今回の授業は最初の30分はある意味雑談になりました。
日本のモノヅクリの世界でメーカーなどが学生の採用面接などのときに技術的なこと以外に
『これからの製造業のあり方などについてどう思うか』というようなことを聞くような傾向があるという話が出ました。というのも、なかなか何かを開発しようと思いメンバーを集めてもそれが出来上がる前に困難な部分を担当してしまうと途中で投げ出してしまう人が多く出てしまい、最終的に成り立たなくなってしまうことが少なくないようなのです。
また、先日の東京新聞の紙面(一面)で、送電線の近くなど低周波の強力な電磁界に人間が晒されている場合の人体への影響について詳しく調べる必要があるとWHOの勧告があり日本でも総務省が調べてその基準を法制化する方向になるというようなことが書かれていたという話がありました。
旧共産圏(ソ連など)では、この電磁波と人体の因果関係についてはかなり研究が進んでいたそうで、これが冷戦の終結である意味蓋をされてしまった部分があるそうです。また、日本の電磁波の防護指針はヨーロッパ・アメリカを含めても一番緩くなっており 今後、せめてヨーロッパ・アメリカのレベルまで上げる必要があるだろうとおっしゃっていました。
(2011年に墨田区に新東京タワーが建つそうですが、このような論議はしなくてもいいのでしょうか、ワンセグのために本当に600mもの高さから強力な電磁波を連続的に送信し続けるタワーを誘致しようとする神経がワタシにはよくわかりません。マスコミは高圧線鉄塔からの被爆については報道しますが東京タワーのことは都合が悪いですから一切触れようとしませんよね。港区にある私の自宅では東京タワーが見えていた頃はテレビの電波の電界強度は100dBμ/mを超えていました。港区民としては電波塔としての東京タワーがいなくなるのであればある意味喜ばしいことだと思っています。)←これはワタシの私見であって先生の見解ではありません。
で、今回はアンテナの3回目になりました。
アンテナの設計について 知っていると便利な計算式の説明
・アンテナの絶対利得とビーム幅の関係式
・実用アンテナの最大外形寸法と絶対利得の関係式
パッチアンテナ
・パッチアンテナの概要の説明
・パッチアンテナを作成する上での具体的の設計例の説明(2.45GHzを例にとって)
・比誘電率から実効誘電率を計算する実験式
・給電点インピーダンスを求める計算式
・試作アンテナの実測データ(バックローブはほとんどない)
・パッチアンテナの給電点方法(マイクロストリップライン、Qマッチセクションなど)
・パッチアンテナの円偏波の発生方法(位相差をつけて給電する方法と基板パターンの角を落とす2つの方法がある)
という説明でした。詳しくは図解が必要となりますのでpdfをご覧ください。
http://www.h7.dion.ne.jp/~nebiya/tdu/
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