ジカ熱と小頭症。かまびすしくも諸説飛び交います。明らかに真っ黒(真っ赤?)なデマが湧いてくる一方で、グレー系なものまでいろいろ。
- 幼生(ボウフラ)退治のために、飲料水タンクに殺虫剤Pyriproxyfen,を入れたのが原因。
アルゼンチンの医師組合 Physicians in the Crop-Sprayed Towns (PCST),の表明。小頭症が多く報告されている貧困地区では2014年から蚊の幼生対策として飲料水に殺虫剤が入れられていた。この殺虫剤 Pyriproxyfenは日本の住友化学の製品で、アルゼンチンで広範囲に殺虫剤散布しているモンサント社の戦略的パートナーである。この薬はホルモンに作用し、羽など成虫の器官をつくれなくする。
この薬はWHOリストで低リスクと評価され、動物において催奇形性を否定されているが、ヒトの催奇形性を完全に否定できるものではないとアルゼンチンの医師談。 - ブラジルの医師団体である Pyriproxyfenもアルゼンチンとは別途、Pyriprokyfenに疑義。散布キャンペーンでは蚊を減らさない一方で環境を汚していると。
なんだか住友化学まで巻き込まれてしまいそうな雲行きです。出ては消え・・のひとつで終わるのか、成り行きが注目されます。