言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

写真

2022-04-29 06:48:00 | 日記
写真はその一瞬を切り取る。

連続では見えないこと

全体では気付かないこと

一部では分からないこと

写真が切り取り見せてくれる。

写真を見るとその鮮明さに脳は騙されて

実物を見た時と同じ反応をするという。


私は訪問をしてリハビリを提供する仕事をしています。

昨日訪問した男性は肺がん末期で余命が長くなりません。

その方は夫婦で暮らしておりその他に身内はいません。

昨日は訓練よりもお願い事があると言われました。

携帯電話で撮影した写真をプリンターで現像してほしいと依頼されました。

自分が入院した際妻の写真を病院に持っていきたい。

また私の写真を家に置いておきたい。
少しでも妻に寂しい思いをさせたくない。

ご自宅にあるプリンターで写真を現像しました。

携帯電話の中にはまるで若いカップルのようだ仲睦まじいお二人の写真で溢れていました。

どんなに仲の良いお二人でも別れはやってきます。

その時の寂しさを和らげる役割が写真にあります。

お二人で撮られた写真は1人ずつしか写っていないので

以前私が誕生日カードを作るときに撮影したお二人で写っている写真があるので

現像して写真立てに入れてプレゼントします。

たとえお別れの時が来てもその一瞬は写真という形で輝いたままで残ります。