言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

入院という行為

2023-01-05 21:16:00 | 日記
私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

ご利用者の中には体調を崩して入院される人がおられます。

回復して在宅へ戻ってくる方もいれば、入院して直ぐに亡くなる方もいます。

今日は入院という行為のメリット、デメリットを考えてみました。

メリットは言うまでもなく集中的に治療ができる事です。

入院の役割は大きく、数えきれない命や日常生活が救われています。

デメリットは2つあります。

1つ目は環境が変わる事です。

自宅から病院へと環境が変わり、日常生活動作の方法や生活リズム自体が変化します。

これは特に高齢者には影響が大きいです。

認知症やせん妄、フレイルの原因になる事が多々あります。

2つ目はスタッフはほとんどの場合付きっきりではありません。

自宅では横で家族が寝て、少し様子がおかしければ頓服薬の服用や痰の吸引、電話で相談など約束事の対応ができています。

しかし、病院ではナースコールを押す事ができれば看護師さんが駆けつけますが、

状態が落ち着いていれば定期巡回となります。

静かに痰を詰まらせたら助からない場合もあります。
たくさんの入院患者を限られたマンパワーで対応しているので仕方ありません。

入院する時に治療が進むことだけを考えるのではなく、デメリットと合わせて選択する必要があると考えます。