まだお読みでない方は【前編】からどうぞ。2部作にまとめきれなかったので3部作になってしまいました(笑)。医大生・たきいです。
【前回のあらすじ】ロードバイク初心者の医学部6年生5人。卒業前の思い出作りとして「かすみがうらエンデューロ」に意気揚々とエントリーし、当日はAM4時20分集合。ところが現地の天気予報は「降水確率100%」だった。
荷物を車に詰め込むとこんな感じ。
ロードバイクって、タイヤが外せるんです。この他もう一台、デカい車にはロードバイク3体を詰め込みます。
行きの車内。学祭ミュージックを流してテンションを上げていきます。まだ雨は降っていないものの、雨予報に変わりはありません。
Aたきい
「雨降ったらどうする?」
「潔く、危険」
「でもちょっとは漕いでみたいよね」
「試走の時間があるらしい」
「それ終わったら会議だな」
「棄権して、温泉入って、観光して帰る説」
「大洗水族館かな、あそこ屋内だし」
「悪くない」
雨にビビり、棄権を真剣に検討しておりました。笑
今回のコースはこんな感じになっています。
>かすみがうらエンデューロ公式HPより引用
序盤の坂が難所。霞ヶ浦沿いの直線コースが気持ちいいようです。
会場に到着。例の坂を車で降りてみたら、車でも急に感じる坂で血の気が引きました。おれ、登れるかな……。
会場で準備を進めていたら、早速土砂降りになりました(笑)
たきい「気持ちが萎えてきた」
T「それは言っちゃダメ」
周りのチームはテントで華麗に雨風を凌いでいるなか、資金難の我々JICHITZENの最大限の努力がこちらでした。
「うん、おれたちホームレスにしか見えない」
たきい「ブログネタ的にはおいしいわ」
T「そのことしか考えてないんだから」
でも中は秘密基地みたいで楽しかったです。因みにこのあと、こちらの荷物は全て浸水しました(笑)
いざ試走へ。
R「登りのギア選択どうしたらいいんだろう」
A「フロントは坂を上るときインナーにして軽く回そう」
R「イメトレしなきゃ…!」
J「下り坂めっちゃスピード出るね」
たきい「mg・sinθって残酷だな」
チーム内で綿密なミーティングを行います。
たきい「危険と判断して中止する度量も医者には必要だと思う」
J「勇気がいるけど本当にそうだね」
とレースに対して控えめな気持ちの我々でしたが、
・登り坂、意外にいけるじゃん
・曲がり角でもきちんとキープレフト
・雨でブレーキ効きづらいから下り坂のスピード出し過ぎに注意
・上手な方の話はきちんと聞く
といったことを話しあって、安全に走行できると判断して、出走することを決めました。
第1走者T「緊張してきた」
いよいよレーススタート……!
後編に続く。
(気持ちよく眠れた人(笑))