2013年7月15日。
どこの国に行ってもどこの街に行っても、必ずたくさんの子どもたちがいる。
屈託のない笑顔、無邪気に遊び回る姿、好奇心溢れる眼で見つめてくるその眼差し…。
彼らのその姿が、これから先僕たちが何を目指すべきかを教えてくれる。
「この子たちが平和に、豊かに、温かく暮らしていける世界を創っていこう。」
「この地球が、いつまでも輝いていられるような世界にしていこう。」
きっと誰もが、そう願うはずだ。
きっと誰もが、子どもたちの幸せな未来を祈っているはずだ。
すべての親が、わが子の明るい未来を待ち望んでいるはずだ。
目指しているものは、みんな同じだ。僕たちはみんな、同じ方向を向いている。
答えはとても簡単だ。
それなのに、なぜ…なんで世界はこんなにも不条理に満ちているのだろう。
スラムの子どもたちを見ていると、行き場のない想いが込み上げてくる。
学校にも行けず、その日その日を生きる子どもたち。
ゴミの中で懸命に遊ぶ子どもたち。
しかしたくましく、笑顔と生命力に満ち満ちている。
日本の子どもたちを見ていても、行き場のない想いが込み上げてくる。
安全に学べる学校は全国に存在し、学習の環境も整っている。
遊び道具は何でもある。ゲームもケータイも、すぐに手に入る。
飢えることなどない。ほとんどの「モノ」は、素早く確実に入手できる。
しかし、二度と手に入ることのない「命」を、自ら手放す子もいる。
二度と手に入ることのない「命」を、簡単に奪ってしまう子もいる。
「何か」に満ちていない。「何か」に欠けている。
幸せな未来のために…
みんな同じ想いのはずなのに…
なぜ食い違うのか。なぜ噛み合わないのか。
世界の「想い」は一緒なのに、世界の「ズレ」は埋まらない。
僕は何をすればいいんだろう。何を想えばいいんだろう。
「僕にできることがあれば、何でもやりますよ。」
天空に輝くマナウスのお天道様に問いかけてみる。
返事はない。自分で考えろってことか。
色々考えてるつもりなんだけどな…。
「世界」という教科書には、信じられないくらいたくさんの「問」がある。
しかし、答えのページはない。
空白の解答用のページに、自分で答えを埋めていくしかない。
ペンを持ってみる。
でも…何も書けない。何を書いたらよいのか分からない。
分からないけど、僕は動くしかない。分からないから、僕は動くしかない。
この空白の解答用のページに、一行でも答えが書けるように…。
夜、ふと外を見る。
人通りのない路地に、娼婦とおぼしき女性が一人立っている。それも、幼い子を連れて…。
ますます分からなくなる。
この子の父親は誰なのだろう。この子の将来はどうなるのだろう。
それでも陽気なブラジル人たちは、その横でガンガン音楽を流しながら、路上でビールを飲んでいる。
そして夜が更けて、また明日がやって来る。
世界は不条理の中で、今日も周り続ける。
2013年7月15日。マナウスのちょっと治安の悪そうな場所にある安宿にて。
どこの国に行ってもどこの街に行っても、必ずたくさんの子どもたちがいる。
屈託のない笑顔、無邪気に遊び回る姿、好奇心溢れる眼で見つめてくるその眼差し…。
彼らのその姿が、これから先僕たちが何を目指すべきかを教えてくれる。
「この子たちが平和に、豊かに、温かく暮らしていける世界を創っていこう。」
「この地球が、いつまでも輝いていられるような世界にしていこう。」
きっと誰もが、そう願うはずだ。
きっと誰もが、子どもたちの幸せな未来を祈っているはずだ。
すべての親が、わが子の明るい未来を待ち望んでいるはずだ。
目指しているものは、みんな同じだ。僕たちはみんな、同じ方向を向いている。
答えはとても簡単だ。
それなのに、なぜ…なんで世界はこんなにも不条理に満ちているのだろう。
スラムの子どもたちを見ていると、行き場のない想いが込み上げてくる。
学校にも行けず、その日その日を生きる子どもたち。
ゴミの中で懸命に遊ぶ子どもたち。
しかしたくましく、笑顔と生命力に満ち満ちている。
日本の子どもたちを見ていても、行き場のない想いが込み上げてくる。
安全に学べる学校は全国に存在し、学習の環境も整っている。
遊び道具は何でもある。ゲームもケータイも、すぐに手に入る。
飢えることなどない。ほとんどの「モノ」は、素早く確実に入手できる。
しかし、二度と手に入ることのない「命」を、自ら手放す子もいる。
二度と手に入ることのない「命」を、簡単に奪ってしまう子もいる。
「何か」に満ちていない。「何か」に欠けている。
幸せな未来のために…
みんな同じ想いのはずなのに…
なぜ食い違うのか。なぜ噛み合わないのか。
世界の「想い」は一緒なのに、世界の「ズレ」は埋まらない。
僕は何をすればいいんだろう。何を想えばいいんだろう。
「僕にできることがあれば、何でもやりますよ。」
天空に輝くマナウスのお天道様に問いかけてみる。
返事はない。自分で考えろってことか。
色々考えてるつもりなんだけどな…。
「世界」という教科書には、信じられないくらいたくさんの「問」がある。
しかし、答えのページはない。
空白の解答用のページに、自分で答えを埋めていくしかない。
ペンを持ってみる。
でも…何も書けない。何を書いたらよいのか分からない。
分からないけど、僕は動くしかない。分からないから、僕は動くしかない。
この空白の解答用のページに、一行でも答えが書けるように…。
夜、ふと外を見る。
人通りのない路地に、娼婦とおぼしき女性が一人立っている。それも、幼い子を連れて…。
ますます分からなくなる。
この子の父親は誰なのだろう。この子の将来はどうなるのだろう。
それでも陽気なブラジル人たちは、その横でガンガン音楽を流しながら、路上でビールを飲んでいる。
そして夜が更けて、また明日がやって来る。
世界は不条理の中で、今日も周り続ける。
2013年7月15日。マナウスのちょっと治安の悪そうな場所にある安宿にて。