朝は涼しかったわりに午後は暑さが戻った今日の教室、
私は織物組織を組んで端末に仕込む作業をしていた。
織物には組織がある、その組織を組み織り上げる魅力を生徒に伝えたくて
今日まで来たが十分にやれなかったジレンマに悩んできた。
今日は組織図とPCと端末を使用して、試運転の結果を出すつもりの教室であった。
午後は組織と綜絖通しを終えた初級者の織機に設置して織り始めてもらった。
「これは楽です。初心者の私でも間違えもなく織れています」
結果は良好で予想以上の結果が出て一安心であった。
織地に紋様が現れてきて、織り手も楽なレバー操作で楽しい組織織りができた。
「今までの組織崩れや織り直しが無くて楽です」
と、良い答えを戴き一安心であった。
今までは
「組織織りは面倒で織れるのに時間がかかって苦労した」
と言う意見が多く、教室の課題に取り上げるには躊躇することが多かったが、
これらをクリアー出来て、これからの教室が楽しみである。
蒲郡市内から通う大須賀さんは、ベテランとして試験の端末を設置して織ってきたが、
今日はタッサーシルクの紡ぎ糸を織り込んだショールが織り上がった。
「端末を付けて普通の平織りを織るスピードと変わらぬ織りが出来ました」
とのコメントを受けて一安心と長年かけた思いが達成できて
生徒と一緒に喜ぶことが出来ました。
TCCはアシュフォードテーブルランナーを基本織機として使っていて
8枚綜絖織機を使う手織り教室であった。
これで16枚綜絖織機も教室で使える見通しが出来ました。