老朽原発うごかすな!実行委員会Blog

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仮処分で必ず止める 美浜3号機(ニュース 56号 / 2021.10.15)

2021-10-22 15:26:46 | 老朽原発うごかすな!実行委員会
12.5 老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか (案内ページ)は → コチラ

■■ 仮処分で必ず止める 美浜3号機 ■■

10月4日、美浜原発3号機運転差し止め仮処分の第1回審尋がありました。
午後1時に裁判所前の公園で前段集会。

河合弁護士が「(名古屋の)本裁判だけやっていては美浜が動いてしまう。
1審で勝ってもすぐには止まらない。仮処分で止めることが重要だ」
と申し立ての意義を語りました。

名古屋で本訴を闘っておられる北村栄弁護士も申し立てまでの経過を話され、
全国の原発を止めたい弁護士、市民の力でこの仮処分申し立てが
闘われているんだと理解しました。

原告の一人、石地優さん(福井県若狭町住民)が、美浜町でおこなった
アンケートについて、美浜3号機に不安を感じますかという質問には
70%の人が不安を感じると、避難については自由意見で、
知らされていない、この計画では避難できないと答えた人が多かった
と報告しました。そして、美浜原発には活断層が7カ所もあること、
福井の原発の中で一番大きな基準地震動993ガルが美浜であることを、
この仮処分申し立を通じて美浜町民に知ってもらいたいと訴えました。

裁判所へ入廷行進

審尋が終わって、近くの会場で記者会見と報告集会が持たれました。
申し立てたのは6月21日ですが、関電が答弁書を出し渋ったため、
3カ月以上もたってからの審尋になりました。
さらに9月17日と10月18日の二回に分けて答弁書を出してくるので、
10月25日の特重施設設置期限までに止めたいという原告側の希望は
かなわないことになりました。しかし、特重施設完成までの来年秋までに
運転禁止の仮処分決定を出してもらえばいいから、時間的余裕ができた分、
きっちり関電に反論したいという弁護団の心強い報告でした。

その第1次答弁書ですが、なんと500ページもあり、証拠に至っては
大きな段ボール箱2箱もあるのだそうです(嫌がらせか関電、と心でツッコミ)。
そして原告の設定した争点(地震関係5、避難計画1)についての認否は
おこなわず、いかに安全であるか、自分たちの言いたいことを主張しているだけ。
これには裁判長も認否をするよう指導しました。
何を認めて何を認めないのか、はっきりさせないと争点がぼやけて
原発討論会みたいになってしまうということでした。

ところで次回審尋ですが、現在の裁判長がよそへ移るので
当初予定されていた11月はなくなって、12月1日午後3時になりました。
異動は普通、春なんですけどね。なんで今頃?と気になりました。
 (長澤民衣)


■■「老朽美浜3号機運転禁止仮処分申立」学習会■■
 ■ 10月9日滋賀で 講師は井戸謙一弁護士 ■


◆素早い対応! 仮処分申し立て

危険極まりない老朽原発美浜3号機の再稼働を関電は6月23日に強行した。
福井、滋賀、京都の9人の申立人と井戸謙一、河合弘之両氏を共同代表とする
9人の弁護団は6月21日、「老朽美浜3号機運転禁止仮処分」を
大阪地裁に申し立てた。素早い対応に感謝である。

106ページに及ぶ申立書の中身を市民もキチンと理解しておく必要があると、
申立人が急きょ学習会(滋賀県教育会館・オンラインも)を提起され参加した。
井戸弁護士が当日準備された学習資料は緻密なデータを駆使しながらも、
とてもわかり易く話していただけた。初めて知る言葉(バスタブ曲線など)や
新しい視点や発想も得て中身の濃い学習ができた。
なんだか少し賢くなった気がする。

井戸弁護士の お話を聞く

◆勝つためには、 何を争点にするか

勝てるか、勝てないかが弁護士としての視点。仮処分申し立ては
10月25日までの決定をめざしており、新しい議論には入らない。
普遍性があるものは全国に波及するハードルが高い。
そのため裁判所が判断しやすい点、つまり美浜3号機の特徴
【美浜原発は活断層の巣の中にある】を軸に、
裁判官にわかってもらいやすい論点にまとめ争点を絞り込んだ。
なるほど、勝つための戦略!勉強になるぅ。

◆原発を臨終させるために、 先ずは美浜3号機から

新設が困難な状況で、老朽原発を動かすことができるかどうかが分水嶺。
これから次々と40年を迎える原発。モグラたたきのように一つ一つ
潰していく必要があると熱く訴える井戸弁護士の存在は心強い。
みんなでがんばろう。
(脱原発市民ウォークin滋賀呼びかけ人/ふぇみん婦人民主クラブ共同代表 岡田啓子)


■■現地に行くということ・・・■■

10月11日におこなわれた、伊方原発再稼働阻止現地行動に参加した。
伊方が遠いため、現地行動に行こうと思うと前後にも日を要することや
経済的な問題で、行くか迷っていたが、色々な方々が便宜を図ってくださり、
行くことができた。

伊方原発(写真左下)を見下ろしながら

私は福井の原発以外の原発現地に行くのは初めてだった。
やはり高浜原発とは雰囲気が違った。伊方原発はゲートよりもだいぶ下に
位置し、上から見下ろすことができる。「おお、こわ」どこの原発を見ても、
この第一の感想は同じ。「目の前のアレが重大事故を起こしたら・・・」
と考えるとぞっとする。行動では、伊方現地やその周辺の地域で、
原発反対運動をしている方々とも出会うことができた。

現地行動は、現地で抗議し、実際に地域住民や電力会社に訴えるという意義
もあれば、全国の活動家の人たちと交流できる機会でもある。
反原発運動は裾野が広いので、中々個性的な参加者が多いと感じる。
今回も、色々と面白い話を聞けたり、刺激になったりした。

私が現地に行く重要性に気付いたのは、多分五年前くらい。それまでも
運動はしていたが、離れたところにある原発現地、基地現地に行こうという
発想が欠落していたというか、その重要性をよくわかっていなかった。
現地へ行くことの大切さは、若狭の原発を考える会の人たちや
米軍Ⅹバンドレーダー反対京都連絡会の人たちから学んだと思う。

一方で、現地に行きながら、普段からしょっちゅう現地に行けている訳でも
ない私が、外から時たま行くことにどれほどの意味があるのか・・・と考えてしまうこともある。勿論現地行動をやるからには、一人でも多く集まった方が良い。
でも、私は年に一度か二度、現地にレジャー感覚で行くようなことは
なんだか申し訳ないというか、これで良いんだろうか?と自問してしまう。
まあ、だからこそ、普段住んでいる場所でできることを最大限やっていくこと
が非常に大事だとも思うのだが・・・。とにかく、これからも多くの人と共に
運動をつくり、社会を変えていけたらと思う。
(Minju Kang)


■■ 大阪・御堂筋で、ひとりウォーク ■■

10月4日、仮処分報告会を終えた13人が、
淀屋橋から本町までを往復する「御堂筋ひとりウォーク」。
道行く人々から、好意的な反応が。

御堂筋を、ひとりずつ南下


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