新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

ノバルティス細胞培養法新工場に期待寄せる米国

2009-11-24 14:13:49 | インフルエンザ:海外の動き/海外発生

ノバルティス社が米ノースカロライナ州に大規模工場建設計画。

  • ノバルティス計画。米国内にて、細胞培養法による大規模工場計画。
  • 米国CDCは、少なくとも国民1億6千万人にワクチン接種させたい意向をもっているが、これまで供給できたワクチンはわずか5千万人分。絶対的不足。
  • 新工場稼働すれば、
  • 生産予定は細胞培養法、アジュバント入り製品。
  • アジュバント入りは、現行、米国内では認可されていない(欧州ではドイツはじめ、すでに認可)。米国ではさらに別のデータ必要要求、軋轢も。(ノバルティス社スポークスマンEric Althoff氏は、欧州で認可されていることを引き合いに出し、米国内で生産して欧州へ輸出することも出来るのだよ・・・とすごんでいる)
  • 米国内で生産できるワクチン量は、必要量を全部まかなうには至らない。グラクソ・カナダ工場は、米国からのオーダーを満たせるのは、カナダ国内向けのオーダーが終わった後になるとしている。また、もっと激しいパンデミックが起こったとき、ワクチン生産国は製品輸出を差し止める可能性がある(ゆえに、米国内で生産できる能力を高める必要がある)。

アジュバントをめぐり軋轢はあれど、ワクチン安保の視点から、おおむね歓迎という雰囲気のようです。

ソースは11月23日付ロイター↓
http://www.reuters.com/article/internal_ReutersNewsRoom_ExclusivesAndWins_MOLT/idUSTRE5AM2XR20091123
Next-generation flu vaccine plant to open in U.S.

 

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