越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

「与板ミニ削ろう会」始まりました。

2012-06-02 22:16:41 | 削ろう会
朝から快晴のよいお天気 

8時には準備のため会場到着。



始めて削り台の設営のお手伝いをしたのですが、重くて結構大変な作業でした。

今までこの作業を誰かがやっていたのかと思うと頭が下がります。

25台の削り台がきれいに用意できました。



9時すぎころから各自の販売コーナーの設営にとりかかりましたが、
テーブルの提供がないので会社に戻り持ち込んだテーブルを使いながら展示していきました。

いつもながらあれもこれもと商品を欲張って用意したので並べるのが大変です。

それでもなんとか無事展示終了。



碓氷さんの鉋を始め、「貞時」「知足」「神技 各種鋼」などの鉋や田斎ノミなど



人造砥石各種&訳あり玄能柄など



釘〆各種、ストレートエッヂ、グリンテック、刃物椿、サビネーズなど小物バラエティなど



「田斎」「國慶」「舟弘」「神技」組ノミなど



彫刻ノミ「暁」、「全ハイス神技」組ノミなど



各種本、掘台など



「田斎切り出し」「ポケット顕微鏡」「したば君」「下り輪打ち」
「鉋型鉛筆削り付キーホルダー」(販売サイト未紹介ですが思った通りおみやげに大好評)
訳あり小鉋、砥石など



展示の途中でもお客さんがたくさん来られていつの間にかスタートした感じでしたが
時間になり開催に尽力された鍛冶屋さんたちの挨拶。

左から水野さん、中野さん、碓氷さん、舟弘さん、小森さん

この後、鍛冶屋さんの工房巡り。



壇上では先日亡くなった与板の名工の「碓氷健吾氏の追悼作品展」も準備されていました。



実の弟の遠藤さんが座っていられると一瞬若い時の碓氷さんのよう。



一般にはほとんど販売されることがなかった大鉋と槍鉋。



マニア垂涎のお宝の鉋がずらり。 初めて見るものも。







工房巡りしない人の中には明日が待ち切れずにウォーミングアップで削り始める人も。



いきなりこんな削り華は反則で~す(笑)



この長台鉋で削られたのですが、4点当たりで調整されているそうです。



「削り華」作成コーナーも明日の出番を待っています。







小吉屋さんのコーナーは大工さんにやはり人気です。



販売も順調に忙しく昨年よりも多くの人にお買い上げいただきました。

工房巡りは3時半で終了して会場に戻ってき人も合流して昨年よりもずっと忙しかったです。

販売会場が、2階から1階になった影響もあったかも。

5時ぎりぎりまでお客さんが絶えずに懇親会が始まる時間になり強制的に終了。

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会場の3階の和室で懇親会がスタート。

舟弘さんの挨拶。



折り詰め弁当



この懇親会の名物の豚汁。 おかわり自由です。



追加料理の「わらびのおひたし」と「えご」?「いご」?

(年輩の新潟県人は「え」と「い」の区別がうまくできない人が多く
子どものころからずっと「いご」と教えられてきましたが、
調べてみると「えご」のような「いご」のような???)



差し入れのきゅうり1本、ワイルドだろぉ(笑)



乾杯~



いろんな人とお話できて楽しい時間をすごしました。

明日が削りも販売も本番なのでがんばります。

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会場に貼ってあったポスター。

6月16日はアオーレ長岡で「まるごと与板」のイベントがあるようです。

出張中なので参加はできませんが、がんばってますね。



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4 コメント

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おつかれさまでした! (未来の棟梁)
2012-06-08 05:50:02
今年は、僕的には課題が残る内容に思えました。
運営側である与板の人の非協力的な感じ、あれはよくないと思います。
県外の方が献身的に最後まで手伝って頂いて、町内の方が傍観を決め込むのは如何かと。
もっとみんなで盛り上げましょうよ!    (^ω^)
返信する
ご指摘ありがとうございます。 (Tachibana)
2012-06-08 09:03:47
未来の棟梁さん。

与板ミニ削ろう会にご参加いただきありがとうございました。
そして会の運営に対してのご指摘ありがとうございます。

詳細はわかりませんが、最後の片づけの時に県外の方々が献身的に最後まで手伝っているのに地元の町内の人間で傍観している者がいたということへのご指摘だと思います。

今回の会の主催は「越後与板打刃物組合」でその指揮のもと運営いたしました。
私ども問屋は販売コーナーに出店料を払って販売をさせていただき、当日は「手伝ってもらえたらありがたい」と言われて最初の削り台設営からお手伝いをいたしました。
最後も会場内の敷物の撤収をして(勝手がわからずくるくると巻いたら半分づつに折りたたむように体育館の係りの人にやり直しをさせられましたが 

その後、まだ削り台が玄関にあったのでそれをトラックに乗せるため集まったところ、主催者の方から「ごくろうさまでした。後はこちらでやりますので」と言われ帰路につき、その後のことがわからなかったので責任者の舟弘さんに電話してお聞きしました。

確かに傍観というかタバコを一服をしている人はいたとの話です。
非喫煙者(私もそうですが)にとってタバコの一服は休んでいるとしかみえないのですが、その辺については舟弘さんは笑っていました。

ただ、県外から来られて最後まで手伝っている人にしてみれば不快に思われるのも無理のないところだと思います。

ご指摘を次回の教訓にしてより良い会にしていきたいと思います。

また、来年もよろしくお願いいたします。
返信する
早いご返答ありがとうございます (未来の棟梁)
2012-06-08 21:00:16
不快に思う、とかそういうのは個人的な差があるものですので、今回はそういうことではなくて、
例えば、コレが居酒屋や結婚式だとすると、
途中まで楽しめたのに、最後がぐだぐだ、これだとお金を払ってまでわざわざ来ていただいた人に失礼になるものと思われます。
特に、与板、ミニ削ろう会となると日本全国各地から人は集まってくるでしょうし出費も大きいものと思います。
そういった人をもてなす、という気持ちでやっていったらどうでしょうか?
それと、鍛冶屋さんの工房めぐりですが、
たくさん人がいすぎて中に入れないほどのところもあれば、まったく見学者のいないところもあって、あれはどうなんでしょうか・・・?
名前を挙げて失礼かもしれませんが、舟弘さんは大変多くの人が集まっていたようでした。
今はまだ鍛冶屋さんがそれなりにいらっしゃるようなのでいいですが、これが5年後10年後となったときに舟弘さんだけではダメなんじゃないでしょうか?今いらっしゃる鍛冶屋さんが存続できるように考えていってほしいものです。
偉そうなことを言って申し訳ないですが、
与板町の長く続いた産業をずっと続けていって欲しいです。
返信する
おもてなしの心 (Tachibana)
2012-06-08 21:52:08
未来の棟梁さん。

そうですね、もてなしの心を忘れずに
いつもそうやっていけらたいいですね。

鍛冶屋さんの工房めぐりですが、舟弘さんのように社交的で話術にたけた人と
いわゆる職人気質の人もいるので見学者の人数に差がでたんでしょうね。

ただ対外的に人気のある人といわゆる無名でも自分で納得のいく刃物を作ればいいという職人さんもいて、それはその人の考え方によるものなのでどちらがいいとは一概にはいえません。

将来の鍛冶屋さんの存続を憂いていられるようですが、
それは私どももひしひしと感じていて高齢化に伴い年々廃業される職人さんが増えています。

「建築様式の変化」により鉋やノミを使う仕事が減って、道具を買いたくてもいらないと展示会などでよく言われ寂しい思いをしています。

それでも全国にまだ道具を使う大工さんがいる限り与板町の刃物を広めていきたいと思っております。

それが産地の問屋の心意気です。

これからも「与板の刃物」をよろしくお願いいたします。
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