ケイシロウとトークアバウト

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口裂け女に光を------

2022-09-03 23:00:00 | 日記




ヨウイチからG-CEOのケイシロウへ、
「就任おめでとうございます㊗️」

今回はこのヨウイチからいただいた話し。

ヨウイチが
小学生高学年をしていた時、
トシノリという転校生が来た。
が、
転校したばかりのトシノリは、
なかなか友達が出来ずに、
寂しい😔ぼっち生活の日々やった。

ある日、
学校の噂で、
引きこもりで、
なかなか外に出ない女の子がいると言われていた家から、
大きなマスクした女の子が出てきた。
トシノリが、
持ってたレモン🍋ドロップをあげたら、
女の子はマスクを外した。
トシノリは絶叫した🙀🙀🙀
やって、
女の子の口が、
耳元までデカかったからや。
女の子はマスクをはめて、
家の中に入った。

トシノリがこのことを学校で話すと、
その家がサカグチという苗字やから、
口が裂けて見えたに違いないとヨウイチは説明した。
けど、
それはあり得なかった。
やって、
トシノリは、
サカグチという名前を知らなかったんやから。

数日後

夜中に買い物させられて、
不機嫌に家路に着いてたトシノリは、
道のお地蔵様の前で、
あの口の裂けた女の子がマスクを外したまま、
何事かを語っていたところを目撃した。
呪文かと思って近づいたトシノリに、
女の子の言葉が響いた。
「野原の花がどのように育つか考えてみなさい。働きもせず紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華を極めたソロモンさえ、この花の一つほどにも着飾っていなかった。きょうは野にあって、明日は炉に投げ込まれる草でさえ、神はこのように装ってくださる」
この言葉を聞いていたトシノリの後ろに、
近所に住む読書好きな年寄りが来て、
「ルカによる福音書やないか。ナンで地蔵の前に聖書を暗誦しとるんやろか🤔」と言った。

トシノリが不思議がってたら、
この口が裂けた女の子サカグチは、
微笑みかけて来た。
トシノリも怖くなかった。
読書好きな年寄りから、
サカグチは、
口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)という障害があることを聞かされた。
一応、
疑り深いトシノリは、
サカグチを口裂け女かどうか調べようと、
「ポマード!ポマード!ポマード!」と言った。
サカグチは、
「キリマンジャロ!モカ!ブルーマウンテン!」と返答した。
トシノリは、
サカグチが口裂け女やなく、
コーヒー通な口唇口蓋裂の障害がある女の子やと知った。

その日から、
トシノリとサカグチは仲良くなり、
サカグチが学校に行きたいと言い出した。
勿論、
学校側と保護者の様々なやり取りがあって、
一週間。
サカグチが学校に行くことが決まった。

マスクしたままの登校に加え、
給食の際は、
保健室に行って、
中央に穴が開いたマスクに変えて、
飯を食った。

するとカイくんがサカグチの前に来て、
「お前、マスク外せよ」と言った。
サカグチが首を横に振ると、
カイくんは乱暴に、
「外しやがれ❗️」と叫んで、
マスクをむしり取った。
そしてサカグチを見て絶叫して、
「ポマード!ポマード!ポマード!」と叫んだ。
サカグチはキレて、
「キリマンジャロ!モカ!ブルーマウンテン!」と叫んで、
カイくんの腕に噛み付いた。
カイくんの回想によれば、
二人分の噛み跡があったという。

それ以来、
サカグチは学校に来なくなり、
そればかりか、
どこかに、
引っ越してしまった。

春夏秋冬を十回繰り返した(ズバリ10年後)初秋。

ヨウイチとカイくんとアキノリくんに加え、
トシノリが、
深酒して、
千鳥足帰宅の途中やった。
そこに、
マスクした白い服を着た美人系オンナが前方から歩いて来た。
そして、
ヨウイチ達のそばで立ち止まり、
「あたし綺麗❓」と言って、
マスクに手を伸ばした。
ヨウイチ達は心臓急停止クラスの叫びをあげ、
「ポマード!ポマード!ポマード!」と叫ぶと、
オンナは、
「キリマンジャロ!モカ!ブルーマウンテン!」と叫び返して、
マスクを取った。
そしたら、
無茶苦茶綺麗な口元の美女やった。

このオンナの色香に骨抜き状態にのぼせ上がった四人やったけど、
トシノリが、
「サカグチや❗️」と叫んで喜んだ。
サカグチは、
難易度高い整形手術で、
口唇口蓋裂を治したんやった。
サカグチはトシノリとの再会に喜び合い、
後の3人をシカトして、
二人でどこかに行ってしまった。

後で、
ヨウイチの家に、
トシノリから、
サカグチと結婚したという手紙が送られた。
そして、
この手紙の最後に、
こう書かれていた、
「野原の花がどのように育つのか考えてみなさい」。
ヨウイチは、
完全完璧な美女と化したサカグチがトシノリと結婚した妬みと悔しさに、
「あの野郎😡浄土真宗のくせに聖書を引用しやがって😡😡」と吐き捨て、
手紙をくしゃくしゃにした!

サカグチという口唇口蓋裂の野原の花は、
自ら手をかけて、
何ものも比べられない美しい花と化した。

やから、
ケイシロウとケイジロウも、
理想を掲げ、
青春の光の中に、
自らの生き方の美学を焼き付けよ!