
レフティの母校である、
某中学校のサッカー部は、
相変わらず、
部員がエイジだけやった(2022年5月8日記事『一人は九人😃~ゴールを決め👍』参照)。
そういうこともあってか(家も近所やから😃)、
レフティとエイジは、
仲良しになった。
ある日、
エイジは、
学校の宿題で、
秋に鳴く虫のレポートを出すように言われ、
それをレフティに相談した。
レフティは、
初心者マークとはおさらばしたばかりやったから、
堂々と運転出来ると言って、
勝手に父スパーキーの車にエイジを乗せて、
地方の田舎に車を走らせた。
夕闇の草藪に、
虫の鳴き声があった。
エイジがナンの虫かとレフティに尋ねたら、
「多分、コオロギじゃねぇの🤔」と答えた。
エイジは「多分」という言葉が気に入らなかったけど、
気にしないことにした。
レフティは別の場所に車を走らせた。
夕闇の草原から、
さっきとは違う虫の鳴き声がしていた。
エイジがナンの虫かとレフティに尋ねたら、
レフティは、
「これは絶対マツムシだね。だってここ、昔、松屋の店舗があったらしいから」と答えた。
エイジは心に、
「ナンで松屋の店舗跡地だということで鳴いてる虫がマツムシなのか😠⁉️」と訝った。
レフティは次の場所へと車を走らせた。
そこは日が暮れようとするススキ林やった。
そしてそこでは、
低い声で「ウッウッウッ」という鳴き声が聞こえた。
エイジがナンの虫かとレフティに尋ねたら、
レフティはススキ林に入り手招きしたので、
エイジもススキ林に入った。
そこには、
スーツ姿の数人のリーマン達が、
目頭に腕を当てて泣いていた。
レフティはエイジに、
「コイツらは、新しいビジネススタイルについて行けずに、会社で塩対応受けてるオジャマ虫どもさ。こうして泣いてウサを晴らしてるのさ」と言った。
エイジは、
レフティが本末転倒していると心で思っても、
口に出すことなく、
レフティに送られて家路に向かった。