世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 報告・サンパウロ日本人学校!】

2013-05-13 20:38:20 | 日記
2013年5月20日

今日はサンパウロ郊外にある、サンパウロ日本人学校を訪問してきました。

いや~なかなか面白かったです!外はブラジルなのに、中は完全に日本でした!と言っても建物等はもちろん日本の学校とは違いますが、日本語が飛び交っているんですよね。先生方も至って普通の日本の先生だし。なんだか不思議な気持ちになりました。

ということで今回は、小さな写真をいくつか貼り付けながら紹介していきます!

厳重なゲートをくぐり抜け、少し進むと・・・

おお、まさに日本の学校!

こちらの先生に、とっても親切丁寧に学校の案内をしていただきました。

と言っても大半はサンパウロや南米諸国についての話で盛り上がってしまったのですが(笑)、さすがサンパウロに長年住んでいるだけあって、リアルな情報が盛りだくさん!すっげぇ楽しかったです!貴重なお話がたくさん聞けました!

そして職員玄関の正面には・・・

おおお、まさに日本の学校!

そしてあちこちに掲示物が・・・

びっくりするくらい、中は日本の学校と同じなんですね。

それもそのはずで、日本人学校は、日本の教育課程とまったく同じことをやってます。将来的に子ども達が日本に帰った時に、そのまま日本の学校に滞りなく編入できるようにカリキュラムが設定されています。つまり、場所が日本ではないだけであって、まさに日本の学校なんですよね。先生方もびっくりするくらい、「日本の先生」でした(笑)。

ではいくつか、日本では見られない光景を・・・


コーヒー園があったり・・・


バナナ園があったり・・・


アリ塚があったり・・・


警備員の方が常に見張っていたり・・・


アナコンダやリオのカーニバルの衣装が飾ってあったり・・・


何台ものスクールバスが停まっていたり・・・などなど。

でも僕が一番驚いたのは、学校の外の治安の悪さです。この写真を見てほしいのですが、

これ、学校のすぐ隣なんです。実はここは貧民街なんですよね・・・。当然、迂闊に立ち入ることは危険です。子ども達が学習する場のすぐ横がこんな状態とは・・・驚きました。
ちなみに間近からの写真は撮れていませんが、学校の周りはほとんどが貧民街です。ブラジルは成長著しい素晴らしい国ですが、最も大きな課題の1つに「格差」があります。何千万円もする外国車がビュンビュン走っている姿を見ることがあれば、人間が住んでいるとは思えないような貧しい家々も多く存在する・・・。
国の有り方、人間の幸せの有り方を、まざまざと考えさせられました。

ではあといくつか。体育館はこんな感じで・・・


お決まりの校歌もありました。


あ、フットサルコートがあるのはいいですよね!


日本みたいに大きな校舎に全てが入っているのではなく、それぞれの棟が敷地内にバラバラに存在しているのも面白かったですね。


最後に、お決まりの記念写真を・・・


片道1時間半という長丁場でしたが、本当に行ってよかったです!やっぱり自分の目で見て、聞いて、感じることってすごい大切ですね。
ということで、今回はこんな感じの報告でした~!ありがとうございました!

ふじもん

2013年5月20日 サンパウロ鹿児島県人会のいつもの居間にて

【第1章 南米編 対談・ブラジルに渡った熱き学生】

2013-05-13 20:21:25 | 自論
2013年5月19日(日)

今日もまたまたインタビュー形式でお届けします、ふじもんブログです!

今日のお相手は、男一匹単身ブラジルに飛び込み、仕事をしながらポルトガル語やブラジル社会の勉強に勤しむ、熱き日本人大学生、梶原裕貴さん(以下かじくん)です!



ふじもん=仕事帰りでお疲れのところ、どうもありがとう!今日はよろしくお願いします!

かじくん=自分なんかでいいんすか?よろしくお願いします!

ふじもん=かじくんは「チャレンジブラジル」という制度を利用してブラジルに来たと聞いたんだけど、どんな制度なの?

かじくん=チャレンジブラジルはNPO法人で、ブラジルに興味があって、実際に行ってみたい人を援助してくれる団体なんです。ブラジルまでの手配や仕事を斡旋してくれます。サンパウロ新聞の社長がチャレンジブラジルの代表でもあるんです。

ふじもん=へぇ、そんなNPOがあるなんて知らなかったなぁ。でも、なんでかじくんはブラジルを選んだの?

かじくん=元々は英語が勉強したかったんです。昔から洋楽が好きで聞いてたんですけど、でも歌詞の意味が全然分からなかったんですよね。それが悔しくて。あと自分東京の浅草に住んでいて、日暮里でバイトをしていたんですけど、よく外国人に道を聞かれたんです。でも、全然答えられなくて悔しくて。それで英語を学ぼうと神田外国語大学に入学しました。

ふじもん=なるほど、「悔しさ」から今の自分があるんだね。でもどうして英語がポルトガル語に変わったの?

かじくん=大学の授業でブラジル史を学んだのですが、それがとても興味深くて。それでブラジルに興味を持ちました。どんな人がブラジルにはいるのか、実際にブラジル人と話してみたいって強く思ったので。

ふじもん=それでブラジルにやって来たってわけだ。ブラジル史の、どんなところに興味を持ったの?

かじくん=ポルトガル人が南米にやってきたとき、先住民のことを「こいつらは人間なのか?」と思ったそうです。そこでキリスト教を教えたところ、それを受け入れたんですね。それを見た宣教師たちは、先住民は人間だと認めたということなんです。

ふじもん=ふんふん、それで?

かじくん=しかし政府側の人間としては、奴隷としての労働力がほしかったので、先住民が人間だと困ってしまうんです。しかし当時の教会の力は絶大ですから、なかなか逆らうこともできませんでした。そこで奴隷として、アフリカから黒人が連れてこられたということなんです。

ふじもん=そうなんだ、知らなかった!

かじくん=日本人の移民も、第二次世界大戦後にはその結果を巡って2つのグループに分かれ、激しく対立したそうなんです。そんな移民の歴史に、とても興味を持ちました。

ふじもん=そうなのかあ。確かにその歴史は面白いね!で、実際にブラジルに来て、印象はどう?

かじくん=印象とは違いました。正直、もっときれいなイメージだったのですが・・・。まず、こんなに壁中落書きだらけとは思いませんでした(笑)。あと街の臭いですね。なんというか、排気ガスや下水や人間の香りというか・・・そういうのが混じった独特の臭いを感じました。そして、貧富の差が凄まじすぎることです。こんなにもスラム街があちこちに広がっているなんて、かなり衝撃でした。

ふじもん=なるほど。でも、その衝撃を受けられたことはすごい大事なことだよね。

かじくん=はい、本当にそう思います。

ふじもん=ところで、仕事は何をしてるの?

かじくん=食品の出荷をしてます。日本から輸入された食品を配送したりしてるのですが、周りが全員ブラジル人なんですね。それがとても面白くて、勉強になります。

ふじもん=ブラジル人の印象はどう?

かじくん=とても良いです!優しいですし、困っていたら必ず助けてくれます。大らかで、良い意味でルーズですね。来るもの拒まずみたいなところがあって、とても好きです!

ふじもん=確かにブラジル人は、バスとかでも困っていると必ず助けてくれるよね!でもかじくんは、こうして外に向けて一歩を踏み出したから、毎日貴重な経験を出来ているわけだよね。最近の日本の若者は内向きだとか言われるけど、それについてはどう思う?

かじくん=絶対に海外に出た方がいいですね。なんというか、器が広がるというか、たくましくなりますし、経験値が違いますよね。上手く言えないんですけど・・・。語学について言えば、間違いなく伸びますし、自分の発音した言葉で通じ合えるなんて、楽しいじゃないですか。それによって友達もできるし。

ふじもん=なるほど、器ね・・・。

かじくん=出たがらない人がよく、日本でもできるし、とか、海外は危ないから、とか言いますが、それは本当にもったいない。ただの言い訳だと思います。

ふじもん=かじくんいいね!熱いね!じゃあ最後に、なかなか外に目を向けたがらない日本の同世代に一言お願いします!

かじくん=何事に対しても、恥ずかしがらないでほしいなと思います。人にものを聞くとか、自分で航空券を取るとか、誰かに相談するとか、そんな小さなことでも恥ずかしがらずにやってほしい。恥ずかしい、だからやらない、それがマイナスになるなんて、絶対にもったいない。だからまず動け!って思います。

ふじもん=かじくんいいね!お疲れのところ色々ありがとう!じゃあこの後は・・・



ふじもん・かじくん=おつかれ!サウージ!(乾杯!)

2013年5月19日 サンパウロ鹿児島県人会 ドミトリールームにて