りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

歴史の事実はそのままに

2007年11月14日 | 戦争をする国にさせない
 本日の厚生文教常任委員会で3件の陳情が議題となった。その1つに「集団自決」の日本軍強制の記述が削除・修正された問題に関する陳情書があった。陳情の中身は去る3月30日に文部科学省が公表した平成20年度から使用される高校歴史教科書の検定結果・沖縄戦における「集団自決」について、日本軍の強制関与を否定する記述に対しての撤回などを求めるものでした。

 結果的に採決で、陳情に賛成した委員は私のみ。残念なことに賛成少数ということで不採択となってしまいました。(残念!)

 意見として述べたことは、子どもたちに与える影響が最も大きい教科書の取り扱いについては十分慎重に行われてしかるべき。歴史教科書は歴史の事実通りに記述すべきもの。沖縄戦の集団自決に関しては多くの歴史研究者、沖縄戦の専門かなどによる学説によって、今日までその事実が引き継がれてきている。学説状況に大きな変化はないという見解が示されている今、日本軍の強制関与があったことを明確に教科書に記述していくべきと考える。また、集団自決に関する大江健三郎氏の著書「沖縄ノート」をめぐる訴訟では原告側が一方的にえん罪と宣伝し、文部科学省も同調していることが明らかとなってきていること(国会で、日本共産党の議員が重大問題と指摘)など。ちょっと長くなったが意見表明とした。

 9月の沖縄県民大会には11万人もの人が集まって教科書検定に対する抗議があったとか。現在、教科書会社6社すべてが軍の強制・関与があったことなどとするよう訂正申請を行ったという。沖縄県民の心の叫びがとどく・・・