輸入マラリア。先進国の人々を時に困惑させるこの事象が最も多いのはどこか・・・ベスト3が発表されています。n=5万以上、期間10年以上。
入ってきちゃった方は・・・
フランス(2169例)
UK(1898例)
米国(1511例)
イタリア(637例)
ドイツ(401例)
元になった方は・・・
西アフリカ最強
インド 20%
東アフリカ 13%
パプアニューギニア 3%
二国(二地域)間関係で多いのは
西アフリカ⇒フランス
西アフリカ⇒UK
インド⇒米国(149例/年)
パプアニューギニア⇒オーストラリア(97例/年)
パキスタン⇒UK(69例/年)
ハイチ⇒米国(52例/年)
この現象の背景には、地理的関係だけでなく、文化・経済・言語などさまざまな要素がからんでいるとされており、いくつかの旧宗主国⇔旧植民地関係があげられています。
マラリア流行国の旧植民地をもたない日本ですが、「経済」の要素が、チャイナプラスワンの流れにのって東南アジアとの交通はますます増えてゆくところであり、やはり我が国も無視できない事象であります。これまで日本国内における輸入マラリアといえば、(大手商社や外務省やJICAは自分とこで面倒みるとして)援助関係者やアフリカおたくに警戒するものというニュアンスもありましたが、今後はふつうの人々に対して注意深く考える必要があります。
Malaria: France, UK and US report most imported cases; majority from West Africa
Posted by Press Release on October 30, 2016