このアルバムは聞き飽きることはなく、CDも買って持っています。もちろんiPodにも入れて持って歩いているのですが、この中に収録されている「異邦人」については苦い思い出があります。
この頃、大学生で今のSME 当時はCBS/SONYでwithの会というのがあり毎月だったか月2回だったかCBS/SONYに集まって、これからリリースされるCDやアーティストを評価するというかモニターをしていたのです。(お金は貰えませんが、そのかわりに欲しいサンプル盤のLPを貰えました。)
その中で松田聖子とか杉真理とかいたのですが、松田聖子の場合は最初モノクロの写真がまわってきて、その時はみなさん、なんだか野暮ったい女の子で到底アイドルとは思えないという冷たい反応だったのですが、デビュー曲をかけて聞かされたらその意識はまったく変わっていました。かなり高評価だったと思います。これは実際に世の中に出てからもそうでしたからwithの会は機能していたと思います。
問題はこの久保田早紀の「異邦人」です。
withの会での判定はかなり辛いものでした。でも世の中に出たらバカ売れでレコードのプレスが間に合わなかったそうです。実際にこの「夢がたり」というアルバムもずいぶんと待って買いました。当時はなかなかLPレコード一枚大学生にとっては高くて、欲しくてもそうは買えなかったですが、欲しかったですね。
この一件で『withの会は機能していないではないか』とCBS/SONYの上層部の逆鱗に触れてwithの会はなんとなく自然消滅をしていくことになりました。
久保田早紀も『夢がたり』のあとがいまいちパッとせず終わってしまったのでwithの会の判断もあながち間違っていなかったのかもしれません。
この人はとっても綺麗な人だったのですが、今でもあまり正面からの写真は残っていなくて(ジャケットも何故横顔?)不思議な雰囲気のある人でしたね。
音楽も作家も同じだと思いますがヒットをし続けるということは物凄いことなんだなと本当に思います。
明日も自宅作業です。次の出稼ぎは火・水曜日です。