今朝のProMedメールには、NGO医師によるハイチの詳細な現地ルポ載っています。印象の残ったところだけかいつまんで。
- 現地には、およそラボというものがない。血液検査は一切不可能。診断は臨床診断でのみつけている。
- OTC薬は極めて効果。アセトアミノフェン(ごくごく一般的な解熱消炎剤)6錠買うのに3日分のサラリーが必要である。
- 今何よりも必要なのはサーベイランスと早期警告。(治療よりも一次予防が必要と)
- 子供の50%以上は下痢をしている。
- 地震後、下痢とかぜとマラリアが増えた。
- 40例中4例は点滴を要した。
- 3分の1は胃腸炎でシプロキサン投与。
- 髄膜炎の47歳女性を診た。
- あらゆるステージの梅毒が観察される。
- 結核も大人2名子供2名、さらに5名も?
- チフス・デング、、、低栄養も深刻。
- しかし、インフルと麻疹は見られず。
これだけ並ぶと”この世の地獄”という言葉を連想しますが、しかし、ハイチ人は歌を歌っていて、その楽天性に救われます。あと、あちこち泥だらけで足をとられるとも。
一日もはやい事態の改善を祈ります。