春休みから始まった
彼女と僕の手紙のやり取り
春休みが終わるまでの短い間に
一体何通書いただろうか?
(それほど僕の想いは…)
やがて
クラス替えの発表があって
彼女と僕は別々のクラスに…
初めは
クラスが別々になったことに
残念な思いもしたけど
結局その方がお互いに良かったのかも…
1年生に引き続き同じクラスだったら
お互いに気になりすぎてしょうがなく
感じなくてもいいジェラシーとか
毎日大変な思いをしたろうから…
(恋愛感情って厄介だなぁ…)
2年生の1学期がスタートしてから
僕の生活はガラリと変わった
もちろん
相思相愛の彼女ができたからなのだが
彼女への想いが中心になって
僕の生活が回り始めたということ
それは
良くもあり悪くもあり…
良かったのは…
毎日学校へ行くのが楽しくなったこと
彼女がいると思うだけで…
悪かったのは…
1年生の時の成績と比べると
格段に落ち始めることに…
そりゃそうだ
まったく勉強などしなくなったんだから…
手につかないというか
勉強する気にまったくなれなくて…
学校にいるときは
遠くから彼女の姿を見ることばかりを考え…
家に帰れば帰ったで
彼女の面影を思い浮かべながらボンヤリと…
そして
彼女への手紙をマメに書き
彼女からの返事を首を長くして待つ日々
ほとんど帰宅部の僕と違って
彼女は毎日バレーボールの練習がメイン
手紙を書く時間的な余裕も
そんなになかったはず…
それでも
上品で優しそうな彼女の筆跡の手紙
目にするたびに
幸せな気分に浸ることができた日々が続いた
すっかり有頂天…
それまで
告白された子は何人かいたものの
好きな子からの告白は初めてだったから…
そんな有頂天の日々は
夏休みに入るまでずっと続いた
そして
夏休みに入ると…
*** to be continued ***
盛者必衰とか栄枯盛衰とか
奢れるもの久しからずとか
このときは
そんなことなんか
まったく考えてなかったなぁ
チョ〜シ こいてたなぁ…