今回の旅行の中で当初中国雑技団の公演は《天地宝蔵》しか見られない予定でした.
実際,GWに入った時点でも中国雑技団の公演予定はそれだけ.
だったのですが,なんと北京に行く直前ぐらいになって中国雑技団にいる知り合いの方(といっても会ったことはないんですけどね,ただそれなりの立場の方みたい)が
アップしたWeChatでこちらの公演が急遽行われることが分かりました~\(^o^)/
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その名も《未来星夢》 チケットには東図劇場ってありますが,これは急遽決まった公演なのでチケットがそこまで用意できてないだけみたいです.
ぶっちゃけネット検索でも出ないし,実はこの後に中国雑技団の友人と会うんですが,その友人にも「どうやって情報ゲットしたん?」ってびっくりされるぐらい
直前での決定やったみたいです.本当に細くても人脈って大切やな~って思います.
もちろん強い人脈が魅力的ですが,こういう公演情報だけなら浅くても広い人脈が理想やと思います.
そんなわけで見事に情報をゲットして,問い合わせたら,あまり告知も行き届く前だったので1日目と2日目合わせて3公演全て最前列ど真ん中で楽しめました~\(^o^)/
この《未来星夢》ですが劇場名こそ違うものの公演名が記載されたチケットがあることからも分かると思いますが
公演そのものは何度もやられている公演で,2劇場体制の時によく片方でされることが多かったです.
特徴は純粋に中国雑技団の代表的な演目を見られるという点.
演目と演目のつながりとかそういった部分は一切こだわってなくて,いわゆるサーカステントでサーカスを見る感じに
A⇒B⇒C・・・と演目をそれぞれ楽しむ感じです.
だからこそ中国雑技団のトップチームが調整に使ったり,逆に若手チームがお客さんの前での実践経験を純粋に積んでいくのにもつかわれます.
1つ言えることは
チームがどうあれ,モンテカルロサーカスフェスティバルを筆頭に様々な国内外のサーカスフェスティバルに派遣される
そのスタイルでの各演目を楽しめるというのがこの《未来星夢》というショーの特徴なんです.
なのでこのショーがあるって知った瞬間にチケット手配に動いてたのでした.
座席配置はこんな感じ
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本来が映画館みたいな感じなんです.
おそらく舞台挨拶とかもできるこの映画館の中では大きなホールです.
そして劇場内では始まるまでは中国雑技団を紹介するビデオを楽しむことができます.
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中国雑技団について簡単に紹介すると
1950年8月にソ連から10月革命勝利33周年記念イベントに中国が招待されたのをきっかけに
周恩来総理の指示のもと全国から選りすぐりの46名の雑技芸人が選ばれ約ました
彼ら彼女らは2ヶ月の練習とリハーサル経て10月20日の夜に毛沢東などそうそうたるメンバーの前でショーを披露し
彼ら一つ組織として結成することが決定されました.そして周恩来総理が中華雑技団命名.
これが中国雑技団の始まりになります.この団体はソ連をはじめ東側のヨーロッパ諸国で公演を行ったそうです.
始まり方の特徴としては特定の地域を中心に結成メンバーが選ばれたのではなく全国から選ばれたことでしょうか.
ちなみに今の中国雑技団という名前になるのは1953年になります.
中国雑技団ですが,結成当初から世界中で活躍したかっていうとそうではなく
1950~1966年間は全国の一流の芸人から技を学びながら若手を育成する期間になっており,また文革の10年間はやはり大混乱の時期だったみたいですが,
そんな中で1972年西アジア,北アフリカ7か国訪問で海外公演を行っています.
1976年に文革が終わり,そこから復興がはじまり,1987年から2006年までの19年間が改革の期間と言われています.
この間に雑技学校の設立,芸術性強化など様々なことが行われています.
そして2006年に民営化され中国雑技団有限会社となります.
ということで中国雑技団が世界中の国際大会で成果を出していくのは意外と最近で1980年代中旬からになります.
初めてのモンテカルロサーカスフェスティバル制覇は2004年で武漢雑技団をはじめ,いろんな雑技団より遅れてのことになります.
ただし!
こっからはすごい演目をどんどん送り出しているんですけどね.
また後日紹介しますが,長い年月をかけただけあって,施設とかバックアップ体制など組織力もぴか一です.
そんな中国雑技団が世界の大会に派遣したものに近い形で演技を披露してくれるがこの《未来星夢》です.
では今回の公演で見られた演目を紹介したいと思います.
对手顶
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广州战士杂技团の肩上芭蕾のような演目で,2010年にイタリアの国際大会で銀賞を受賞しています.
広州戦士雑技団の演技は戦士紅星芸術団に引き継がれていてますが,こちらの中国雑技団の方はより力強くなっています.
足を前後に開脚した女性の後ろから頭を超えて足を持ち,そこから一気に持ち上げて片手で女性を支える動作などは
雑技団員として徹底的に基礎的な身体を強化してるからでしょうね.より雑技感がアップしてます.
转蝶(花盘)
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この演目は何年か前に来日したパンダマスターでも披露された演目ですね.
この演目自体は実はそれほど国際大会で目立った活躍をしているわけじゃありません.
ささっと調べた範囲ですが,2012年に北朝鮮でのサーカスフェスティバルで銀賞を受賞したぐらい.
ただこの演目の面々はたいがい別の演目をやります.
蹬伞であったり空竹であったり.雑技の演目ではこの演目のように大人数の演目がちょくちょくあるんですが
そういうメンバーは往々にして複数の演目をと鍛えています.
サーカスを見ていてよく思うのがステージの大きさに対して一人や二人の演目ばっかりだとちょっと寂しく感じるんですよね.
こうやって大人数で複数の演目をすることで,平均すると一つのステージに出る人数がそこまで多くなくても
ステージ全体を芸人で埋め尽くした壮大なショーができる.それもまた中国雑技の魅力です.
この辺は身近なものだと宝塚歌劇団を思い起こしてみてください.大劇場での公演をささえるのは圧倒的な数の力です.
80人近くがワンショーに出るんですからね.あの数の迫力はなかなかのもんです.
雑技では複数の演技を掛け持ちする団体芸の芸人でそんな迫力を出してます.
男子技巧- 协奏・黑白狂想
今回,この公演のニュースが飛び込んで一番興奮したのがやっとこさこれが目の前で生で見られると思ったから!!!
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いや~もうめっちゃ興奮した!
この演技をど真ん中最前列で見られるという幸せ!日本公演だとたいがい某価学会系列が取っちゃうんでできな幸せ!
北京に来て良かった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
雑技の神様ありがと~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
えっと,この演目はこのブログでも何度か紹介しましたが,第35回パリの世界サーカスフェスティバル(←日本語でなんて書けばいいの~)や
第39回モンテカルロサーカスフェスティバルなど金賞,一等賞以外を受賞したことないぐらいの演目です.
倒立系の技を5人の男性(モンテカルロ時は+女性1人立ったけど,正直別にいらんと思った)で次々に繰り出します.
今回は急遽決まった公演というのと劇場の広さもあって,道具を持ち込めておらず最後のムーブメント等,じゃっかん技を出し切れてませんでしたが
シングルハンドバランシングで,音階順にならんだ音の出るスティックをピアノのように弾く,弾くというにはシングルハンドバランシングで
飛ぶんですが,音楽を奏でる.この演目の名前をまさに表したシーンがあるんですが,そこはバッチリと披露してくれました.
これ,誰か大道芸でもなんでもいいけお日本人コピーできませんかね?
いや,マジで外でやれば盛り上がることこの上ないと思うんです.
奏でる音楽も,いろいろあって,ドレミの歌や,誕生日の歌とか.大道芸なら誕生日の人がいないか聞いてみて,その人へ!みたいなこともできる.
ただし
これだけ世界的な場所で披露されているにも関わらず,あまり他でされてないのには理由もあると思います.
はっきり言って,きつそうです.
実はこの演目のオリジナルキャストはこのブログでもなんどか取り上げている陈磊なんですが,彼は既にソロで海外に活躍の場を広げていて
中国雑技団には居ないのです.なので今やっているのは後任なのですが,やはり曲の最後の方は限界ギリギリ感が半端ないです.
ただこのぎりぎりの中で時には失敗,時には成功!この挑戦する姿勢とそれを手に汗握りながら応援しながらドキドキしながら楽しむ
そんな感覚もまた雑技やサーカスの楽しみなんですよね~
やっぱり雑技好きだ~~~って実感する瞬間です.
柔术
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柔术(コントーション)そのものとして国際大会に出ることはあまりないんですが,この技術を基本にいして《双人滚杯》や《顶碗》などいろんな形になって国際大会で賞を受賞してます.
コントーション自体も非人間性と言いましょうか,人でないような動きという意味で非常に観客を惹きつける演技でいろんなサーカスで取り入れられている演目ですね.
日本でおなじみのシルクドゥソレイユではモンゴル勢がものすごいシェアを持ってるイメージです.私も動画でしか見たことないですがOのコントーションとか好きです.
が,どんなステージでも中々この写真ぐらいの距離で見られることもないんじゃないだろうか.
なんて思う瞬間でした.
集体空竹(グループディアボロ)
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こちらはもう説明不要なぐらいの演目ですね.中国ゴマ,空竹,ディアボロいろいろ呼び方はありますが,中国でも長く演じられた演目です.
国際大会でも最近だと第37回モンテカルロサーカスフェスティバルでの金賞など書ききれない実績があります.
(まあ実際には書こうと思えば書けるんですけどね~)
ディアボロ自体は世界中というかそれこそ日本でもめちゃくちゃやってる人も多いし,それこそソロでシルクドゥソレイユを含む世界中の
ステージで活躍している人がいます.が,あくまでディアボロという分野の中で技を競い合い,生み出してやっている感じなのに対して
中国のディアボロはディアボロという一つの道具を使って雑技の基本動作を加えてよりアクロバティックないうなれば
サーカスの演目に仕上がている感じがします.身体動作がより加わった感じですね.
あと技と技の間の時間がこれだけの人数でやるので除かれて,よりスピード感のある演技になります.
日本でも体操とかそういう世界をある程度極めてからディアボロに入るともっと面白くなるんじゃないかな~なんて思うですが
実際にどれぐらいおられるんでしょうかね.なんかイメージだとそういう分野からの人はティッシュとかリングとかそっちに行っちゃう気がします.
ただこういうお互いに別角度から一つの道具を使うってのも進化には面白いと思ってます.
ディアボロという一つの道具を極める人たちと
ディアボロを用いて様々なよりアクロバティックな演技を極める人たち.
1つの道具の可能性を進化させていく上で,こうやって両サイドから攻めている状況は結構いいかもしれません.
十三人顶碗
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·
数ある中国雑技団の演目の中でもこの演目は中国雑技団に新しい歴史を刻んだ演目とも言える演目です.
2004年に中国雑技団が初めてモンテカルロサーカスフェスティバルでゴールデンクランを受賞した演目がこの演目なのです!
私もめちゃくちゃ好きな演目で,日本公演のパンダマスターにはこれのトップチームが参加しているという情報があって
それだけでも見られるだけ見たい!!!って思ったほどです.
頂碗はどちらかというとコントーション的な静かな動きの中で人々を惹きつける演目ですが,この演目ではバンキン的な要素を加えた
アクロバティックな,それでいて足では常にお椀を重ねて持ち続けているバランス,なんというか雑技のいろんな魅力が一つの演目に集約されているんです.
Youtubeにもいっぱい動画が上がっているので興味ある人はこの演目名で検索してみてください.
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本当に最高の時間をありがとうございました!と叫びたいです.
2日間で3公演見ることが出来ましたが,私の旅行プランがもしも逆回りに北京⇒石家庄だとみられなかった
もってるぞ!私!!!というのも実感しちゃう奇跡の観劇に感激です.
また北京行きたいな~~~~~
実際,GWに入った時点でも中国雑技団の公演予定はそれだけ.
だったのですが,なんと北京に行く直前ぐらいになって中国雑技団にいる知り合いの方(といっても会ったことはないんですけどね,ただそれなりの立場の方みたい)が
アップしたWeChatでこちらの公演が急遽行われることが分かりました~\(^o^)/
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その名も《未来星夢》 チケットには東図劇場ってありますが,これは急遽決まった公演なのでチケットがそこまで用意できてないだけみたいです.
ぶっちゃけネット検索でも出ないし,実はこの後に中国雑技団の友人と会うんですが,その友人にも「どうやって情報ゲットしたん?」ってびっくりされるぐらい
直前での決定やったみたいです.本当に細くても人脈って大切やな~って思います.
もちろん強い人脈が魅力的ですが,こういう公演情報だけなら浅くても広い人脈が理想やと思います.
そんなわけで見事に情報をゲットして,問い合わせたら,あまり告知も行き届く前だったので1日目と2日目合わせて3公演全て最前列ど真ん中で楽しめました~\(^o^)/
この《未来星夢》ですが劇場名こそ違うものの公演名が記載されたチケットがあることからも分かると思いますが
公演そのものは何度もやられている公演で,2劇場体制の時によく片方でされることが多かったです.
特徴は純粋に中国雑技団の代表的な演目を見られるという点.
演目と演目のつながりとかそういった部分は一切こだわってなくて,いわゆるサーカステントでサーカスを見る感じに
A⇒B⇒C・・・と演目をそれぞれ楽しむ感じです.
だからこそ中国雑技団のトップチームが調整に使ったり,逆に若手チームがお客さんの前での実践経験を純粋に積んでいくのにもつかわれます.
1つ言えることは
チームがどうあれ,モンテカルロサーカスフェスティバルを筆頭に様々な国内外のサーカスフェスティバルに派遣される
そのスタイルでの各演目を楽しめるというのがこの《未来星夢》というショーの特徴なんです.
なのでこのショーがあるって知った瞬間にチケット手配に動いてたのでした.
座席配置はこんな感じ
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本来が映画館みたいな感じなんです.
おそらく舞台挨拶とかもできるこの映画館の中では大きなホールです.
そして劇場内では始まるまでは中国雑技団を紹介するビデオを楽しむことができます.
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中国雑技団について簡単に紹介すると
1950年8月にソ連から10月革命勝利33周年記念イベントに中国が招待されたのをきっかけに
周恩来総理の指示のもと全国から選りすぐりの46名の雑技芸人が選ばれ約ました
彼ら彼女らは2ヶ月の練習とリハーサル経て10月20日の夜に毛沢東などそうそうたるメンバーの前でショーを披露し
彼ら一つ組織として結成することが決定されました.そして周恩来総理が中華雑技団命名.
これが中国雑技団の始まりになります.この団体はソ連をはじめ東側のヨーロッパ諸国で公演を行ったそうです.
始まり方の特徴としては特定の地域を中心に結成メンバーが選ばれたのではなく全国から選ばれたことでしょうか.
ちなみに今の中国雑技団という名前になるのは1953年になります.
中国雑技団ですが,結成当初から世界中で活躍したかっていうとそうではなく
1950~1966年間は全国の一流の芸人から技を学びながら若手を育成する期間になっており,また文革の10年間はやはり大混乱の時期だったみたいですが,
そんな中で1972年西アジア,北アフリカ7か国訪問で海外公演を行っています.
1976年に文革が終わり,そこから復興がはじまり,1987年から2006年までの19年間が改革の期間と言われています.
この間に雑技学校の設立,芸術性強化など様々なことが行われています.
そして2006年に民営化され中国雑技団有限会社となります.
ということで中国雑技団が世界中の国際大会で成果を出していくのは意外と最近で1980年代中旬からになります.
初めてのモンテカルロサーカスフェスティバル制覇は2004年で武漢雑技団をはじめ,いろんな雑技団より遅れてのことになります.
ただし!
こっからはすごい演目をどんどん送り出しているんですけどね.
また後日紹介しますが,長い年月をかけただけあって,施設とかバックアップ体制など組織力もぴか一です.
そんな中国雑技団が世界の大会に派遣したものに近い形で演技を披露してくれるがこの《未来星夢》です.
では今回の公演で見られた演目を紹介したいと思います.
对手顶
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广州战士杂技团の肩上芭蕾のような演目で,2010年にイタリアの国際大会で銀賞を受賞しています.
広州戦士雑技団の演技は戦士紅星芸術団に引き継がれていてますが,こちらの中国雑技団の方はより力強くなっています.
足を前後に開脚した女性の後ろから頭を超えて足を持ち,そこから一気に持ち上げて片手で女性を支える動作などは
雑技団員として徹底的に基礎的な身体を強化してるからでしょうね.より雑技感がアップしてます.
转蝶(花盘)
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この演目は何年か前に来日したパンダマスターでも披露された演目ですね.
この演目自体は実はそれほど国際大会で目立った活躍をしているわけじゃありません.
ささっと調べた範囲ですが,2012年に北朝鮮でのサーカスフェスティバルで銀賞を受賞したぐらい.
ただこの演目の面々はたいがい別の演目をやります.
蹬伞であったり空竹であったり.雑技の演目ではこの演目のように大人数の演目がちょくちょくあるんですが
そういうメンバーは往々にして複数の演目をと鍛えています.
サーカスを見ていてよく思うのがステージの大きさに対して一人や二人の演目ばっかりだとちょっと寂しく感じるんですよね.
こうやって大人数で複数の演目をすることで,平均すると一つのステージに出る人数がそこまで多くなくても
ステージ全体を芸人で埋め尽くした壮大なショーができる.それもまた中国雑技の魅力です.
この辺は身近なものだと宝塚歌劇団を思い起こしてみてください.大劇場での公演をささえるのは圧倒的な数の力です.
80人近くがワンショーに出るんですからね.あの数の迫力はなかなかのもんです.
雑技では複数の演技を掛け持ちする団体芸の芸人でそんな迫力を出してます.
男子技巧- 协奏・黑白狂想
今回,この公演のニュースが飛び込んで一番興奮したのがやっとこさこれが目の前で生で見られると思ったから!!!
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いや~もうめっちゃ興奮した!
この演技をど真ん中最前列で見られるという幸せ!日本公演だとたいがい某価学会系列が取っちゃうんでできな幸せ!
北京に来て良かった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
雑技の神様ありがと~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
えっと,この演目はこのブログでも何度か紹介しましたが,第35回パリの世界サーカスフェスティバル(←日本語でなんて書けばいいの~)や
第39回モンテカルロサーカスフェスティバルなど金賞,一等賞以外を受賞したことないぐらいの演目です.
倒立系の技を5人の男性(モンテカルロ時は+女性1人立ったけど,正直別にいらんと思った)で次々に繰り出します.
今回は急遽決まった公演というのと劇場の広さもあって,道具を持ち込めておらず最後のムーブメント等,じゃっかん技を出し切れてませんでしたが
シングルハンドバランシングで,音階順にならんだ音の出るスティックをピアノのように弾く,弾くというにはシングルハンドバランシングで
飛ぶんですが,音楽を奏でる.この演目の名前をまさに表したシーンがあるんですが,そこはバッチリと披露してくれました.
これ,誰か大道芸でもなんでもいいけお日本人コピーできませんかね?
いや,マジで外でやれば盛り上がることこの上ないと思うんです.
奏でる音楽も,いろいろあって,ドレミの歌や,誕生日の歌とか.大道芸なら誕生日の人がいないか聞いてみて,その人へ!みたいなこともできる.
ただし
これだけ世界的な場所で披露されているにも関わらず,あまり他でされてないのには理由もあると思います.
はっきり言って,きつそうです.
実はこの演目のオリジナルキャストはこのブログでもなんどか取り上げている陈磊なんですが,彼は既にソロで海外に活躍の場を広げていて
中国雑技団には居ないのです.なので今やっているのは後任なのですが,やはり曲の最後の方は限界ギリギリ感が半端ないです.
ただこのぎりぎりの中で時には失敗,時には成功!この挑戦する姿勢とそれを手に汗握りながら応援しながらドキドキしながら楽しむ
そんな感覚もまた雑技やサーカスの楽しみなんですよね~
やっぱり雑技好きだ~~~って実感する瞬間です.
柔术
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柔术(コントーション)そのものとして国際大会に出ることはあまりないんですが,この技術を基本にいして《双人滚杯》や《顶碗》などいろんな形になって国際大会で賞を受賞してます.
コントーション自体も非人間性と言いましょうか,人でないような動きという意味で非常に観客を惹きつける演技でいろんなサーカスで取り入れられている演目ですね.
日本でおなじみのシルクドゥソレイユではモンゴル勢がものすごいシェアを持ってるイメージです.私も動画でしか見たことないですがOのコントーションとか好きです.
が,どんなステージでも中々この写真ぐらいの距離で見られることもないんじゃないだろうか.
なんて思う瞬間でした.
集体空竹(グループディアボロ)
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こちらはもう説明不要なぐらいの演目ですね.中国ゴマ,空竹,ディアボロいろいろ呼び方はありますが,中国でも長く演じられた演目です.
国際大会でも最近だと第37回モンテカルロサーカスフェスティバルでの金賞など書ききれない実績があります.
(まあ実際には書こうと思えば書けるんですけどね~)
ディアボロ自体は世界中というかそれこそ日本でもめちゃくちゃやってる人も多いし,それこそソロでシルクドゥソレイユを含む世界中の
ステージで活躍している人がいます.が,あくまでディアボロという分野の中で技を競い合い,生み出してやっている感じなのに対して
中国のディアボロはディアボロという一つの道具を使って雑技の基本動作を加えてよりアクロバティックないうなれば
サーカスの演目に仕上がている感じがします.身体動作がより加わった感じですね.
あと技と技の間の時間がこれだけの人数でやるので除かれて,よりスピード感のある演技になります.
日本でも体操とかそういう世界をある程度極めてからディアボロに入るともっと面白くなるんじゃないかな~なんて思うですが
実際にどれぐらいおられるんでしょうかね.なんかイメージだとそういう分野からの人はティッシュとかリングとかそっちに行っちゃう気がします.
ただこういうお互いに別角度から一つの道具を使うってのも進化には面白いと思ってます.
ディアボロという一つの道具を極める人たちと
ディアボロを用いて様々なよりアクロバティックな演技を極める人たち.
1つの道具の可能性を進化させていく上で,こうやって両サイドから攻めている状況は結構いいかもしれません.
十三人顶碗
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数ある中国雑技団の演目の中でもこの演目は中国雑技団に新しい歴史を刻んだ演目とも言える演目です.
2004年に中国雑技団が初めてモンテカルロサーカスフェスティバルでゴールデンクランを受賞した演目がこの演目なのです!
私もめちゃくちゃ好きな演目で,日本公演のパンダマスターにはこれのトップチームが参加しているという情報があって
それだけでも見られるだけ見たい!!!って思ったほどです.
頂碗はどちらかというとコントーション的な静かな動きの中で人々を惹きつける演目ですが,この演目ではバンキン的な要素を加えた
アクロバティックな,それでいて足では常にお椀を重ねて持ち続けているバランス,なんというか雑技のいろんな魅力が一つの演目に集約されているんです.
Youtubeにもいっぱい動画が上がっているので興味ある人はこの演目名で検索してみてください.
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本当に最高の時間をありがとうございました!と叫びたいです.
2日間で3公演見ることが出来ましたが,私の旅行プランがもしも逆回りに北京⇒石家庄だとみられなかった
もってるぞ!私!!!というのも実感しちゃう奇跡の観劇に感激です.
また北京行きたいな~~~~~