ありふれた人生
もう何も考えまい
君が欲しかったものも
僕が欲しかったものも
生きていくことの愚かささえも…
毎日の10キロジョグ…
続けて走るようになってから
もう2週間は経つだろうか?
連休前からだから
たぶんそうなると…
ということで
今日もおんなじルーティン…
少し遅めの8時半くらいから
近くの公園へスタート…
夜中は雨が降ってたみたいで
路面に水溜りはないけど湿り気味…
その方が都合がいいさ
関節の硬いジジイには…
気温はやや高めだけど
空は雨が降りそうに暗くて
これじゃ誰も走ってなさそうな感じ…
風も強くて涼しくて…
これこそ走るには絶好の条件?
と思ったら
湿度が高いせいか
走り出すとすぐに汗が…
これじゃぁ
マスクなんてつけてられない
まぁ
誰も走ってないから
マスクは手に持ったままで…
それにしても
たとえ10キロぽっちだとしても
毎日走ってるとなると
さすがに脚の疲れはずっと取れず…
もし僕が10代とか20代なら
あっという間に疲れは取れてるんだろうけど…
さすがに65歳にもなると
取れるどころか
溜まる一方か?
それに
たぶん
2週間以上も続けて走るなんて
初めてのこと…
だからジジイの身体には
乳酸が溜まりっぱなし?
スタート前のアップというかストレッチ?
それなりにしてはいるものの…
充分に目覚めてない
ポンコツの老体には
アイドリングにさえならないのかも…
それでもなんとか
今日も10キロジョグは行けそうだと…
そう思った9キロ地点
いつもの少女たち2人組
駐車場の方から姿を現してきた
でもクルマで来てるわけはなく
歩いて来てるはずだろうから
僕の家と同じ方向なのか?
そんな彼女たち2人を
今日は少しだけ長めに観察する機会を得て
あらためてわかったような…
彼女たち…
おそらく中学生ではない
見た目が少年のようで
中学生だと思ってたけど
よく見ると身体の大きさが違う…
たぶん高校生だと…
バレーボール部?
ルーティンの10キロをやっと走り終えて
クールダウンのウォーキングをしてるとき…
そんな僕の横を
いつもの明るい笑い声で
駆け抜けていく彼女たち…
そんな彼女たちの後ろ姿を
ジックリと見てみると
細いふくらはぎにクッキリ浮かぶ
シシャモのような筋肉の膨らみ…
ふくらはぎ全然細いじゃん!
細いのに筋肉質って
何部のふくらはぎなんだろう?
よく見ると
ロンTから伸びた腕も長く細くて…
あぁ…
僕にもそんな時代があったのだろうか?
あったよなぁ…
少女のような少年時代…
50年ほども前
覚えたてのguitarを掻き鳴らしながら
下手な歌を歌っていたっけ…
今にして思えば…
あの頃に戻れるなら…
それでも
されど私の人生は…
もう残り少なくて…
久しぶりに
雨模様になりそうだった土曜日
降り始める前に
ルーティンの10キロジョグをと
朝の8時過ぎから…
(結局降り出したのは午後からだったけど…)
連休が明けて最初の週末
ひょっとして
連休中みたいにランナーの数が…
そう心配して走り出したものの
雨が今にも降りそうな空が幸いしたのか?
遭遇したのはランナー1人と
歩いていたオバちゃん2人だけ…
オバちゃん2人は
いつも見かけるメンツだけど
ランナーの方は初見?
見たこともない…
いわゆるランナースタイルというか
ジョギングの格好じゃなくて
リュックを背負った長距離ランナーさながら?
チューリップハットみたいのをかぶり
長袖のポロシャツ?を着て
ズボンも膝下まであるようなヤツ…
遠足に来たみたいな
そんなイデタチで…
マスクはしてなかったし…
ただ
やたら速くて…
5キロくらいあたりで
追い抜かれた後
追いつこうと結構スピードを上げたものの
なかなか追いつけそうになく…
後ろ姿のフォームを見てると
そんなに速そうには見えないのに
速い!
たぶん
ピッチが僕と比べ物にならないほど
速いのだと…
1分あたり
200歩近くは刻んでる感じ…
あんなに速く刻んで走れるなんて
ジジイにはとても出来そうにない
しかも
フォームにまったく無理がない
かなり走り慣れた
自然な感じ…
ハッキリわからないが
40代くらいだろうか?
僕とさほど身長も変わらず
ホッソリとして
いわゆる典型的なランナーの脚
僕を追い越した後
あっという間に
300メートルほど差がついたあたりで
不意にゆっくりして歩き始めたので
追いつきそうになったが…
追いつく寸前に
再び走り始めて
またもやあっという間に引き離された
誰なんだろう?
この辺の地元ランナーじゃないだろう
ロングジョグの途中
この公園の周回コースを見つけて
ちょっと寄っただけなのかも?
それにしても朝の9時少し前
ロングジョグだとして
そんな時間に
一体どこからやって来たんだろう?
たまに遭遇する
とあるクラブチームの
県内トップランナーと
ほぼ変わらないような速さだし
結構遠くからなのかも…
やがて
公園の周回コースから離れたのか
姿は見えなくなってしまった
何者だったんだろうと思いながら
僕は止むことのない慢性的な
右足首と右ふくらはぎの痛みを感じつつ
ルーティンの10キロまで走り続けたが…
いつのまにか
コース沿いに設置の
三角コーンにかけられていた紙製の看板
マスク着用だなんて…
連休中はたくさんのランナー
走ってたのかもしれないけど
連休終われば元の誰もいない
閑散としたコースなのに…
ほとんど誰とも会うことない状況で
本当にマスクって必要なのだろうか?
東京の皇居の周回コースとか
街中を走るコースとは全然違うんだけど…
誰ともあまりすれ違わない田舎街の歩道
マスクをつけずに初孫くんと歩いてると
たまにすれ違う人から
非常識みたいに見られる最近の風潮…
それって一体どうなの?
もちろん
コンビニとかドラッグストアとか
人がいるところへ行くときは
マスクはつけてるけど…
外ならさぁ…
1人でクルマを運転してるのに
みんなマスクしてるみたいだけど
バカじゃないのか?
それとも
そんな日本人がバカだと思うジジイこそ
常識から外れてるのか?
高熱が出たチャラ息子
ルーティンの10キロジョグから帰ってくると
すでに熱が下がってたみたいで
お昼前にはアパートに帰って行った
やっぱり
かかりつけ医の診断のとおり
ウイルス性胃腸炎だったみたいで…
ひと晩眠れば治る?
どっちにしたって
お騒がせなヤツだ
いくつになっても…
今朝の地元の新聞報道
10月のマラソン大会
やっぱり中止になったみたいで…
もちろん予想していたから
さほどショックも受けず…
とは言いながら
これから当分は大会が見込まれないなら
残された時間もわずかになりつつある今
ジジイが生きていく道しるべ
どこに見つければいいのだろう?
初孫くんの世話とかじゃなくて
老いぼれたジジイの
自分自身の道しるべ…
どこに向かって…
チャラ息子に高熱が出たらしい
初孫くんを我が家に送って来て
すぐに帰ったあと
ずっとアパートで休むことに…
スワッ!
新型コロナか?
俄かに走る恐怖の時間
もしコロナなら
連休中ずっと濃厚接触者の我が家…
心配をしながら
初孫くんと散歩の今日…
いつになく
初孫くんも元気がない?
結局
チャラ息子の光熱の原因
ウイルス性胃腸炎という診断が
かかりつけ医から出たらしいけど…
どうやらこれまでに
何度もかかってる持病らしくて…
ただ
本当にそうなのか?
疑念は消えない
コロナ騒ぎのいま
発熱とかには
敏感にならざるを得なくて…
大事をとって?
夜はチャラ息子は初孫くんと離れ
アパートではなくて
我が家に泊まることに…
まぁ…
何の病気にしろ初孫くんに移るよりは
ジジィやババァに移る方が
それはそれでしょうがないというか
そっちの方が全然いいから…
朝からお天気が良かったので
チャラ息子が泊まる前に
2階のかつてはチャラ息子の部屋と
グウタラ娘の部屋の換気のため
窓を開けて空気を入れ替えようと…
グウタラ娘の部屋に入ったとき
誰かの視線を感じて
思わず振り向くと…
そこには
グウタラ娘のベッドに横たわった
ミドリのニャンコ?ワンちゃん?
妙な寝姿に驚きながら
ホッとひと安心…
チャラ息子も
こうやって昔の自室にひと晩休んで
元に戻ってくれればいいけど…
この連休中
(といってもプータロージジイには)
(連休中なんてまったく関係なく…)
疲れがピーク!
というより…
泥沼のようなドロドロの疲れから
とても抜け出せそうにない感じで…
いつまでも続きそうな気配
ジョギングと言えども
休みなしの10キロジョグの日々は…
素人ランナーのジジイには
地獄のようなルーティン…
(地獄でもないか?)
(好きで走ってて!)
連休前から変えたジョギングコース
長短フリーなロード中心から
もっとフリーな近くの公園の周回コースに…
でも公園の周回コースは
何度も同じ外周園路を走るので
つまらないと言えばつまらなくて…
だけど
外出自粛ムードのいま
隣町まで足を伸ばすロードコースは
なんとなく気が引けて…
本当はロードの方を走りたいけど
アップダウンのバリエーションを
さ…
でもまぁ公園コースは
ホームコースとも言えるほど
何年も前に走り始めた頃から走ってて…
コースの変化はないものの…
この10日ばかりでは変化が…
変化と言えばいいのか…
冬から春を通り越して
夏ような気温の上昇!
そう…
4月下旬は
まだ全然寒かったのに
昨日今日の暑さと言ったら…
今日も
昨日と同じように時間帯を変えて
朝の8時にスタート
したものの…
なぜか今日は
すでに2人の先客ランナー
やはり連休中だから?
彼らの姿を目にして
慌てて
ポケットからマスクを取り出して
つけてはみたものの…
追い越したときにチラ見すると
彼らは2人ともノーマスクで…
(んならマスクするんじゃなかったヨ…)
(汗っかきのジジイには辛すぎて…)
見たことのない2人のランナー
1人は20代くらいの若い青年?
もう1人の方は40代くらいか?
いずれも
走りなれたフォームじゃなく
素人ランナーのジジイよりも
もっと素人らしい雰囲気が…
もちろん
スピードもジジイよりずっと遅く…
(誰だって時間を持て余してるか?)
(こんなに朝早くから走るなんて…)
雨が降りそうだという天気予報
たしかに雲行きは幾分怪しく…
でも結局は
昨日と同じように夏日か…
今からこんなに暑いんじゃ
夏になったら
どうなってるんだろう?
今年の暑さ…
そして
コロナも…
今日からジョギングの時間帯
少し早めることにした
今までのように
午前9時過ぎからだと
連休中の間
いつもより多くのランナーが
見込まれると思って…
なので今日は
近所の公園の周回コース
朝の8時前にスタート…
思ったとおり
まだ人影も少なく
たまに見かける
ジャージ姿でウォーキングの
どこかのオバちゃんひとり…
たぶん
僕と同じように
この近くに住んでるんだろうが
誰だかは全然知らない
ジャージ姿のイデタチから
僕と似たような年齢か?
もう少し若いのかもしれない…
そんなこと
どっちでもいいけど…
ただ
コッチはマスクをしないで
ポケットにしまったままなので…
追い越すときには園路を外れ
大袈裟に迂回路気味に…
マスクはさぁ…
一応持っては走ってるけど
濡れて呼吸ができなくなるからなぁ
汗っかきのジジイランナーには
キツいんだよ…
これ以上暑くなれば
なおさら…
4〜5キロ走ったあたりで
これも近所のガキたちだろうか?
まだ小さい影2つ…
兄弟か?
小学生3〜4年生くらいの男の子と
1年生くらいの弟?
走ってる僕の真似をして勢いよく
軽くジジイを追い抜いて行った!
小さい子どもたちの身体は軽い
羨ましいほど…
走るフォームも理にかなってるみたいで
少し前傾でピョンピョンと跳ねるように…
でも哀しいかな
200メートルほど走って不意に止まった
まだ
息も脚も続かないのか?
コッチはジジイと言えども
走り慣れてる末席ランナー
ちっちゃなガキたちよりは
長い距離なら…
息の上がった彼らを横目に
そのまま走り続けるジジイの優越感?笑
次の週回で再び…
止まってた彼らは
またもや僕の後を追いかけてきたみたい…
後ろは振り向かなかったが
背中に響く走る足音…
息絶え絶えのジジイを追い越すより
同じペースで走ることにしたのかも…
(その方が長く走れそうだから?)
それでも
200メートルほど走り続けると
いつのまにか背中の足音は小さくなって消えた
まだ無理か?
いくら子どもと言えど
日頃から走ってないと…
でも
5〜6年生の高学年になれば
ジジイよりも全然速くなってるんだろうな
きっと…
若いときの勢いくらい
ジジイにもわかってるさ
目を見張るほどの…
キミたちの何倍もの長い間
生きてきたんだと…
走り終えてシャワーを浴びてから
連日続けてる前庭の選定やら草むしりやら…
気づかない間に
樹々は芽吹き
雑踏たちは傍若無人なほど伸びて…
寒さが続いた先日までとは打って変わって
初夏のような暑さになったここ数日
枯れていたような樹々は
あっという間に初夏の装いにまで…
つい1週間前までは
枯れたように枝だけだったのに…
信じられないくらい…
まぁ
わかってるさ
子どもたちであろうと
植物たちであろうと…
若いときの勢いって…
かなわない…