tak147

LICHT+(リヒトプラス)で出走しています。
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関西シクロクロス #5 丹波自然運動公園 カテゴリー2

2009年12月24日 | シクロクロス
20091220

写真撮影by:kina&幸ちゃん親父さま

様々なマイナス要因があって、出走するのかどうかも気分的に曖昧だった。
土曜日の勤務が終わって帰宅してなにひとつ準備をせずに就寝し、4時半に起床してようやくウェアやBIKEの準備を開始。
行かなかったからといって、何か良いことがあるわけでもないのだから行くことにした。

予定より30分遅い6時に出発して会場に到着したのは7時40分、会場付近の温度表示はマイナス6度、寒いけど降ってなくて良かった。
着替えて空気圧計を持って試走しながらタイヤの空気圧を下げていく。
パンクリスクとグリップ力の妥協点を探りながら3周回して2.4気圧に落ち着いた。
コースは、砂利のホームストレートを終えると舗装の遊歩道やダートの遊歩道を走行して、30%近い(らしい)激坂を上って下ってホームストレートに戻る約2.3km。
舗装とダートの境目や舗装の継ぎ目等にある段差でのパンク回避と激坂を確実に乗車で上れることにポイントを定めて試走終了。

スタートまでまと30分、何もしないよりやってみるということでいろいろやってみた。
違和感のあったクリートの向きを変えてみる、サドルを激坂での出力重視のために前方に移動してみる、寒いのでスポーツバルムを塗ってみる…。
そんなこんなでスタート時刻は迫り、前回出走していない僕はシードでも何でも無いので後方からコソコソっと移動してコース端とはいえ前から3列目に並んだ。


【スタート前、今回は左端から先頭へ出る作戦】

スタートは順調、前の選手の隙間を縫って5番手あたりまで上がって先頭に迫ったか~というところでトラブル発生。
舗装の遊歩道からダートに入る段差が生垣の隙間から入るレイアウトなので狭くて渋滞。
僕の前の選手が後輪を段差に滑らせたか何かで停止。止まった僕の横の選手が僕のハンドルの上に乗りかかって倒れてきて身動きできず。
そんな僕と横の選手をみんなが横から抜いていくから、我々益々動けず。
実際にはそんな何十秒も経過していないし、抜かれたのも数名だけど、とても長く感じ、早くも“諦め”という文字が頭をよぎった。

それでもなぜか再スタートすると意外に元の精神状態に、むしろ一度冷静になれたのかもしれなかった。
苦しいけど前を1人ずつ抜くことだけを考えてペダルを回し、追いついては広い場所で抜いていくことの繰り返し。
10数番手から再スタートしたと思われる1周目は半周チョイで8位の声を聞き、激坂の上り(途中から歩いたけど)下りを終えて周回チェックを過ぎた時点で2位争いの集団に合流できた。


【1周目の終盤の激坂前、先頭の沢田選手は既に独走】


【序盤の遅れを挽回中】


【1周回を終えて2位争いの集団へ合流】


【2~6番手】


【3~5番手】


2周目はすぐに3番手になれた。
そしてなぜか過去に無いほどに、とても冷静になれた。
前の選手との間隔あと一歩になったとき、追いつかないペースで自分の呼吸を整えることにした。
前の選手も僕の存在は知っているけど逃げていく様子は無く、なんとなく『自分の方が優位だ』と思えた。
呼吸が整い、一気に追い抜いて振り返っても追いかけてくる様子はなかった。
でも、安心できるところまでは…と思い上りも平地も下りも踏み続けた。激坂も乗車で乗り切った。


【今回のポイント、激坂】


【約30%と言われる斜度、ラインとトラクションのかけ方が難しい】


3周目、いくつかの後方のコーナーに3位の選手が見える。
今のペースなら追いつかれない、そんな気がした。
3周回を終えてトップの選手とは1分以上の大差がついていたけど、今日は関係なかった。
元々相手にならないほどの実力差がある、これまでのシクロクロスでもMTBでもそうだった。
今日の相手は後ろの3位の選手だけ。


【緩い下りは休憩ポイント、次の激坂への準備】


4周目、時間的にレースも後半、そんなことを考える余裕があった。
まだ気は抜けないけど、自分が全力では無い状況で後方との差を維持できていた。
3位の選手が見える位置では一定ペースで走り、コーナーを曲がった瞬間からコッソリとペースアップして差を維持する作戦。


【激坂の後の下り、そしてホームストレートへ】


5周目、単独で走る僕と1位との差について実況されていたけど、もう僕の頭の中に1位に追いつくことは一切無かった。
1位がどこにいるのかも想像できないくらい今日は見えていなかった。
だから相手は3位の選手だけ、とにかく差が縮まらないように走ることだけ考えた。


【ゆっくりでも乗車でクリアしたほうが速いしダメージも少ない】


6週目、いよいよファイナルラップの鐘が鳴った。
3位とのタイム差を確認する。アナウンスからして15秒ほど…怖いのはパンクと転倒とチェーントラブル。
段差は大事に、ギアチェンジも必要以上に丁寧に、乗車も丁寧に乗って、下りコーナーもゆっくりと。
確実に追いつかれている、『ちょっとまずいかなぁ』とも思ったけど、体力は温存してあるので、砂利道のゴールスプリントになったとしても負けないような気がした。
半周を過ぎたあたり、池の横のショートカットの上りで3位の選手が周回遅れ(?)の選手につまづいて足をついたのを確認した。
これで安心できた。
上り下りを丁寧にこなし、3分の2周を過ぎたところの激坂まで来た。
坂の半分あたりで失敗して押しに変わったけど、後ろを見たら同様に押していた。
ここで確信した。


【ゴール】

砂利道のホームストレート、時折後方を確認。
2度と無いかもしれない状況に両手を挙げてゴールしてしまった。



学生の時に地元でシクロクロスの存在を教えてもらい、基本的なテクニックを教わり、広島のシクロクロスに行き始めてから数えると10シーズン目。
一度休憩して関西でカテゴリー3から再スタートして5シーズン、ようやくカテゴリー1に昇格することができた。
MTBではまだ達成できていない国内最高峰のカテゴリーのレース、シクロクロスではついに参加する資格を得ることができた。
レース中はいろいろ考えた。いや途中からいろいろ考えてばかりだった。
支えてくれた人、協力してくれた方々、これまでのレース・・・。
正直、もっと早く表彰台に上がりたかったけど、毎回何かが足りないのが僕だった。
それは練習だったり、準備だったり、気持ち、睡眠、体調…それらが揃えられない僕に今シーズンの表彰台は来ない気がしていた。



でも、幸運が重なり、試したことが良い結果を生んで今回昇格できた。
次からはカテゴリー1、60分を高いレベルで走り続けるには僕の実力は全然足りないけど、来シーズンに向けて課題を探しつつ、出走予定の残り2戦を楽しもうと思う。

結果:カテゴリー2 2位/完走41名・・・トップから95%

Bike:Lemond Poprad
Wheel:Bontrager RACE X LITE
Sadle:Bontrager inFORM RXL
Tire:Bontrager JONES CXR

補給
 前夜:


 スタート30分前


 スタート10分前


 レース後



ただ
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6 コメント

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Unknown (牛乳太郎)
2009-12-25 12:39:52
おめでとうございます!
興味深く読ませてもらいました。
普段の練習でレースを想定してやったことなんかが実を結ぶと、嬉しいですよね~。
それにしても約30%の劇坂!
スリッピーな路面で登って行くのは高い技術が要りそうですね。
これからはカテゴリー1。すごいな~^^
返信する
Unknown (えーがな専務)
2009-12-25 17:36:35
すみません。
ハンドルの上に乗りかかって倒れました。
昇格おめでとうございます!
返信する
牛乳太郎さまへ (tak)
2009-12-25 18:57:52
ありがとうございます。
ようやく昇格できました!
上位のメンバーの顔ぶれもラッキーだった気はしますが、ひとつミスをすれば一気に追いつかれる状況には変わりなかったので、2位はうれしかったですね~。
牛乳太郎さまの出走を楽しみにしていますよ~。
返信する
えーがな専務さまへ (tak)
2009-12-25 19:04:04
コメントありがとうございます。
クロスではよくある状況ですけど、あの時は『いつ再スタートできるのかな~』って思ってました。
幸い僕の方は機材のトラブルが無くて再スタート後は順調に走行できましたが、えーがな専務さまはリアメカのトラブルがあったんですね。
ブログ拝見させていただきましたが、Jの結果等を見ると、メカトラが無かったら僕の2位は無かったかもしれませんね。
今後とも会場でもblogでもよろしくお願いします。
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Unknown (えーがな専務)
2009-12-25 21:42:45
あの場面で私と絡んだ御両名が2位と3位だったので,自分も着いていければ!と後から思いましたが,今の実力だとこんな感じです。

C1頑張ってください!
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えーがな専務さまへ (tak)
2010-01-01 03:58:14
僕がC1でいられる間に頑張って上がってきてください!
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