世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 「ゴミ箱」から考える地球環境学】

2013-05-29 15:56:39 | 日記
2013年5月29日。


ここに一枚のゴミ箱の写真がある。これはパラグアイの街角に置いてあるゴミ箱の写真だ。何か気付くことはあるだろうか。

そう、分別などまるでされていないのだ。これはパラグアイに限ったことではない。いわゆる発展途上国と言われている国はみんなそうだし、新興国の1つであるお隣のブラジルだって、ゴミはまとめてレッツゴーだ。燃えるゴミと燃えないゴミと分けて…なんて概念は、全くないのであろう。

いや、それを否定しているのではない。世界中の多くの国が、そういう状況であることを、知るべきだと思うのだ。僕はそのゴミ箱を見て思ってしまう。

「ああ、日本でいくら頑張ってゴミの分別をしたとしても、世界がこれじゃ何の意味もないな」と。

パラグアイでは、恐ろしいほどにゴミは全部一緒に捨てられる。繰り返すがパラグアイだけでなく、多くの発展途上国は同じ状況だ。そのゴミは全部まとめて、火をつけて燃やして終わり。もちろん有害物質が発生しないような施設で…などがあるはずがない。そこいらの穴で燃やすだけだ。

日本にいると、本当に細かくゴミの分別をする。それは絶対正しいはずだ。ゴミを減らし、資源を有効活用する。絶対に必要な考え方と行動のはずだ。

僕はブラジルの日本人学校に勤めているある先生に聞いてみた。

「ブラジルはゴミの分別はしないんですね。そういう動きはあったりしないんですか?」
すると、
「全くないね。日本にいると、地球の環境問題は本当に深刻で、もうすぐ地球は終わってしまうかもしれない…みたいな感じがするでしょ?でもね、ブラジルにいると、そういう気が全くしないんだよ。ブラジルの国民も同じなんじゃないかな。授業では、当然環境問題のことも扱うし、教えているはず。でも、この広大な大地を見ていると、そんな気が全然してこないんだよね。」

僕は不思議な気持ちになった。いや、きっと地球環境はヤバイはずだ。熱帯雨林だってどんどん消滅してるはずだ。こんな環境を考えないやり方は絶対にためだ。頭ではそう思うのだが…。

リオデジャネイロからサンパウロへ向かうバスからの景色。

パラグアイのどこまでも続く一本道の景色。

僕も感じてしまう、「本当に環境問題は深刻なのかな…。」

広大な景色が僕の感覚を麻痺させているだけなのか、それとも本当にまだまだ世界は広くて、実は大丈夫なのか。

僕達が学校で習ってきたことは、全ては机上の話である。誰一人として、破壊される熱帯雨林の現場を目撃して授業をしてくれた先生なんていないし、実際に地球温暖化のデータを計算して授業をしてくれた先生だっていない。もちろん僕もそうだった。でも、環境問題はヤバイんだよ、と教えてきた。

ゴミを分別して再利用、あるいは適切に処理するためには、莫大な費用と手間がかかる。発展途上国や新興国と言われている国々には、それができないのは当然のことだ。

世界の多数がそんな状況なら、日本だってやらなくていいじゃないか。という理論も有り得るだろう。みんなでやらなきゃ、この地球は良くならないって。まさに「焼け石に水」じゃないかって。

僕たち日本人は、何をどうすればいいのだろう。

ゴミ箱1つからでも、いくらでも考えさせられる。

だから海外は面白い。ただ街を歩いているだけでも、全てが教科書になる。

ニッポンの若者よ。

海外に出てみよう。そこにあるもの全てが「学校」になるから。

ふじもん

2013年5月29日。イグアス居住区、いつものペンション園田にて。

【第1章 南米編 沈没船日本人丸・乗船拒否への誘い】

2013-05-29 09:21:02 | 日記
2013年5月29日。

先日、沈没船・日本人丸への乗船のお誘いがあったようですが、ここに強く抗議致します。沈没船は沈没船なんです。何を言っても詭弁です。沈み行く船に乗ることなど、絶対にしてはいけません。


否定理由:

スローライフという言葉が巷では流行っているようですが、まぁ否定はしません。ゆっくりノンビリとした人生もまた1つでしょう。しかし、それで本当に人間は向上できるのでしょうか?

特に沈没した、あるいは現在している若者の皆さん。いいんですか?そんな生活で?
大金を叩いて異国の地にまでやって来たのに、ダラダラダラダラと毎日を過ごし…。しかも日本人宿だから日本人としか話さないし、何の意味があるんですか?それで海外に来た意味などあるんですか?

もちろん頑張って海外に来ている人達もたくさんいます。留学であり、ボランティアであり、あるいはJICA の活動に参加したり…。そういう方々は実に素晴らしい。その船は、沈んでなんかいません。

ところが!何が沈没船・日本人丸ですか!そんなのただの堕落者の集まりです。いいですか、日本の若者の皆さん。沈没船に乗ったらアカンですよ。異国の地にまで来て、夜な夜な日本人とプレステで盛り上がってどうするんですか?夜な夜な日本の漫画を読みふけってどうするんですか?そんなのは日本でやりゃいい。そんなことやってるのに、海外気取りになっても何の意味もないですよ!

私達は、沈没船・日本人丸の存在を否定します。日本人の若者の皆さん、ぜひ「自分の頭で」考えてみて下さい。


はい、以上のような抗議文が届きました(笑)。
さてさて、何が正しくて何が誤りなんでしょうかね?

僕ですか?
僕は沈没反対ですよ。日本人宿は治安が良いし色々な情報交換もできるし泊まりに来ますが、よく分からずに何ヵ月も沈没している人と行動を共にすることはありません。

でも、忙しすぎる日本の喧騒を離れて、違う空気の中で己を見つめ直すという作業には賛成です。矛盾しちゃいますが、そしたら沈没賛成ってことなのかな…?


もしこのブログを読んで下さったら、世界にはこんな「沈没者」なるものが大勢いるんだと、ぜひ知って下さい。

そんな生活が良いのか悪いのか?生きるとは?働くとは?忙しいとは?日本とは?充実した人生とは?
無限に出てくる「生」への問いの答えは、自分自身で掴み上げるしかないのでしょうね…。

2013年5月29日。
にわか雨が突然降ってきて、洗濯物が外に干せないパラグアイのイグアス市にて。