今日から織物研修を始めた入門生は二人の女性、
市内の企業のオーナーの指定で手織授業が始まった。
綿畑から糸へ 糸から織物へ 織物から製品へ
企業の新製品企画開発は私の本業だけに本領発揮と意気込む私、
ジャガード織物企画と紋紙の基本まで教えてみたいと思っている
コースターを織って織物を織るという基礎は先日に学んだので
今日はコットンのサマーマフラーを織る企画が始まった。
今日は糸の準備から整経、筬通しまでの授業になった。
早速、糸の綛(カセ)から玉に巻くことから始まった。
綛(カセ)が上手く解けるにはどうするか、トラブルは何故起こるか
と注意点を指示されながら作業である
整経作業が始まった
一本一本数えながら整経台に巻き付ける
「間違えたらどうしよう」
「間違えたら直せば良い」
デザイン画をもとにサイズや糸本数を決めてあるのでそれに従って作業を進める
二人は同時進行で同じ作業をしていくので
整経を同時に終わると次の筬通しの作業を多少の時間差をつけて手順を学ぶ
筬通しの作業では整経時の綾の大切さを学び、
デザインに関わる経糸の意味も学んだ。
筬の密度と織物の密度の関係、織物のサイズと糸量の関係、
などなど課題を学びながら授業は進んだ。
企業内の社員の織物授業だけに生産システムとの比較は重要で
織物業では大切な糸量計算なども考慮に入れながら
織物構造とデザイン、デザインと心理、生産性と価格など、
を中心に新企画開発を目指す。
多重織りガーゼケット生産などで有名な三敬(株)には
紡錘車と織物織機が設置されて織物研修が出来るように、
この二人が管理することを目指しての授業である。