世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第一章 南米編 文科省殿、ご提案が…】

2013-05-16 22:49:13 | 日記
ついに上陸!南米大陸、ブラジルだぜ!

と思ったら、さっそくトラブルが…。と言ってもこの程度は、バックパッカー一人旅の挨拶代わりみたいなもんですけどね。


サンパウロからさらに飛行機を乗り継いでリオデジャネイロまで行く流れだったのですが、面倒はサンパウロの空港で起きた。チェックインカウンターが分からなかった僕は、とにかく空港の人に聞いて回って動いていた。

これが面白い。聞けども聞けども、みんな言うことがバラバラ。今まで来た道を戻されたり、Dカウンターだって言うから行ってみたらそこは無人だったり。さすがはブラジル人、大らかだぜ!(笑)


仏陀の教えに、「常に自らを客観視しなさい」という旨のものがあります。他人のことはよく見えるのに、人間自分のことを客観的に見るって難しいですよね。

外国に行くということは、日本という国を客観的に眺められる、とても大切な機会だと僕は思うんです。日本の中にいると分からない良さも悪さも、如実に教えてくれます。ブラジルを悪く言うわけではもちろんないですが、こんな適当な対応は日本ではなかなか有り得ないですよね。

一人で全てをやらなければいけないバックパッカーの旅だと、より細かい部分まで見えてくる。困ったりトラブルにあったりしたら、頼りになるのは自分だけ。自分が動かなければ、下手したら死んでしまうかもしれない。だから、その国の空気や人間性まで、深~いところまで感じさせてくれる。

だから、バックパッカーって面白い。それに言葉も全く通じない中で宿をとってメシを食って動き回って…って、絶対にバカじゃできない。だから僕は、若者に旅をオススメする。もちろんそれは、金にものを言わせたお大尽旅行じゃダメ。貧乏旅行だから価値がある。

僕はこの旅を通して、世界や旅に興味のある若者に、バックパッカーの素晴らしさを紹介したいとも思っている。そして文科省の皆様方よ、こんな素晴らしい旅なのだから、もっと教育に取り入れてもいいんじゃないかい?


よし、文科省に提言だ。

【素案】
コンセプト:旅は人を鍛え、見識を広める。だから、子どもの頃から日本を追い出すべし。

少中学校:まぁとりあえず林間学校や修学旅行の延長線みたいなどこで、日本を飛び出しましょう。
高校:最低1ヶ月は出ていってほしいですね。ホームステイか、他の国の生徒とシェア生活をする。
大学生:最低1年間は出ましょう!基本は放浪ですが、留学でもまぁ可で…。
留学の場合は当然結果を求められるので、自分が学ぶものをガッツリ身に付けてくる。
放浪の場合は、何が起きるか分かりません。なので、条件は以下の通り。
①宿泊は安宿のみ。ドミトリーを推奨する。
②飛行機は極力使わない。
③最低15か国を放浪する。
④旅の成果をレポートにまとめて提出。面白くて奇抜なものほどGOOD。
⑤16単位くらいあげちゃいましょう(笑)。


どうですか?文科省の皆様(笑)。
でも、そのくらい旅って魅力です。文科省の皆様が声を高らかにして吠えていて、それでいて結局何なのかよく分からない「生きる力」ってやつを身に付ける、絶好の機会ですよ。と言ってもだって、自分で動かなきゃ死んじゃうんですから。

下〇博〇大臣、どうぞご検討を。


2013年5月15日 リオの安宿の一室にて。

【序章 旅立ち。オラ行ってくるわ!】

2013-05-16 18:16:17 | 日記
日本で普通に生きていくためなら、この旅に出なければならない理由なんて全くなかった。30歳で公立中学校の教員の本採用になった僕は、それなりに楽しく仕事をしていたし、それなりに学校にも貢献してきたと思っている。

でも僕は、飛び出した。

現状に、どうにも我慢できないような不満があったわけではない。プライベートだってそれなりに充実していた。もちろん仕事に対しての問題意識は大いにあったが、しかしそれさえ目をつぶっていれば、僕には定年までの安定したポジションが保証されてた。

でも、僕は飛び出した。

父も母も、結婚しようと話している彼女まで、日本に置いて。

僕を突き動かしているものは、一体何なのだろう。
僕は誰に、何を伝えたいのだろう。
僕にとってこの旅は、何なのだろう。


大学卒業後、僕は就活というものをしなかった。それまでの人生の流れの中で、僕にとって初のレジスタンスとでも言えるかもしれない。突然、皆仲良く一緒に同じようなリクルートスーツを着て、企業説明会に次から次へと足を運ぶ。ほとんどの人が、明確な目的などなく、だ。そしてどこで内定が取れたかによって、言葉に出さずとも優越感や劣等感をお互いに意識する。

「なんだこりゃ?この滑稽な世界は?」

僕は強い違和感を感じた。

「こんな流れの中で生きていきたくねぇ。この中で人生を決めて、そして老いていく。そんな人生面白くねぇ、やってやれねぇ!」


だから僕は決めた。だったら、俺は死ぬほど夢中になっていることに挑戦する人生を歩んでやる、と。それが、スキーだった。

と、格好付けて言ったところで、僕がスキーを本格的に始めたのは大学に入ってから。やる気と情熱だけは溢れかえっていたが、まるで結果など残せなかった。残ったのは、切ないほどの挫折感と涙すら出てこないほどの屈辱感だけだ。

しかし、このスキーへの挑戦によって、僕の人生は大きく変わった。それは何より、情熱溢れるものへの挑戦は、必ずや人生を豊かにしてくれるとの確信を与えたくれたことだ。これは今でも、僕の生きる信念になっている。

そしてもう1つが、僕の世界を広げてくれたことだ。その最たるものが「ニュージーランド・スキー海外武者修行」の旅だった。

初めての海外、それも何の予約もなしに単身一人で乗り込んだ。持ち物は、スキー用具と着替えと少々のお金のみ。今にして思えばなかなか思い切ったものだが、この経験が僕の人生を大きく変えた。

「世界はなんて広いんだろう。俺は、今までなんて狭い世界で生きてきたんだろう。」と。

そして僕は決めた。スキーを引退したら、もう一度世界に飛び出そう、と。


そして、もう一度飛び出した。

今度の行き先はオーストラリア、そして世界中の発展途上国だった。この経験は、またまた僕の人生を大きく変えまくった。オーストラリアでの語学留学やホームステイ、現地での仕事やボランティア活動なども大いに刺激的ではあったが、僕の魂を一番動かしたものは、やはり「旅」だった。それも、発展途上国という、日本とはあまりにも異なる環境の中で…。

旅がこんなにも人生を豊かにしてくれるとは…。
海の外には、こんなにも面白い世界が広がっているなんて…。


最初の問いに戻る。

僕を突き動かしているものは、一体何なのだろう。


僕は気が付いた。「若い世代に伝えたいことがある。」と。

それは、「世界ってやつは、もっともっとデカくて面白くて刺激的でワイルドで、とんでもねぇこといっぱいあるんだぜ!」ということだ。

帰国後約6年間、高校と中学校の教員をしてきたが、やっぱり僕が伝えたいと思っていたことは「世界」だった。そして悟った。

「俺は子どもたちに、もっともっと世界を見てほしいと思っている。もっと教室の壁を乗り越えて、学んでほしいんだ。」

そういう教育を、俺はしたいんだ。


だから僕は、また飛び出したんだ。

この前の旅では見ることが出来なかった、出会えなかった、感じられなかったものに、再び会いに、探しに、見つけに行くために。

その出会いが、また僕の人生を変えてくれる。
また僕の人生を、豊かにしてくれる。

それを知っているから。


若者へ。

一歩外へ踏み出すと、常識を超えたすっげぇ面白い世界が広がっているよ。

それを見ないで死ぬなんて、マジでもったいねぇ。

せっかく、せっかくこんな楽しい世界に生まれてきたのに。

グローバル化とか国際競争とか、そんな難しい話は置いといて、単純におもしれーから!単純にすげーから!

それを知ったら、絶対に自分の枠が広がるから!

それを伝えたくて、僕はこのブログを書いていきます。


若者へ。

常識に囚われないで。
周囲の目を気にしすぎないで。
自分の魂の声に正直に、耳を傾けてあげて。

素晴らしい人生へのヒントが、海の外には広がりまくっているよ!


2013年5月14日 ロシア上空にて