「武士道の言葉」最終回 昭和殉難者(「戦犯」)と「抑留」その2 (『祖国と青年』28年3月号掲載)
戦犯受刑者の全面赦免は国民の悲願
国民の悲願である戦争犯罪による受刑者の全面赦免を見るに至らないことは、もはや国民の感情に堪えがたい (衆議院本会議「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」昭和二十八年八月三日)
戦後の日本にとって、敵国に裁かれた「戦犯」受刑者の解放は国民的な悲願であった。 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第四十三回 昭和殉難者(「戦犯」)と「抑留」その1(『祖国と青年』28年2月号掲載)
一切の戦歿者の供養を以て世界平和の礎に
今回の処刑を機として、敵・味方・中立国の国民羅災者の一大追悼慰安祭を行われたし。世界平和の精神的礎石としたい (『世紀の遺書』東条英機「遺言」より)
大東亜戦争に敗北した日本軍に対し、連合国は「復讐心」を満足させる為に、東亜五十一か所にて「戦犯裁判」 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第四十二回 敗戦の責任を負い自決した将兵 その2(『祖国と青年』28年1月号掲載)
日本人を慕って自決したインドネシア青年に殉じた軍人の情愛
カリムが可哀そうなので一緒に逝きます。 (陸軍憲兵曹長 上遠野勇吉)
昭和二十年八月二十八日、ジャワ駐屯第十六憲兵隊の上遠野勇吉陸軍曹長(二十八歳・福島県出身)は、憲兵補ラデン・アブドル・カリムの墓前で拳銃自決した。鉛筆の走り書きの遺 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第四十一回 敗戦の責任を果した将兵 その1(『祖国と青年』27年12月号掲載)
敗戦の責
一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル(陸軍大臣 阿南惟幾)
昭和二十年八月十五日、国家の総力を尽して戦い抜いた大東亜戦争は、昭和天皇の御聖断によってポツダム宣言を受諾し終結した。国家未曽有の敗戦である。
首都ベルリンが陥落したドイツと違い、当時の日本は沖縄を失ったものの、昭和十九年末から準備した . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第四十回 大東亜戦争・祖国の盾「特攻」その3(『祖国と青年』27年11月号掲載)
美しき祖国への信
神州の尊、神州の美、我今疑ハズ、莞爾トシテユク。萬歳。 (黒木博司海軍少佐「遺書」)
昭和十八年になると、米軍の反転攻勢が強まり、不利な戦況を挽回するには物量の差を跳ね返す様な「一人千殺」の必勝兵器の開発が必要との声が、現場の潜水艦将校の中から起って来る。その様な中、呉軍港外 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第三十九回 大東亜戦争・祖国の盾「特攻」その2(『祖国と青年』27年10月号掲載)
平和を愛するが故に戦いに参加する
平和を愛するが故に戦いの切実を知る也、戦争を憎むが故に戦争に参加せんとする (古川正崇・『雲ながるる果てに』)
九月十九日午前二時過ぎ、わが国の安全保障をより強固なものとする為の平和安全法制が漸く国会で議決され成立した。この間の国会審議が不毛に終始したの . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第38回 大東亜戦争・祖国の盾「特攻」その1 (『祖国と青年』27年9月号掲載)
男の崇高な美学
いさぎよく敵艦に体当たりした特別攻撃隊員の精神と行為のなかに男の崇高な美学を見るのである。(アンドレ―・マルロー)
昭和四十九年夏、元リヨン大学客員教授で特別操縦見習士官三期出身の長塚隆二氏は、フランス文化相を務めた作家のアンドレ・マルロー氏を訪問、マルロー氏は特攻隊について次 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第三十七回 大東亜戦争・祖国の盾「玉砕」その3(『祖国と青年』27年8月号掲載)
硫黄島の壕内から米国大統領を叱責
外形的ニハ退嬰ノ已ムナキニ至レルモ精神的ニハ弥豊富ニシテ心地益明朗ヲ覚エ歓喜ヲ禁ズル能ハザルモノアリ。 (市丸利之助海軍少将「ルーズベルトニ与フル書」)
硫黄島守備隊・海軍指揮官の市丸利之助少将は激戦の最中に壕内で米国大統領宛の手紙を記し、英文に直したものを米側 . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第三十六回 大東亜戦争・祖国の盾「玉砕」その2(『祖国と青年』27年7月号掲載)
祖国の青年達への願い
遠い祖国の若き男よ、強く逞しく朗らかであれ。
なつかしい遠い母国の若き乙女達よ、清く美しく健康であれ。 (グアム島・海軍軍属石田政夫遺書)
玉砕した戦士達の祖国に対する願いを記したものとして、グアム島で厚生省調査団により発見された日記に綴られた言葉ほど胸を打つ物はないであ . . . 本文を読む
「武士道の言葉」第三十五回 大東亜戦争・祖国の盾「玉砕」その1(『祖国と青年』平成27年6月号掲載)
文字通り最後の一兵まで戦った日本軍の勇気
誰もが最後の一兵最後の一画までというようなことをいうが、文字通りそれをやるのは日本兵だけだ(ビルマ戦英軍指揮官スリム大将)
大東亜戦争に於ける日本軍将兵の鬼神をも泣かせる勇戦の姿については、敵であった米英の指揮官達が、驚嘆と敬意とを持って様々に書き . . . 本文を読む