12・8関電包囲大集会 報告は → コチラ
<13日目 最終日 関電営業所から関電本店まで>
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ぎっしりと詰まった関西電力本店前
■歩きとおした16日間 反原発は民意だ!■
[注]休憩日、3日間を含む
稼働開始から40年ごえの老朽原発、高浜1、2号機、美浜3号機の
廃炉を求めて11月23日から12月8日まで、高浜原発から始ま
り関西電力本店までの200キロリレーデモ最終日。
関電営業所から関電本店まで2時間半を歩く。出発時は70名程が
200名に膨れ、「老朽原発うごかすな!」「反原発」など
色とりどりの幟や旗が翻る中、関電本店に到着。
お昼もそこそこに、午後2時から「関電包囲大集会」。
関電に向かって力強いコールで始まる。参加者も今までにない
多くの市民団体や労働組合が結集し、16都道府県から1100名が
関電本店を包囲した。
集会は、10月1日から11月22日リレーデモキャンペーン期間に
参加した、福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良からの報告に続き、
若狭の原発立地や原発訴訟の名古屋、茨城、福井、滋賀から取り組みを報告。
福島から避難されている方、労働組合関西生コン支部への弾圧、
被ばく労働者への搾取の報告など、原発を通じて構造的な搾取や弾圧が
日常的におこなわれていることに対し、怒りを込めて訴えられた。
私は、「若狭の40年超の危険な老朽原発を廃炉に!」と声が枯れるまで
訴えながら全て歩き通したが、途中、玄関まで出て会釈をして下さる方、
遠くの窓から手を振って下さる方、カンパをくださる方のなんと多いことか。
反原発は民意だと改めて体感。リレーデモや集会を通して、人が人間らしく
生きる社会を目指し、原発廃炉への弛まない行動の大切さを改めて
思い直した16日間だった。(K)
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怒りのシュプレヒコール
■老朽原発は止められる!確信 たたかいが今から始まる■
若狭の原発を考える会の原発現地での行動(アメーバデモ)を中心とする
活動に参加するようになってはや2年余り。気づいたことがある。
生活の場では、世間や近所づきあいに対し当たり障りのないように
合わしている自分がいて、「廻りの目」を気にかけている自分自身に
気づかず過ごしている日常があった。
現地でもこちらでも反原発を唱えることになんと勇気のいることか!
反原発の活動は生活に支障がでるのではと隣近所に合わす心の縛りで
がんじがらめの自分自身。おだやかな生活の場であってほしい。
最近やっと現地でポスティングをしていて、人に出会うと反原発を
堂々と訴えられるようなってきたのと、自分の生活の場でも
主張できるようになってきた。しかし、反原発の活動が、関西でも
現地でも生活者としては当たり前のことだと感じるのが遅すぎた。
このような気持ちを抱えたまま、高浜から関電本店へのリレーデモが始まる。
毎日の出発地での各地からの参加者の熱気を共有、また沿道支援の拡がりで
明日への活力をもらいながらデモは前進する!それは、老朽原発は止められる!
という確信になっていく。現地での活動で体も気持ちも鍛えられて、
リレーデモも難なく乗り越えられほっとしている。
さあ!来年に向けた闘いが、今から始まる。(KO)
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1100人が関電本店を取り囲む
■ドン・キホーテは風車を 私たちは老朽原発をめがけて独創した■
若狭の各地でアメーバーデモをおこない、チラシを撒きながら
多くの人々の声をしっかりと受け止めた上で計画されたリレーデモは、
原発立地の若狭で原発反対の立場を鮮明にしようとする人々を激励し、
勇気づけました。それは、私たちのリレーデモに対し、家から
出てきて手を振ったり、頭を下げたりする行動として顕れています。
今まで、原発に反対する声は多くありながらも、原発立地地元のしがらみ
の中でそれらが顕在化することは少なかった。
数は多くなくとも公然と反対を態度で表明する人たちが出てきたことに
大きな意味があります。
そして、高浜原発から関電本店までの200キロリレーデモ以外にも、
各地でデモや集会がもたれ、名古屋を含め関西の広い範囲で運動の
広がりがみられたことです。
原発マネー還流スキャンダルという敵失があったにせよ、重要なことは、
今回のリレーデモを契機に、関西の原発に反対する様々な運動体
(グループ、市民団体、労働組合、政党)が、より強力なベクトルを持つ
ものへと変わり、若狭の原発を廃炉に追い込むことができることを希求します。
(T)
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関西電力へ、密集した怒り
■「老朽原発うごかすな」の熱意が大結集 ここが出発点■
この夏から、企画し、準備してきた「老朽原発うごかすな!」の
キャンペーンと高浜原発~関電本店200キロリレーデモの最終日、
12月8日、関電包囲大集会にはたしてどれだけの人が集まってくださるのか、
不安もあった。やれることは全部やり、行けるところは全部行き、
駆け巡り、最後は老朽原発の危険性と廃炉を訴えながら、リレーデモ全行程を
歩きに歩いた。
私は、長男を出産した時、チェルノブイリ事故を経験した。
こんな世の中に子どもを産んでいいのかとさえ思った。
そして福島原発事故が起き、大きな犠牲の上に「原発は人類と
共存できない」と教えたはずだった。
ところが事故から9年がたとうとする今、まだ原発にしがみ付く
政府と電力会社。集会では、避難者である森松さんの「生きる権利を
渡すのか!そういう闘いだ!」という渾身のアピールをはじめ、
市民団体、労組、議員など、あらゆる立場で日々闘う皆さんの
気迫の発言が相次いだ。取り囲む人たちの熱気もすごい。
結局1100人が関電を包囲し、「老朽原発うごかすな!」という
総意が結集した。
キャンペーン企画、リレーデモ、そして関電包囲大集会。
この成果を礎に、ここに集まった一人一人が、今後核となり、
確実に前進しなければならない。折からの関電の原発マネー還流問題も
闘いの好機と捉え、来年は「絶対に老朽原発とめる!」という強い意思の下、
更なる大結集を勝ち取ろう。ここが出発点である。(H)
★紙版のリレーデモニュース15号★
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