世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第1章 南米編 「子どもたち」が教えてくれる、答えのない問い。】

2013-07-15 21:32:27 | 日記
2013年7月15日。

どこの国に行ってもどこの街に行っても、必ずたくさんの子どもたちがいる。


屈託のない笑顔、無邪気に遊び回る姿、好奇心溢れる眼で見つめてくるその眼差し…。


彼らのその姿が、これから先僕たちが何を目指すべきかを教えてくれる。

「この子たちが平和に、豊かに、温かく暮らしていける世界を創っていこう。」

「この地球が、いつまでも輝いていられるような世界にしていこう。」

きっと誰もが、そう願うはずだ。


きっと誰もが、子どもたちの幸せな未来を祈っているはずだ。


すべての親が、わが子の明るい未来を待ち望んでいるはずだ。


目指しているものは、みんな同じだ。僕たちはみんな、同じ方向を向いている。

答えはとても簡単だ。

それなのに、なぜ…なんで世界はこんなにも不条理に満ちているのだろう。


スラムの子どもたちを見ていると、行き場のない想いが込み上げてくる。


学校にも行けず、その日その日を生きる子どもたち。

ゴミの中で懸命に遊ぶ子どもたち。

しかしたくましく、笑顔と生命力に満ち満ちている。


日本の子どもたちを見ていても、行き場のない想いが込み上げてくる。

安全に学べる学校は全国に存在し、学習の環境も整っている。

遊び道具は何でもある。ゲームもケータイも、すぐに手に入る。

飢えることなどない。ほとんどの「モノ」は、素早く確実に入手できる。

しかし、二度と手に入ることのない「命」を、自ら手放す子もいる。

二度と手に入ることのない「命」を、簡単に奪ってしまう子もいる。

「何か」に満ちていない。「何か」に欠けている。

幸せな未来のために…

みんな同じ想いのはずなのに…

なぜ食い違うのか。なぜ噛み合わないのか。

世界の「想い」は一緒なのに、世界の「ズレ」は埋まらない。


僕は何をすればいいんだろう。何を想えばいいんだろう。

「僕にできることがあれば、何でもやりますよ。」

天空に輝くマナウスのお天道様に問いかけてみる。

返事はない。自分で考えろってことか。

色々考えてるつもりなんだけどな…。


「世界」という教科書には、信じられないくらいたくさんの「問」がある。

しかし、答えのページはない。

空白の解答用のページに、自分で答えを埋めていくしかない。

ペンを持ってみる。

でも…何も書けない。何を書いたらよいのか分からない。

分からないけど、僕は動くしかない。分からないから、僕は動くしかない。

この空白の解答用のページに、一行でも答えが書けるように…。


夜、ふと外を見る。

人通りのない路地に、娼婦とおぼしき女性が一人立っている。それも、幼い子を連れて…。

ますます分からなくなる。

この子の父親は誰なのだろう。この子の将来はどうなるのだろう。

それでも陽気なブラジル人たちは、その横でガンガン音楽を流しながら、路上でビールを飲んでいる。

そして夜が更けて、また明日がやって来る。

世界は不条理の中で、今日も周り続ける。

2013年7月15日。マナウスのちょっと治安の悪そうな場所にある安宿にて。