世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【1つだけ存在する「絶対」に対して、私たちが持つべき心構え】

2013-05-14 01:07:34 | 日記
朝起きて、昼が過ぎて、夜になって寝て、また朝になって・・・。

と、生きている人が多い気がします。みんながみんなそんなことはないですけど、現代人って、「生きていることの本当の充実感」を見失っている人も多いですよね、きっと。


僕、日々すごく「死」を意識するんです。

それは後ろ向きではなく、とっても前向きに「死」を考えるんです。

「生」を考えるからこそ、「死」を考える。何かが「始まる」ということは、必ず「終わり」が来る。人生の「終わり」である死に対して、眼をそらさずに腹を据えて向き合うこと。そこに1つの、「生の充実」へのヒントがあると思うんです。


昔、生徒にこんな質問をしました。

「次の中から、可能性が100%のものを選んで。」

1.あと10分後に隕石は頭上に落ちてこない。

2.昼休みに突然飛行機が校庭に不時着しない。

3.〇年〇組の生徒全員と藤本正樹は、いずれ死ぬ。


答えはもちろん3ですね。どんなことだって、100%起きないなんて、言い切ることはできない。

でも、死ぬんですよね、みんな。それだけは100%。

笑えませんか?みんな知ってるんですよ、そのこと。絶対死ぬって。小学生だって、自分がいつか死ぬことを悟っているはずです。

それがいつなのか?どんな形なのか?それは分かりませんが・・・絶対、死ぬんですよね。


誰もが死ぬ。それは知っている。でも、なぜか「死」を遠ざける。誰にでもやってくる「終末」なのに。

「絶対は絶対にない」と、よく生徒に言いました。でも。「死という絶対」はある。そこに向き合い、いかにして「死」を迎えるのか?どんな「死」を迎えたら、あなたは幸せなのか?どんな「終わり方」をしたいのか?そこをとことん追究することに、「生の充実」への1つのヒントがあると思うんですよね。



少しだけ、僕の話。

インドのガンジス河にいたときのこと。河のほとりには、焼却場があるんです。そこでは、息絶えたヒンズー教徒の方々が、次々と焼かれていきました。そしてその灰は、聖なるガンジスに流されます。ヒンズー教徒にとって、ガンジス川のほとりでその身体を焼かれ、ガンジスに流されるということは、最高の「終末」ということのようです。

僕は、そこで死体を運ぶ作業を手伝わせてもらいました。そして、何人もの死体が目の前で焼かれていくのを見ていました。


不思議な気持ちになるんですよね。

さっきまで、命ある肉体だったはずのその身体が、瞬く間に炎に包まれ、そして灰になっていく。

そして何人もの死体が、焼かれるのを今か今かと待っている。


いや、違うぞ。死体だけじゃない。生きている人もいるじゃないか!


ある老人に話を聞いた。

「ここで死んで、そして焼かれるためにここにいる。それがハッピーなんだ。」と。

衝撃的でした。ここで死ぬためにここに在り、そして焼かれるためにここに在る。

そして、それはハッピーであると。


考えさせられました。

「生」とは何か?「死」とは何か?

ここで「死」を迎えるために、まだある「生」を使い切る。その意義は何なのか?

そこに意義を見出しているからこそ、彼らの「終末」は、ハッピーなのです。


このとき、そしてこの場ほど、人間の「死」について考えさせられたことはありません。

それ以来、僕は「死思考人間」になってしまいました。

僕にとって、ハッピーな死って何だろう?ハッピーな終末って何だろう。

どうやったら、ハッピーな終末を迎えられるんだろう?



人間が生きて、死ぬって、何なんだろう。



答えは、きっと自分自身で結論を出すしかないのでしょうね。

でも、そのために悩み、人に聞き、思考を繰り返すことに、価値がある。

その作業を通して、少しずつ「生」が良くなっていく。僕は、そう思うんです。


国が変われば、死生観は変わる。時代が変わっても、死生観は変わる。

今僕たちが21世紀という時代で、日本という国で生きているのであれば、その中で、「ハッピーな生と最高の死」の答えを見出すのしかないのでしょうね。

混沌とした時代だからこそ、今こそ、「死」を見つめ直すときだと思います。

特に日本のように、「人間の死に様」が、日常から遠ざけられている国では。

これは人間だけじゃないですね。動物も同じ。なんたって、「牛肉は白いトレーに乗せられてパックで包まれて生まれてくる」と、本気で思っている小学生もいるらしいですからね。


皆さんも今一度、「死」について考えてみませんか。


そしてよかったら、僕と一緒に「死思考人間」になりましょう!笑)


ふじもん