実際の受診者数から予想されるより、感染者数がはるかに多い、つまり、不顕性感染がいっぱいあるのではないか?とUKの発表です。
- ロンドンや西ミッドランドの”ホットスポット”でサンプル調査。サーベイランス計画の一環として血液検査をおこなった。
- 学齢期の子供の3人にひとり(!)が感染していた可能性。しかし、実際に発症したのはその10分の1以下。
- インフルエンザという病気自体、発症者より感染者が多い(不顕性感染がある)。通常、不顕性感染と発症者はほぼ同数、フィフティフィフティ。
- しかし、今回の結果から、子供の不顕性感染が当初想定されたより多くあるらしいことが分かった。
- そうすると、UK全体で感染者数100万人というこれまでの見積もりは過少であるといえる。すると、(感染によって)思われていたより多くの子供がすでに免疫もっていることになる。
- ただし、これは「これまでの」レビューであって、「これから先」何が起こるのかはまったく予想できないと戒め。
- また、この結果から、これまでの定義で引っ掛けられたのは「氷山の一角」であり、水面下の氷山がいかに大きいかもわかった。
う~ん。かくも多くの、発症者の10倍ぐらいの不顕性感染があるということなら、日本国でも、たとえば、「患者のつばがかかってしまい、腹をくくったけれど発熱しなかった」という人の多くは、症状でないまま感染していて、しっかり抗体つけてるということなのかもしれません。奥が深いです、新型インフルエンザ。
ソースは11月24日付BBC↓
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8375922.stm
More children 'than expected have had swine flu'
不顕在感染にとても興味があります。
勤務先では、社員の同居家族が発症した場合、
社員本人に発症がなくても3~4日は自宅待機させています。
もし、この社員が家族経由で不顕在感染していた場合、
出勤を再開した時に、周囲へウイルスを飛散させる可能性はありますか?
そうならば、有効な対策はありますか?
ご多忙と思いますが、こちらのブログには大いに期待しています。
>もし、この社員が家族経由で不顕在感染して>いた場合、出勤を再開した時に、周囲へウイ>ルスを飛散させる可能性はありますか?
ゼロだとは言いませんが、あまり高くはないような気がします。不顕性感染ということは、症状を出していないので、くしゃみや咳も無く、盛大に飛沫を飛ばすということも無いですから(ヘビースモーカーで慢性気管支炎状態で普段から咳してるとかは別)。
あと、家族内感染は、最初の感染者の発病初期に多いという国立感染研のデータもありますから、すると、家族の発症日+せいぜい1~2日+1週間ほど休業させればかなり完璧でしょう。現実的にそれだけ休ませて平気な会社はそんなに多くないでしょうから、現行の3~4日自宅待機は落としどころになるのかも。
有効な対策というほどでもないですが、前述の、(他の原因ででも)飛沫飛ばす可能性のある人、慢性咳の人だけは注意することはしても良いでしょう。マスクとか、自宅待機期間を+αするとか・・・
ほっと一安心しました。
こちらのサイトは極論に走らず中立冷静なので頼りにしています。
社内でも厳重管理派と「まぁ、いくら予防しても
かかる時はかかるんだから・・・」という穏健派がいて、
両者の調整の方が大変です。トホホ・・・