「竜の涙 ばんざい屋の夜」
著者:柴田よしき
「ふたたびの虹」に続くシリーズ2作目。
ほんのりした雰囲気に浸ろうとページをめくったら…。
冒頭から
「おいおい勘弁してくれよ!?」
な展開。
おかみがカウンター越しに見るお客さんとおばんざいとの邂逅…。
好きな料理が出て来るともうたまらん(涎)!
そのお客さんはどんな思いを抱えて店に来ているのか…。
各章の主人公でもある常連客同士が微妙に絡み合う。
そして最終章でおかみはある決断を下す…。
…えげつない話もほんわかした話も自在に使い分ける著者。
例えば「花咲慎太郎シリーズ」は精神力も体力も必要だが、
本作は逆に読むと力が付く(貰える?)。
たまに読みたくなる。
たまにこういう居酒屋に行きたくなるみたいに。
…ちょっと位遠くても通うのに…。
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ