連休を家で過ごしていたが、人並みにどこかに出かけないと損した気分になり、宮城県美術館で開催されているヴィネツィア展を観に行って来た。実は10年ほど前にイタリアに行った時ヴェネツィアまで足を伸ばし、観光名所になっているサンマルコ広場や、きらびやかなドゥカーレ宮殿の宝物や絵画などを見て来ていたのであまり興味は無かったのだが、久しぶりに懐かしい気分に浸るのも良かろうと思い立った。
今回展示されているのはその時入館しなかった、コッレール美術館所蔵の物がほとんどで行ってよかった。「海の上の浮島のような造りの街なのに千年もの間、津波に襲われなかったのね」と不思議がる女性達の話に、浅い潟に何本もの杭を打ちその上に街を作った先人の知恵の素晴らしさを驚嘆するばかりだった。
今なお思い出されるのは10年前サンマルコ広場から見たオレンジの夕陽に光る水面とゴンドラの旅情溢れる景色とサンタルチアのメロディーだ。ついでながら宮城県美術館レストランのヴェネツィアンパスタも美味しかった。
美術館広場に西日本方面から寄せられた手描きの復興幟(のぼり)
エントランス