メッカへのハッジ巡礼が始まったサウジアラビア。聖地でラクダのと殺をおこなってはならぬ、ラクダの生贄を禁ずるというお触れがMERS-CoV対策で出ています。しかし、そんなもん馬耳東風!とばかりに毎日毎日100頭のラクダが食されているという現実。
- サウジ政府の繰り返しの警告にもかかわらず、ラクダを食する者がたえず、聖地では毎日100頭のラクダが巡礼者や職員に食べられている。
- ラクダのと殺は、メッカの外で行われて食肉の形で持ち込まれてくる。
- 複数の研究でラクダとMERSの関係が証明されているにもかかわらず、ラクダ肉の愛好家たちはMERSを恐れていない(lovers of camel meat are not scared of Middle East Respiratory Syndrome )
- いまもラクダ肉のレストランは大勢の愛好家たちでにぎわっている。(restaurants serving camel meat continue to be crowded with camel meat lovers )そして彼らはラクダとMERSとの関連を信じることを拒否している。
エボラ流行においても、ブッシュミートに対する根強い指示、大丈夫だよと嘯くVTR, 発生が低水準になると早速の復活と話題に事欠きませんでした。今回の事象についても、伝統的食文化に手を突っ込むことの難しさが浮き彫りになっています。
しかしそれにしても、今年のハッジ巡礼、直前MERS、クレーン倒壊、圧死事件と続くなかでのこの事象、巡礼終了+潜伏期後にどんな事態が生まれているのか、やはり最悪の事態も考えておかねばならないのでしょう。
ソースはサウジガゼット
http://www.saudigazette.com.sa/index.cfm?method=home.regcon&contentid=20150923257495
Camels cooked and served daily despite MERS warnings