内閣府 新型インフルエンザ対策行動計画改定案 の公表およびパブリックコメント募集がおこなわれています。
〆切は8月29日。週末にでもどうぞ。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060110815&Mode=0
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(以下コピペ)
「新型インフルエンザ対策行動計画」(改定案)に対する意見募集(パブリックコメント)について
案件番号 | 060110815 |
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定めようとする命令等の題名 | 新型インフルエンザ対策行動計画(改定案) |
根拠法令項 | - |
行政手続法に基づく手続であるか否か | 任意の意見募集 |
所管府省・部局名等(問合せ先) | 内閣官房新型インフルエンザ等対策室 電話:03-5510-9010 |
案の公示日 | 2011年08月15日 | 意見・情報受付開始日 | 2011年08月15日 | 意見・情報受付締切日 | 2011年08月29日 |
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意見提出が30日未満の場合その理由 |
- 関連情報
- 意見公募要領(提出先を含む)、命令等の案
- 関連資料、その他
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とりあえず管理人的には、「帰国者・接触者相談センター」なる名前に結構”あのときの光景”をフラッシュバックするものがありますので、送ってみました。あのとき、あれを経験した者としてこれは言っておかねばと。以下、コピペ
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「帰国者・接触者相談センター」の名称について
(新型インフルエンザ対策行動計画 改定案 p51)
近畿医療福祉大学 教授 勝田 吉彰
本名称につき、事態発生時に大きな混乱・風評被害・人権侵害をもたらす可能性があり名称変更を提言いたします。
私は2003年にSARS流行渦中の北京にて、在中華人民共和国日本国大使館 参事官兼医務官として、当時約7500名であった邦人社会に対し、リスクコミュニケーションや相談の任にあたってきました。その経験から意見を述べたいと思います。
1. 海外在留邦人(特に感染発生国)に与える直接的影響
03年のSARS流行にあたり、赴任者の帯同家族、帰国命令の出た赴任者など多くの邦人が一時帰国をしました。流行収束後、一時帰国から北京に戻られた方々にお話をうかがうと暗然たる気分にさせられました。一時帰国中、日本社会の中で「北京帰りと言われ石を投げられた」「SARS君と呼ばれた」「子供の転校を断られた」「親戚の葬儀に行ったが出席を断られた」等々、子供の社会から大人の社会まで排斥的な行動が数多く報告されました。
これらの行動の依って来るものとして“ウチ側にいる普通の人”vs“ソト側から来た特殊な人”という図式があります。「帰国者相談窓口」なる、海外から戻ってきた者を特別視する印象を与える名称は、この図式を益々強化します。すなわち、帰国者に対し無用かつ無意味のストレスを強化する働きがあり、不適切です。
2. 海外在留邦人(特に感染発生国)に与える心理的影響
SARS流行時の北京において、在留邦人の大きな懸念事項のひとつが「我々は日本の国から迎えてもらえるのだろうか」ということでした。大使館主催の説明会を開催すると決まって出る質問が「日本へ入国することが出来るのでしょうか」というものでした。自分たちが日本の国からどういう扱いを受けるのか懸念、疑心暗鬼のようなものも感じられました。これが、新しい感染症が発生したとき、その発生国にいる邦人の心理です。このような中で、「帰国者相談窓口」のような、“ウチ側にいる普通の人”と“ソトから来る特殊な人”を分けるかの如き印象を与える名称はいまや100万人を越える海外在留邦人に疎外感を与えるものであり不適切です。
上記理由により、同センターの名称に「帰国者」の文字を入れることに懸念と反対を表明するとともに、
「新型インフルエンザ あんしんセンター」
「新型インフルエンザ よろず相談センター」
の名称を提案いたします。 (了)
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