21日に市議会6月定例会は終わりました。
今回の中心テーマは「災害に強いまちづくり」、ここにあったと思います。その典型的だったのが議員20名のうち15名が一般質問に、東日本大震災と防災に関わる質問を挙げていたことです。東日本大震災を受けて、世の中はだいぶ変わりました。多くの人が地震や津波、放射能汚染の恐ろしさに直面したと思います。 今回の議会を通して被災地の救援・復興と、小田原のまちを本当に災害に強いまちにしていかなければならないと思いました。委員会、本会議の議論を通して市民の方たちの声がよく反映されていると感じました。
私は一般質問で、本市の被災地・被災者への救援・復興と小田原市地域防災計画等についていくつか質問しました。そのなかで、市が受け入れてきた福島原発放射能漏れ事故からの避難者の方たちを、とにかくあたたかく迎えることが大切だと思っていたので、せめて一日一食でも、心がホッとする食事の提供をすべきではなかったかと質しました。救援・復興は長期にわたるもので、市が行なった義援金、支援物資についての報告は、支援する側の励みにもつながるように、インターネットなどというだけでなく、高齢者にもよく分かるように、回覧板、公共施設への掲示を行うべきだと求めました。
広域避難所については、「海に近い小学校は津波が心配だ」、「芦子小学校に近接するガスホルダー(ガスタンク)の二次災害が心配だ」という住民の方たちから寄せられていた声を基に、広域避難所としては適切ではなく見直しをすべき、安全確認はどのようにしているのかなどと質しました。
防災行政無線については、「よく聞こえない」というクレームが本当に多いが、これを何とかしなければならないということで、聞こえないという要因をどのように考え、どのように対処してきたのかまず質しました。それから、子局(地域に設置してあるスピーカーの付いた鉄柱)の増設で聞こえはよくならないのか?、保守点検は年1回で大丈夫なのか?・・・、重ねて質しました。
そのほか命の導線ともいうべき避難経路について、放射能汚染対策、安否確認・搬送等・災害弱者をどう守るのか、耐震診断・耐震工事ては、シェルター(部分的に家の中の一部を強固にする)を再度提案、特別養護老人ホームの増設こそ必要などと質しましたが、いずれにしても、地域防災計画を現実に即した中身にしていく必要性を感じました。
答弁は、避難者への食事の提供を行なう、回覧板などに掲示する、広域避難所は見直す、ガスホルダーについては、大震災時は安全装置がはたらく仕組みになっている、防災行政無線はクレームがあった箇所にはスピーカーの向きを変えるなど、その都度対応しているなどなどとありました。どうぞ詳しくは後日の市議会ホームページ・議会中継でご覧くだされば幸いです。