身体に古傷が幾つかある、まだ小学生だった頃裸足で、欠けたビール瓶を踏んでしまい踵がパックリ割れ包帯で止血したものの傷は大きく治るまでしばらく歩けなかった、その傷跡は今でも左踵にはっきりと残っている。
これも小学生の時、尖らせた鉛筆の先を上にして胸ポケットに差していた時何かの拍子に右腕の内側に刺さると同時に芯が折れて残ってしまい、入れ墨のような青黒さを皮膚の下に残したまま今も跡は残っている。また社会人になってから業務中に、不注意からマムシに布製靴の甲を噛まれて歯形が残り、運ばれた外科医院で傷口周辺を毒素を抜くため何条もメスで切り血を出して毒を抜いた。処置が早かったこととマムシ血清の効果もあり大事に至らなかったが不名誉な経験をした。
そのいずれもが自分の不注意からの傷である。また身体に傷跡として残っていないがパニック障害で呼吸困難になり救急車で運ばれたこともあり、これは自分独りで仕事を背負い込み過ぎ追い詰められパニック状態になったものだった。これらのアクシデントの主因は自分が幼稚だったからだと言える。大小様々なアクシデントも人生のエピソード程度で済んだことは幸運だったと思う。
身体についた傷跡は有るが幸い心の傷が無かったのは幸運だったと言っていい、しかし通常加害者側は気づかず相手を傷つけていることが多いという。
傷ついた方がいらしたら申し訳ないことだ。近年家人からささいなことで容赦なく責め立てられるのは永年の恨み「江戸の仇を長崎」で執念からか、こうした場合過去の過ちを悔い改め、先ず円満優先を心がけ暮らすのも老齢期の生活の知恵か。”和の秘訣我慢忍耐と悟りけり” ー詠み人知らずー
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