9日から現地入りしたWHOチーム、13日にミッション最後の記者会見は日本国内でもひととおり報道され、WHOのHPにも載っております。プレス発表して大丈夫な、突っ込みどころもあまりないステートメント。
公式には5点
現地医師のMERSへ不慣れ
救急室の極端な混雑問題
ドクターショッピング問題
病室が多くの訪問者でごった返す問題
ところで、このご一行が入った意味はどこにあるのか。「大規模で複雑なので長期化」というステートメントを残すことに加えて、水面下でも意義が大きかったとみます。
管理人としては、相当なるノウハウの注入・・・文書にしきれないコツみたいなもの含めて・・・がおこなわれたとみます。管理人が03年SARS@北京でアップアップしていた頃、いまでも足を向けて寝られないビッグな先生方が日本から順々と来られました。公式な(メディアの皆様がおられる)場所ではないシーン、車の中だとか会食の席だとか、いろいろお知恵をいただきました。
今回のご一行様には、WHOと米国CDCのほか、香港から、サウジ保健省から、現場を知るメンバーが入っています。さらに、同人数の韓国側の教授はじめリーダー層が一行に合流して”合コン状態”で(中高年以上の世代は”合ハイ”なんて言葉も思い出すかな)、車中や待合室やランチやディナーや諸々で、文書にできることはもちろん、それ以外のコツだとかカンどころだとか、コミュニケーション含めさまざまに伝承がすすんだとみます。この、ケイジフクダ氏率いる一行はEVDでもMERS@サウジでも、記者会見に出てきますが、サウジではこのご一行が去ったのち、たとえば保健省役人がウイルス容器を手に(無申告で)搭乗しようとして空港で止められる・・なんて驚愕なことは減ったと記憶しています。
今回のWHOミッション、ターニングポイントになることを期待します。
http://www.wpro.who.int/mediacentre/releases/2015/20150613/en/
WHO recommends continuation of strong disease control measures to bring MERS-CoV outbreak in Republic of Korea to an end