11日、国会で新テロ特措法案が通って成立した。通ったってことは法律化されたわけで、法律となれば実施されるわけだ。わからないことはいくつもあって①新テロ特措法案は参院で、共産、民主、社民など野党の反対によって否決となったのになぜまた可決となったのか、②そもそも国会というところが民意を無視してしまっていいのか。といったぐあいです。
①は憲法の59条に参院で否決されても再度衆院で議決に付すことが出来るので、衆院にもってきたところ結果的に可決成立となったということのようだ。わからないのはその場合でも相当な根拠がない限りそうは簡単に衆院での再議決なんて出来ないはず、どんな相当な根拠があったのかだ。根拠なるものがよくわからない。
②だいたい参院での議決結果をどう受けとめていたのか。また、平和に対する国民の思いは07年12月の世論調査(毎日・日経)、「海上自衛隊がインド洋で給油活動をすることについて」という問いに「このまま中止すべき」、「再開すべきでない」が上回っていた。「衆院での再議決について」も07年12月の(毎日・読売)では支持しない、適切でないの数字がやはり上まわっていた。民意はいったいどれだけ重んじられているのだろうか。納得出来ないとはこういうことを言うのだと思ったのです。
残念なことに今回法案は通ってしまったけど、今後二度と納得のいかない再議決なんてことをさせないように頑張らなければならないと思ったのでした。国際貢献という名の下に、国民の真意が生かされていない、汲みつくされていないところに最大の問題があると思っています。