由来があるわけではなさそうです。でも山は神聖で、遠くから眺めているだけで気持ちが洗われる思いです。そしてシトシトと降り続ける天の恵みにも感謝の一日の終わりです。


“琉球魂”の翁長さんと長崎原爆の日

2018年08月09日 | 日々思うこと

台風一過で、また猛暑が戻ってきました。73年前の今日、長崎市に原爆が投下され、当時の市の人口24万人(推定)のうち約7万4千人が死亡しました。

午前11時2分、市広報サイレンに合わせて下の孫と長崎の方を向き1分間の黙祷です。この間に私は、城山小学校の1400余名の子どもたちと先生が原子爆弾でいのちを失ったことなどを話すと、黙祷後に「それいつの話し?」と言うのでちょっとショックでした。学校で今、ヒロシマナガサキをどのように教えているのか調べてみなければなりません。

 長崎市に投下された原爆のキノコ雲

長崎原爆はプルトニウム239の原子爆弾で、広島に投下されたウラン235の原爆の1.5倍の威力であったそうです。

ところで昨日の沖縄県翁長知事の訃報を笑っている人たちの存在に悲しく、笑っていい時とそうでない時の区別もつかないネトウヨです。翁長さんは06年には胃がんの手術で全摘し、病魔と闘い命を削りながら沖縄を守り続け、“琉球魂”を貫いた政治家で「沖縄が抱えている問題を解決しなければ、日本の民主主義も成り立たない」が持論の方でした。

 沖縄糸満市の「平和の火」

AERAdot.「追悼 翁長知事が果たせなかった妻との約束「万策尽きたら夫婦で一緒に…」〈週刊朝日〉https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180809-00000019-sasahi-pol

昨8月8日は“笑いの日”でしたが書くことができなかったので・・・。孫たちがやって来ると録画のTBS「ニンゲン観察!モニタリング」という番組を見ています。先日はあるスキー場で、スノーボード教室におばあちゃんが参加し、周囲の人たちはハラハラしながら見守っています。

このおばあちゃん、コケるのも上手で最後にスゴい滑りであっといわせる単なる「どっきりカメラ」の“やらせ番組”なのですが、実は平昌オリンピック日本代表の鬼塚雅選手でした。嫌みのない笑いに、しばし孫たちとスキー場を見ながら暑さを乗り切っています。

そんな暑さの中で、パソコンがウナって本調子ではないのでハラハラしながら向き合っています。明日は一日曇りマーク、雨はしばらく降りそうもない気配です。


原発と沖縄基地と翁長知事の訃報

2018年08月08日 | 日々思うこと

今日は気温30度以下の凌ぎやすい一日で、ほんの2度位の温度差でも大きく違うもので、ご近所の家のプランターのゴーヤも元気を取り戻して、西窓のスダレと一緒に強い日差しを遮っています。

台風13号の北上で関東・東北地方へ接近で影響が案じられますが、人間の持つハイテクを駆使しても過ぎ去るのを待つばかりです。案じられるといえば去る3月、環境省が福島第1原発事故後で出た汚染土の8,000ベクレル/kg以下の放射能汚染土を、全国の公共事業で利用できる方針を決定したことです。

これにより日本は今や世界のどこよりも放射能に対して“寛大な国”になってしまい、核のゴミは全部日本へ送ればよいということで、水処理世界最大のフランスのヴェオリア社は、放射線量が低いごみの処理事業を日本で始める計画を明らかにしています。

同社はまた昨年10月、浜松市の企業連合の下水道施設の運営権売却(コンセッション)について正式契約を結び、国内初の運営権対価25億円を市に支払い、2018年4月から20年にわたり事業を担う運びです。

福島原発事故をうけてのアベ首相は、世界へアンダーコントロールと嘘を言って東京五輪を招致し、原発再稼働、原発輸出などを進めていますが、これは一体誰のためなのでしょうか。大企業や一部のお金持ちのために税金を使う政治のあり方が、次世代の環境まで狂わせてしまうことを見過ごしてはなりません。

ダイヤブロックで遊ぶ今日の主導権は一番小さな孫で、この子らの未来のために大人たちの責任が問われる夏でもあります。

夜になって沖縄県の翁長雄志知事の訃報です。2014年の知事選で、普天間基地の県内移設に反対を訴え、就任以来、政府との話し合いや国を相手取った裁判など、あらゆる手段で県内移設をやめるよう働きかけてきた知事でもありました。6月23日の沖縄戦没者追悼式で、アベ首相を厳しく見つめていたことが印象で、そのことを語っています。67才という道半ばの逝去に心よりご冥福を祈ります。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180808-00010006-bfj-soci  

また8月6日の被爆地広島での平和記念式典で、いつも広島市長やアベ首相の言葉に注目でしたが、広島県湯崎英彦知事の「核抑止力の本質は何か。簡単に子どもに説明するとすれば、このようなものではないでしょうか」という挨拶がネットで注目です。<広島県HP>https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/52/30heiwakinensikitentijiaisatu.html


立秋の残暑の“当たり前の平和”

2018年08月07日 | 日々思うこと

昨日の少しの雨で、久しぶりに暑さが和らぐ朝を迎えました。暦の上では今日は立秋で、「暑中お見舞い」から「残暑お見舞い」です。

厳しい今夏の猛暑で庭の鉢物だけでなく、近くのファミリー畑に植え替えたブルーベリーの2本もとうとう枯れかけて、かろうじて1本が何とか元気になりそうです。根を深く張ることのできないツツジ科のブルーベリーなどは仕方がないようですが、里山にも立ち枯れた木々が目立ち自然界の厳しさが伝わってきます。

夏の暑さに強いペンタスの花を今年は玄関の門柱の脇に置きましたが、強い日差しを避けたことで花火のように次々と咲いています。小鳥が種を運んで大きくなった庭のマユミの木には蕾がいっぱいで、秋には赤い実が楽しみです。

かく言う私は、冬の寒さよりも夏が苦手でバテないようにと“飲む点滴”の自家製甘酒を毎日少しづつ・・・。これは至って簡単で、米麹を求めて軟らか目のご飯と混ぜ合わせで、ヨーグルトメーカ9時間で甘酒の出来上がりです。

ところで一週間後にはお盆真っ只中で、一番肝心のお墓掃除は日曜早朝に、孫のパパと根知のお父さん(ジジ)に行ってもらい大助かりでした。青海駅裏の小高い丘の上のお墓まで、荷物を持って上がっていくことがシンドくなっていますが、孫たちの成長を考えると“年相応の老い”は当然ですね。

明日は上越の娘と孫がやって来て、“マシンガントーク”に聞き入る“当たり前の平和”を感じる立秋です。


73年目のヒロシマと豪雨災害から一ヶ月

2018年08月06日 | 日々思うこと

広島に原爆が投下されてから73年目の朝、NHKで平和記念式典を視聴です。松井広島市長は平和宣言で、世界にいまだ1万4千発を超える核兵器の存在と、核抑止や核の傘という考え方は核兵器の破壊力を誇示し、相手国に恐怖を与えることによって世界の秩序を維持しようとするもので、世界の安全を保障するには極めて不安定で危険極まりと主張です。

さらに「為政者は、このことを心に刻んだ上で、NPT(核不拡散条約)に義務づけられた核軍縮を誠実に履行し、核兵器のない世界へ」と・・・。「日本政府には、核兵器禁止条約の発効に向けた流れの中で、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現するためにも、国際社会が核兵器のない世界の実現に向けた対話と協調を進めるよう、その役割を果たしていただきたい」と、心に響く訴えです。

続くアベ内閣総理大臣はこれを真摯に受け止めていないようで、昨年と同じく「核兵器禁止条約」に言及することなく“言い訳”に終始し、その言葉の軽さに憤りさえ感じてしまういつもと変わらぬヒロシマです。

月刊『食べもの通信』8月号コラム「ひびき」で私は、沖縄慰霊の日の中学生や国連軍縮会議への高校生平和大使のことなど、“若い人たちから伝わる平和への希求”を綴りました。被爆国として条約に賛成しない日本政府を指摘し、“当たり前の平和”を次の世代へバトンタッチする粘り強い活動をしてゆかねばと・・・。

そして西日本豪雨から今日で一ヶ月、被災地の復旧の差が伝わります。避難所生活の多くの人たちは住む家を失い、政府や自治体のスピード感が問われてきましたが、仮設住宅の計画もやっとスタートという状況です。

そんな中で先日、新潟市の斉藤裕弁護士お薦めの『老いる家 崩れる街』(野澤千絵著 講談社現代新書 760円+税)を注文です。サブタイトルは“住宅過剰社会の末路”で、現在800万戸の空き家が15年後には2100万戸を超え、「あなたの“まち”、将来、本当に大丈夫ですか?」と・・・。
 
著者は都市計画の研究者だけに、近未来を見つめた説得力のある内容で、活断層の上でも住宅新築を「禁止」できない日本の住宅政策を指摘で、一日も早い豪雨被災地の復旧復興を願いながら、災害に強い都市計画の重要性を痛感です。

そして今朝9時半過ぎ、空が暗くなっていきなり激しい雨が数分間降りました。久しぶりの天の恵みの嬉しい雨でしたが、県内の中下越地方や山形県では大変な状況で、何事もほどほどです。豪雪のこの年には春が一気にやって来て、梅雨の時期には梅雨らしい雨もなく、夏には猛暑続きと豪雨という異常気象に地球の異変を重ね、久しぶりにエアコンから開放さた終日です。


異常気象の人の悲鳴と地球の悲鳴!

2018年08月05日 | 日々思うこと

豪雨と猛暑の日本列島ですが、地球は人類の生存を拒否しているのではないかと痛感する毎日です。市内の公道の花壇の植栽も猛暑と雨不足でとうとう枯れ始めて、天の恵みがなければ生き延びることができそうもありません。

昨日の新潟気象台の天気予報では、県内すべての地域で曇り&雨模様マークでしたが今日は見事にハズレで、上越市では午前中にすでに36.2度です。お隣りの山形県では猛烈な雨が降り続いて、「記録的短時間大雨情報」を発表です。

この時間帯での新潟県内では県北にわずかな雨雲ですが、水不足は解消されそうもなく、東北地方は大雨模様です。

今夏の水不足は稲作農家を直撃で、糸魚川市の「農地渇水警戒本部」では農業用水の確保のため、冬期間の消雪用井戸の開放により給水対応を開始です。給水地点は根知地域や西海地域など市内5ヵ所で、時間制限があるものの稲枯れ防止対策になってほしいものです。

そんな中で、スウェーデンの環境科学者が「生態系の回復力喪失の合図」だと警告を発しています。「いますぐ生物多様性の喪失を止めなければ・・・」、「環境問題の解決を政治や経済の最高位の政策に」と・・・。異常気象は人間だけでなく、地球も悲鳴を上げていることに敏感でなければなりません。

経済ジャーナリスト荻原博子さんの補足ですが、「西日本が猛暑であっても、東北や北海道まで同じように猛暑の可能性は極めて低い。だとすれば、夏に電力不足が起きるのせいぜい2週間程度。それもピーク時の2~3時間程度ですから、その時間だけ、余っている電気を融通し合うようになっています」、「こうした状況を見ると、電気が足りないから原発再稼働をと、という根拠は崩れつつあります」と・・・。

今日は第100回全国高等学校野球大会の開幕で、午後3時から新潟県代表の中越高校と北神奈川の慶応高校の試合を観戦です。2ー2の同点で9回に突入し、慶応が劇的なサヨナラ勝ちで残念ながら中越の初戦突破はならず・・・。

6時を過ぎてから庭の水遣りで汗だくですが、今夏は電気料金よりも下水道料金の方が気になるこの頃です。


猛暑の電力不足よりも深刻な水不足

2018年08月03日 | 地震・原発

今日も午前中にはすでに室温30度で熱中症予防にはエアコンが欠かせません。どこもかしこもエアコンはフル回転ですが、不思議なことに節電の呼びかけがなく、猛暑なのに電力は足りているのでしょうか。

経済ジャーナリストの荻原博子さんは、サンデー毎日のコラム『幸せな老後への一歩』で、「ベースロード電源である原発が止まっても停電にはならない、なぜなら足りないなら融通しましょうという、普通に考えたら当然のことを電力会社が始めたから」と・・・。

そして「原発事故が起きると莫大な費用がかかり、その処理や廃炉の費用負担を私たち利用者に丸投げで、福島であれだけの事故を引き起こした東京電力も2013年からずっと黒字続きです」と・・・。コラムの最後には「原子力村の方々も、そろそろ再稼働を諦めてはいかがでしょう」と呼びかけています。

そんなことで今年の夏の新潟県は電力不足よりも深刻な水不足で、干ばつ被害で県内の農業関係者にとっては死活問題となっています。糸魚川市でも市内のため池や河川などの水不足で農地への影響が出始めて、市では異例の「農地渇水警戒本部」を設置です。

俳優の中村敦夫さん(78)は歩みを止め、虚空を見詰めて2年前に俗世のしがらみを断つために在家のまま出家し僧籍に入っています。

「今、100年後のことを考えていたんです。ここにいる人たちは、もう誰も生きてはいないなって。同じように、東京電力福島第1原発事故を終わったことにしたがっている人たちも、やがてはいなくなる。ただし原発問題は、現状のままだと100年たっても解決していないでしょうね」と、反原発朗読劇「線量計が鳴る」で“戦争同様、戦犯いる”と全国行脚です。

昨2日、新潟県の花角知事は就任後、県庁で初めて東京電力社長と面談です。福島第一原発事故の責任もとらず、事故の検証も真摯に取り組まず、何としても柏崎刈羽原発を再稼働させたい“戦争同様、戦犯”のような東京電力です。原子力規制委員会では先月、各電力会社が原発での事故を想定して昨年度に実施した対応訓練の評価結果を公表しました。

東京電力は前回のBランクからCランクの低評価で、規制委員会では「許しがたい」などと厳しい意見が出されていました。ところが東京電力の安全性に対する姿勢に、花角知事は「ものすごく残念」とコメントですが、県民の命や生活に直撃する問題だけに「残念」では済まされないことではないでしょうか。

※備忘録として、1日夜のNHK時論公論「プルトニウム大国日本 核燃サイクルの見直しを」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/302761.html


戦争を語り継ぐ上越市平和展

2018年08月02日 | 日々思うこと

今日は上越市非核平和友好都市宣言推進事業として毎年、市立高田図書館(小川未明文学館)で開催の平和展へやっと出かけることができました。今年は「銃後」の資料展示として、銃(戦場)の後ろ、すなわち「戦場に兵士を送りだし、残された人々の生活」に関する資料の数々が並んでいます。

会場に入って目に付いたのは軍用機の木製プロペラで、続いて上越市の平和に向けた取り組みがパネルで紹介され、広島平和記念式典に参加した中学生らの過去5年分の感想文集が並べられています。

その奥には「核兵器に使われる恐れがある世界の核物質データ」と「世界の核弾頭データ」が表示されています。一目瞭然で子どもたちにも分かりやすく、断トツにアメリカとロシアだけで核弾頭13,800の保有量であることが伝わってきます。

また例年の直江津捕虜収容所の悲劇だけでなく、今年は沖縄戦資料展示もあり、友人Fさんと1時間ほど見て回り、最後に折り鶴コーナーで千羽鶴を折ってから会場を後にしました。

友人と昼食をしながら、100年前の高校野球が語り継がれているだけに、73年前の戦争を風化させてはいけないことなど話題が尽きません。3時に散会し、久しぶりに夏休みの孫に会いに行く前に、高田公園内の見事な蓮の花を撮ることにしました。

年は広大なお堀いっぱいの蓮の見事な開花で、その優しい色合いにしばし癒され、孫に会って夕方5時前に帰途に着きました。それにしても毎年、上越市共生まちづくり課の企画力の高さを垣間見る思いで、この類の平和展が平和都市宣言の糸魚川市で企画されないことを残念に思う一日の終わりです。


豪雨と猛暑の7月から、戦争を身近に考える8月へ

2018年08月01日 | 日々思うこと

気象庁は7月の天候まとめで「30年に一度以下の頻度で起こる異常気象」と発表です。豪雨は人々の暮らしといのちを直撃し、さらに猛暑で死亡という自然災害に見舞われた悲しい7月でした。

今日から葉月8月、今夜のNHKクローズアップ現代は『あちこちのすずさん 戦中庶民のリアル!』です。映画『この世界の片隅に』の主人公“すずさん”のように、戦時中を力強く生きた人々のリアルな戦争体験が数多く寄せられ、映画監督の片渕須直さんと受け止める番組でした。

続く、NHK歴史秘話ヒストリアは『8月15日のプレーボール 高校野球 戦火の中の青春』で、今年100回を迎える高校野球を取り上げていました。白球の夢を追い続けた若者たちの感動に迫る番組で、日本が戦争へと向かう激動の時代、甲子園の夢をあきらめ、戦場で命を落としたエースの悲劇などが伝わりました。

そして雑誌『暮しの手帖』は、創刊70周年記念出版として「君、忘れてはいけない。きのう、戦争があったのだ。昔むかしの物語ではない。」と、戦中・戦後の暮しの記録を発刊です。

73年目の8月、アベ政権の下で戦争ができる国へと年々法律が改正されていることにも目を向けねばなりません。ふと、「一人の力は微力だけど無力ではない」と主張の国連高校生平和大使の言葉が頭を過ぎる8月です。

※昨日、gooブログより「Facebook社の仕様変更(※1)に伴い、2018年7月31日(火)に、Facebook連携機能を廃止いたします。」とのお知らせです。どうしたことか「外部サービス連携」機能が終了という原因がわからず、暑さのためかパソコンも不調です。