先日紹介した”偽りのパンデミック???”騒動http://blog.goo.ne.jp/tabibito12/e/8600fd4f876226cb8ea32e03f8c22e99 当然ながら当局側は反発しているわけですが、それとは別に、米国系専門家たちが援護論陣を張っています。
- 欧州の当局者はすばやく反論(当たり前ですが)。UKのワクチン責任者Dr David Salisbury氏はガーディアン紙に「これで次の波が来たとき、大事なワクチン在庫を捨ててしまいましたなんて事になったら大バカだ("If there were a UK resurgence during 2010, we would look very foolish if we had disposed of a valuable stockpile)。貴重なワクチン在庫は次の波に備えてとっておくべきである。同様に豪当局者もすばやくリアクション。(←言ってることは常識的だけど、”大バカ”なんて表現が出てくるところに血圧上昇度が見てとれます。わが厚労省もボーッとしてないで早く反応しないと。上田局長が出てきて「欧州人みたいな大バカな事考えちゃいけません」とかやれば良いのに)
- これとは別に、米国専門家も参戦。メイヨークリニックDr Gregory Poland氏は途方もなくバカげたことだ(preposterous)と。製薬会社が当局を抱き込んだなんて考えはくだらなくバカげている(ludicrous)。ワクチン在庫は保険証券みたいなもの。あらゆる国の健康と福祉を考えねばならない。ただ、これらの批判はありうることだ。保健当局が何をやっても、どんな政策をとっても、必ずゴネるやつは出てくる(no matter what they do, some groups will criticize their actions)。当局は最悪に備え、最善を願わねばならないという宿命をもっている。また、WHO製薬会社癒着論も退けた。
- ミネソタCDCMichael T. Osterholm氏は、保健当局が誇張したと後出しじゃんけん的な事を言うのは簡単だが、それで、製薬会社が損失を被ったり、世論の前に、パンデミックワクチンの製造に及び腰になったりしたら怖いと。
- Walter R. Dowdle氏は欧州には言及しないものの、今回の米当局の(すばやくワクチン製造に動いた)措置を高く評価。
欧州一般世論の動きに神経尖らせる米国専門家たち・・・という構図ですね。
”偽りのパンデミック"論が米国で拡大しないようにと。
日本国は、世界の中ではスムーズにコトが運んできた国のひとつと思いますが、国民世論を見くびっていると大変なことになりかねないと思います。
前述しましたが、日本国に”嫌ワクチン論”が入ってきても(欧州なみに)拡大しないよう、しっかりリスコミに取り組むべきでしょう。
ソースは1月13日付CIDRAP↓
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/swineflu/news/jan1310vaccine.html
Health officials, experts reject 'false pandemic' charges