「武士道の言葉」第五回 葉隠その二 『祖国と青年』24年9月号掲載
曲者は頼もしき者、頼もしきは曲者なり。(略)頼もしきと云ふは、首尾よき時は入らず、人の落ち目になり、難儀する時節、くゞり入りて頼もしするが頼母しなり。左様の人は曲者なり。
(聞書第一 133)
今回は、武士としての覚悟について述べた言葉を幾つか紹介しよう。葉隠には「曲者」という言葉が出て来る。山本常朝の父親である山本神右衛 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第四回 葉隠その一『祖国と青年』24年8月号掲載
戦争中の「葉隠」は、いわば光の中に置かれた発光体であったが、それがほんとうに光を放つのは闇の中だったのである。
(三島由紀夫『葉隠入門』)
今回から、『葉隠』の言葉を紹介する。
現代では、葉隠=武士道=死に狂いの思想、との誤解が蔓延しているが、葉隠は決してその様な単純なものではない。中々含蓄があり、サムライとして男らしく生 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第三回 宮本武蔵その二 『祖国と青年』24年6月号掲載分
兵法の道におゐて、心の持ちやうは、常の心に替る事なかれ。
(『五輪書』水の巻「兵法心持の事」)
武蔵は、兵法の道(戦いの時)に於ける心の持ち様は、日常生活の時と変わってはならない、と述べている。「平常心」という言葉があるが、平時も有事も一貫する心の有り方を強調する。その心とは、「常にも、兵法の時にも、少もかはらず . . . 本文を読む
昨年の『祖国と青年』4月号から、「武士道の言葉」と題して連載を行っている。第1回掲載分は、すでに紹介したが、それ以降のものは紹介していないので、これから紹介したいと思う。宮本武蔵が2回、葉隠が5回で、今は山鹿素行に入っている。実は、平成22年・23年の広島での日本の誇りセミナー(年5回)を武士道シリーズで行った為、10回分の講義資料があり、それらから選んでこの連載を行っている。今回は「宮本武蔵 その1」を紹介する。 . . . 本文を読む
謹んで新年のご挨拶を申し上げます
甦る皇国(みくに)の力信じつついざや進まむわが還暦年を
本年十月は神宮・大神嘗祭に伴ふ第62回式年遷宮が挙行されます。わが国の皇祖・天照大御神の御神威が再び輝きを増す節目の年となります。それに先駆け、第二次安倍内閣の誕生を見ました事は、神々のお導きと存じます。
昨年は、万世一系の皇統を守る運動、尖閣・沖縄防衛運動も、大きく前進し、日本会議の支部数も210を突 . . . 本文を読む