ケイシロウとトークアバウト

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ウツを呼ぶ微笑み😸

2019-09-20 20:24:00 | 日記



とある歴史と伝統のある喫茶店があった。
この店に、
コーヒー☕️ツウの常連客のジイさんがいた。
とにかく、
コーヒー☕️の味にうるさいジイさんやったが、
この店(言い忘れてたけど、画像は無関係モンよ)だけは、
褒めちぎりに褒めちぎった。
そして、
この店のコーヒー☕️を飲んだ時の、
ジイさんのうれしそうな微笑みに、
店員さん達も、
力づけられた!

ところが、
このジイさん、
脳梗塞で倒れて、緊急入院。
かなりの時が経って、
やっとの思いで、退院した。
が、
認知が、ちびっと入った。

久しぶりに、
ジイさんの来店に、
喫茶店の人たちは、
笑顔を浮かべた。店が黒字になる😘
そんな店員さん達の、よこしまな思いをよそに、
ジイさんは、
コーヒー☕️飲みながら、
わが身に降りかかった災難を喋りまくって、
コーヒーを飲み干した。
そして、
しばらく喋った後、
「コーヒーまだ?」と尋ねた。
店員は「おつぎしました」と答えた。
ジイさんは、怪訝そうに、
「おつぎしましたってあんた、中身無いやないの😠」
店員は、
「お客様がお飲みになりました」と答えた。
ジイさんは、キレて、
「お飲みになりましたってあんた、どこに証拠があるんだよ😠😠」
店員は無言で、請求書をジイさんの前に置いた。
ジイさんは、請求書見て、怒りに震え、
「ふざけんじゃないよ❗️コーヒー☕️出さずに金取る店なんて、情け無いじゃないか!」と、ガナった。
店員は、
「お客様も、落ちたものですね」と嘆いた。
ジイさん、ガチギレ、
「落ちたとはなんだよ!あたしはね、空想の中では、総理大臣なんだよ!!この町人どもが❗️」と、ガナリにガナった。
それで、
店長の計らいで、
ジイさんが納得いくまで、
一杯の値段で、
コーヒーを数杯飲ませた。
ジイさんは、
翌日も翌々日も来店して、
同じことを繰り返すので、
店側も、
ひきたてコーヒーを出す代わりに、
ネスカフェの安インスタントコーヒーを出した。
ジイさんは、
解らずに飲んで、
ニコやかに、あの微笑み。
かつては、
その微笑みは、
店員さん達を力づけたもんやったけど、
今では、
ウツを与える微笑みと化した。