私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。
ご利用者の中には体調を崩して入院される人がおられます。
回復して在宅へ戻ってくる方もいれば、入院して直ぐに亡くなる方もいます。
今日は入院という行為のメリット、デメリットを考えてみました。
メリットは言うまでもなく集中的に治療ができる事です。
入院の役割は大きく、数えきれない命や日常生活が救われています。
デメリットは2つあります。
1つ目は環境が変わる事です。
自宅から病院へと環境が変わり、日常生活動作の方法や生活リズム自体が変化します。
これは特に高齢者には影響が大きいです。
認知症やせん妄、フレイルの原因になる事が多々あります。
2つ目はスタッフはほとんどの場合付きっきりではありません。
自宅では横で家族が寝て、少し様子がおかしければ頓服薬の服用や痰の吸引、電話で相談など約束事の対応ができています。
しかし、病院ではナースコールを押す事ができれば看護師さんが駆けつけますが、
状態が落ち着いていれば定期巡回となります。
静かに痰を詰まらせたら助からない場合もあります。
たくさんの入院患者を限られたマンパワーで対応しているので仕方ありません。
入院する時に治療が進むことだけを考えるのではなく、デメリットと合わせて選択する必要があると考えます。