たまに和室の畳が懐かしくなり部屋を片付けて座卓に座布団で今が旬のホヤの刺身で日本酒の冷を呑んでみた。やはり日本酒には和が合う。ついでに久しぶりに柱時計の音が聞きたくなり倉庫から引っ張り出して掛けてみた。
埃を払い機械部分に油を注し、振り子の長さを調節して時間調整した。あてずっぽうだったが、まぐれか殆ど狂いなく時を知らせてくれる。カチカチと時を刻む規則的な音は精神を鎮め、ボーンボーンと正時に鳴る音は時計のゼンマイ巻が仕事だった遠い昔の幼い頃を思い出させてくれる。
この柱時計で思い出すのは、石巻に居た頃義妹夫婦が泊まりに来た時一階の和室に床をとり就寝してもらったが柱時計の音が五月蠅くて振り子を止めたそうだが、それに気付かず、時計が止まっては時間が分からず朝起きる事が出来ないだろうと動かして、後で義妹夫婦に聞いたら何度も止めたり動かしたり繰り返したと大笑いした。
そんな謂れのある時計、誰も止める人がなく存分に楽しませてくれている。
因みに過日人間ドックで専門医を紹介された糖尿病は、血液検査の結果、正常値内ぎりぎりで特に治療の要なしとの診断が出て冒頭のホヤと冷酒と相成ったわけだ。
ウオーキングとラジオ体操の効果伊達じゃないものだ、褒めたことのない家人に初めての褒められた。しかし油断は禁物運動と食事制限は守ろう。
正面に柱時計、懐かしいカチカチ音と時報で和の雰囲気を味わう。障子の桟にはつつみ焼などの干支を並べて 子 丑 寅 卯と数えて頭の体操面白い。
久しぶりに陽の目をみた時計、ついでに日本画の装額も出して。