2010年のMTBジャパンシリーズ開幕、今年は開幕戦の前にJ3に参加することができた。
普段ロードにしか乗っていない現状で、どれだけMTBレースができるのかのチェックと、少しでもポイントを、それも近場で獲得するためのレース。
めずらしく前夜にBIKEや荷物を全て車に積んであったので、起床からウェアに着替えて運転しながら朝食、移動時間も50分ほど・・・これくらい近場で数レースあったらうれしいのに・・・。
しかし誤算は天気、自動車道に乗った瞬間から雨が落ちてきて会場に近づくほどに強くなる。
マッドタイヤは自宅の部屋で見たような気がする・・・。
受付して早速試走するけど、明け方から豪雨だったという会場は泥どろドロ。
右に行きたいと思っても前輪は左へ向かうし、なぜか後輪は右へ行こうとするしでコントロールが大変。
やっぱりマッドタイヤは常に携行しなければいけませんね。
試走ペースでも乗れない場所があるし、乗れても難易度の高いシングルトラックが多くて、そこの走り方次第で山に入ってから出るまでに100mくらいはすぐに差が開いてしまう、正しいMTBコース。
3つの山を舗装路やジープロードでつないだ70%シングルトラックなコースはとても楽しく、MTBに乗っているという雰囲気たっぷり。
【試走1周で泥の塊】
【フロントメカ周辺にたまります】
試走に30分かかってしまい、ライダーズミーティングに参加してエキスパートは3周回と確認。
【キッズもアソス】
【キッズもみんな上手でした】
キッズを観戦してこのコースで走りこんでいる子どもたちの走りのうまさにびっくりした。
次は一般・マスタークラスを観戦。
雨も降り続けて、非常にハードな状況だった。
僕のほうも雨に打たれて冷えてきてつらい状況。
そして天候の悪化で、登録レースにも変更が出てきた。
エキスパートは3周回→2周回へ変更、一部のコースをカット、さらにスタート時間が1時間遅くなった。
待っていても寒いので、誰もいないコースへ一人で試走に行った。
乗れない場所、乗っていく方が効率の良い限界点、レースペースでの使用ギア確認など・・・不慣れなコースを少しでも有利にしたかった。
1周回して、軽く洗車して、パンクリスクの少ないコースなのでタイヤの空気圧をさらに低くして準備完了。
体を冷やさないようにウロウロ走り回っていたら、
『tak147の方ですよね、いつもブログ見てます』
って話しかけられた。
いつも見ていただいてありがとうございます!
しかしBIKEでばれますか!地味な2008スーパーフライですのに。
そしてスタートラインでは
『お店の方ですよね、シューズのことで以前・・・』
ありがとうございます。また来て下さい!
なんか変な走りとか、姑息なことできない状況だ・・・。
【スタート前 撮影:クヤン様】
スタートの呼び出しが4番目くらいで、最前列のど真ん中スタート。
シクロワイアードさんに載るんでしたっけ?
めずらしくきちんとフロントサスをロックアウトして頑張ってスタートダッシュ。
多分5番目以内で最初の山へと飛び込んだ。
いきなり前方で押しが始まる。
やはり試走で乗れてもレースペースでは乗れない状況。
押しはクロスでなれているので、隙間を縫って2番手に上がってトップを追走。
トップは予想通りにこのコースを使ったイベントにたくさん出ている方。
走り方がなれていてスムーズなので、最初の山の上の方の狭いコーナー等でミスが出る僕はなかなか詰めることができなかったけど、下りに入り始めた時点では真後ろにつけることができた。
意外とパワー、真っ直ぐ下る、押す・・・といった状況では僕の方に分がありそうな雰囲気。
下りきった舗装路で一瞬前に出ようかとも思ったけど、僕が前に出ることでペースが落ちると後ろに追いつかれるかもしれなかったのでしばらく後ろにいることに決めた。
【1周目の1番目の山から舗装路へ出たところ 撮影:幸ちゃん】
2つ目の山に入って激坂を上りきった時点で後ろからは誰も追いついてきそうに無い状況だった。
『このまま2人で逃げ切りましょう』
って話しながら2つ目の山を下りきるあたりでチェーンに異常発生。
軽くチェーンサックを起こしかけたけどなんとか誤魔化せた。
ちょっと離されたけど、差が開かない位置で長いジープロードを登る。
この時点では2周目のこのジープロードで勝負が決まるから、それまではしっかり追走しようと思っていた。
しかし3つ目の山の入り口で状況は一変。
フロントをミドルからインナーに落とした瞬間にチェーンサックが発生して、停止して手でクランクを逆回転して再出発。
インナーで走り始めて数メートルで再びチェーンサック、今度は手では出てこなくて足でペダルを逆回転方向に蹴って救出。
再度走るとやっぱり発生・・・終わった。。。
トップはもう坂を上りきっている。
後ろが迫ってきるのが見えてきたので、ひとまず押しで上りきって下り開始。
周回チェックの上りでそのまま上り始めるとやっぱりチェーンサック。
【問題が発生し始めた頃 撮影:クヤン様】
停止して必死にクランクを蹴る間に結局1人に抜かれて3位に転落。
2周回目に入って1番目の山でも乗車できず、停まっているともう一人に抜かれてしまった。
最後の希望は
『アウターは使えるのか?』
ということ。
1番目の上りは全て押しで上がって、平地でアウターに入れたら順調に走ることができる雰囲気。
前とは差が開いてしまったけど、上りは無理としても、平地と下りはアウター(44t)×ロー(34t)でなんとか走れる。
【アウター固定でも下りと平地は問題なし 撮影:クヤン様】
1番目の山を下ったあたりでさっき抜かれた選手に追いついたので、2番目の山への入り口まではいい勝負。
入り口からの押しで前に出てなんとか前を走行して長いジープロードを走る。
緩やかにダラダラと上っていて、アウターでは行きたくないけど、とにかく踏むしかない。
先行したはずだったのに、後ろから驚異的な脚力で追いつかれたので競り合いながら上っていく。
そうすると競り合いでスピードが上がったために2位の選手が見えてきた。
重たいギアを全身で踏み続けているので今にもつりそうな状況ではあったけど、
『アウターで前の選手と同じケイデンスを保てば必ず追いつける』
と自分に言い聞かせて行ける所まで踏み続けることにした。
ジープロードの上りの終わりでなんとか追いついて、そのままの勢いで平地と下りを踏み倒して単独2位になった。
3つ目の山に2位で入る。
当然乗れない、後ろからは乗車で来る、当然押すほうが遅いし呼吸も苦しい。
でもこれを上りきれば後は下ってゴールするだけ。
追いつかれたとしても、シングルトラックだから簡単には抜かれない。
脚の筋肉も限界に近づいた頃、ついに上りが終わった!
残りの斜面は大事に落ち着いて下ってゴール。
【ゴールしたらひとまず洗車 撮影:幸ちゃん】
【今日の僕の固定ギア】
結果:エキスパートクラス2位、17ポイント獲得
タイヤ空気圧:1.7BAR
コンディション:CSPP1
走行時補給:CCDドリンク
寒さ対策:スポーツバルム
【MTBJでの初表彰台 撮影:幸ちゃん】
マッドタイヤを忘れ、チェーンサックが頻発と回避できた事象ばかりが目立ってしまったレースだった。
それらのマイナス要因が無い状況なら1位を争うレースができていたのに、それをシーズン頭に体験できなかったことが、今後のレースに向けて残念。
次回の八幡浜には準備万端で行かなければ、もっと厳しい状況になると思う。
CCDドリンクは走行中に目に入った泥を洗い流すに使っても痛くなかった。
【ケーキ】
本日の走行距離:20km
ただ 人気blogランキング アップのためだけに
普段ロードにしか乗っていない現状で、どれだけMTBレースができるのかのチェックと、少しでもポイントを、それも近場で獲得するためのレース。
めずらしく前夜にBIKEや荷物を全て車に積んであったので、起床からウェアに着替えて運転しながら朝食、移動時間も50分ほど・・・これくらい近場で数レースあったらうれしいのに・・・。
しかし誤算は天気、自動車道に乗った瞬間から雨が落ちてきて会場に近づくほどに強くなる。
マッドタイヤは自宅の部屋で見たような気がする・・・。
受付して早速試走するけど、明け方から豪雨だったという会場は泥どろドロ。
右に行きたいと思っても前輪は左へ向かうし、なぜか後輪は右へ行こうとするしでコントロールが大変。
やっぱりマッドタイヤは常に携行しなければいけませんね。
試走ペースでも乗れない場所があるし、乗れても難易度の高いシングルトラックが多くて、そこの走り方次第で山に入ってから出るまでに100mくらいはすぐに差が開いてしまう、正しいMTBコース。
3つの山を舗装路やジープロードでつないだ70%シングルトラックなコースはとても楽しく、MTBに乗っているという雰囲気たっぷり。
【試走1周で泥の塊】
【フロントメカ周辺にたまります】
試走に30分かかってしまい、ライダーズミーティングに参加してエキスパートは3周回と確認。
【キッズもアソス】
【キッズもみんな上手でした】
キッズを観戦してこのコースで走りこんでいる子どもたちの走りのうまさにびっくりした。
次は一般・マスタークラスを観戦。
雨も降り続けて、非常にハードな状況だった。
僕のほうも雨に打たれて冷えてきてつらい状況。
そして天候の悪化で、登録レースにも変更が出てきた。
エキスパートは3周回→2周回へ変更、一部のコースをカット、さらにスタート時間が1時間遅くなった。
待っていても寒いので、誰もいないコースへ一人で試走に行った。
乗れない場所、乗っていく方が効率の良い限界点、レースペースでの使用ギア確認など・・・不慣れなコースを少しでも有利にしたかった。
1周回して、軽く洗車して、パンクリスクの少ないコースなのでタイヤの空気圧をさらに低くして準備完了。
体を冷やさないようにウロウロ走り回っていたら、
『tak147の方ですよね、いつもブログ見てます』
って話しかけられた。
いつも見ていただいてありがとうございます!
しかしBIKEでばれますか!地味な2008スーパーフライですのに。
そしてスタートラインでは
『お店の方ですよね、シューズのことで以前・・・』
ありがとうございます。また来て下さい!
なんか変な走りとか、姑息なことできない状況だ・・・。
【スタート前 撮影:クヤン様】
スタートの呼び出しが4番目くらいで、最前列のど真ん中スタート。
シクロワイアードさんに載るんでしたっけ?
めずらしくきちんとフロントサスをロックアウトして頑張ってスタートダッシュ。
多分5番目以内で最初の山へと飛び込んだ。
いきなり前方で押しが始まる。
やはり試走で乗れてもレースペースでは乗れない状況。
押しはクロスでなれているので、隙間を縫って2番手に上がってトップを追走。
トップは予想通りにこのコースを使ったイベントにたくさん出ている方。
走り方がなれていてスムーズなので、最初の山の上の方の狭いコーナー等でミスが出る僕はなかなか詰めることができなかったけど、下りに入り始めた時点では真後ろにつけることができた。
意外とパワー、真っ直ぐ下る、押す・・・といった状況では僕の方に分がありそうな雰囲気。
下りきった舗装路で一瞬前に出ようかとも思ったけど、僕が前に出ることでペースが落ちると後ろに追いつかれるかもしれなかったのでしばらく後ろにいることに決めた。
【1周目の1番目の山から舗装路へ出たところ 撮影:幸ちゃん】
2つ目の山に入って激坂を上りきった時点で後ろからは誰も追いついてきそうに無い状況だった。
『このまま2人で逃げ切りましょう』
って話しながら2つ目の山を下りきるあたりでチェーンに異常発生。
軽くチェーンサックを起こしかけたけどなんとか誤魔化せた。
ちょっと離されたけど、差が開かない位置で長いジープロードを登る。
この時点では2周目のこのジープロードで勝負が決まるから、それまではしっかり追走しようと思っていた。
しかし3つ目の山の入り口で状況は一変。
フロントをミドルからインナーに落とした瞬間にチェーンサックが発生して、停止して手でクランクを逆回転して再出発。
インナーで走り始めて数メートルで再びチェーンサック、今度は手では出てこなくて足でペダルを逆回転方向に蹴って救出。
再度走るとやっぱり発生・・・終わった。。。
トップはもう坂を上りきっている。
後ろが迫ってきるのが見えてきたので、ひとまず押しで上りきって下り開始。
周回チェックの上りでそのまま上り始めるとやっぱりチェーンサック。
【問題が発生し始めた頃 撮影:クヤン様】
停止して必死にクランクを蹴る間に結局1人に抜かれて3位に転落。
2周回目に入って1番目の山でも乗車できず、停まっているともう一人に抜かれてしまった。
最後の希望は
『アウターは使えるのか?』
ということ。
1番目の上りは全て押しで上がって、平地でアウターに入れたら順調に走ることができる雰囲気。
前とは差が開いてしまったけど、上りは無理としても、平地と下りはアウター(44t)×ロー(34t)でなんとか走れる。
【アウター固定でも下りと平地は問題なし 撮影:クヤン様】
1番目の山を下ったあたりでさっき抜かれた選手に追いついたので、2番目の山への入り口まではいい勝負。
入り口からの押しで前に出てなんとか前を走行して長いジープロードを走る。
緩やかにダラダラと上っていて、アウターでは行きたくないけど、とにかく踏むしかない。
先行したはずだったのに、後ろから驚異的な脚力で追いつかれたので競り合いながら上っていく。
そうすると競り合いでスピードが上がったために2位の選手が見えてきた。
重たいギアを全身で踏み続けているので今にもつりそうな状況ではあったけど、
『アウターで前の選手と同じケイデンスを保てば必ず追いつける』
と自分に言い聞かせて行ける所まで踏み続けることにした。
ジープロードの上りの終わりでなんとか追いついて、そのままの勢いで平地と下りを踏み倒して単独2位になった。
3つ目の山に2位で入る。
当然乗れない、後ろからは乗車で来る、当然押すほうが遅いし呼吸も苦しい。
でもこれを上りきれば後は下ってゴールするだけ。
追いつかれたとしても、シングルトラックだから簡単には抜かれない。
脚の筋肉も限界に近づいた頃、ついに上りが終わった!
残りの斜面は大事に落ち着いて下ってゴール。
【ゴールしたらひとまず洗車 撮影:幸ちゃん】
【今日の僕の固定ギア】
結果:エキスパートクラス2位、17ポイント獲得
タイヤ空気圧:1.7BAR
コンディション:CSPP1
走行時補給:CCDドリンク
寒さ対策:スポーツバルム
【MTBJでの初表彰台 撮影:幸ちゃん】
マッドタイヤを忘れ、チェーンサックが頻発と回避できた事象ばかりが目立ってしまったレースだった。
それらのマイナス要因が無い状況なら1位を争うレースができていたのに、それをシーズン頭に体験できなかったことが、今後のレースに向けて残念。
次回の八幡浜には準備万端で行かなければ、もっと厳しい状況になると思う。
CCDドリンクは走行中に目に入った泥を洗い流すに使っても痛くなかった。
【ケーキ】
本日の走行距離:20km
ただ 人気blogランキング アップのためだけに
しかもトラブルを乗り越えての2位は凄いです。
不屈の精神ですね。気持ちで負けていると、トラブル発生の時点でもうアウトですもんねぇ。。。
その気持ちの強さ、見習いたいと思います!
正直、すっごいやめたくなりました。
でもギリギリ思いとどまって、あがいてみたら、置かれた状況の中では最高の結果がついてきました。
体力・技術だけでは乗り越えられないものも、結果を出すための一つの要因として存在しますね。
ただ、メカトラを起こす機材で出走したことも事実です。
これは次回への反省・改善要因ですね。
牛乳さまもヒルクライムでの好タイムおめでとうございます。
そして上りだけに立ち向かう精神力を僕は見習いたいです。
ハードなコンディションでの今回の結果はJ1開幕戦へ向けて良いスタートになりましたね!
僕もチェーンリングは変えようと思います。噛み込み過ぎて辛かった。
J1開幕が楽しみですね。
八幡浜は準備をしっかりしてトラブル無く走りたいと思います。
できればトラブルの出ないような天候であってほしいところですが・・・。
なんか、どんどんレベルアップしてない?
トラブルおしかったけど、なんか次に繋がりそう!やね。
僕も見習いたいわぁ~
今回、スタートからトラブルまでの手応えからすると勝ちたかったレースですが、諦めなかったことでできる範囲の最高の結果が得られたと思います。
J1になるともっと厳しくなるとは思いますが、今シーズンこそは・・・と思っています。
エスさんも膝の調子とか万全ではないとは思いますが、レース会場でもお会いできればと思います。