世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第2章 中米編 「世界の十字路・パナマ運河」視察報告~!】

2013-08-16 10:48:38 | 日記
2013年8月15日。

パナマと言われて思い浮かぶことと言えば?やはりあれしかないですよね!というより、あれしか思い浮かばない人がほとんどなのではないでしょうか?お恥ずかしい話ですが、僕もそうでした。

そう、あれとは「パナマ運河」ですね!社会の授業では必ず取り上げられるので、その名前はほとんどの方がご存知だと思います。しかしパナマという国はなんといっても日本からは遠い!「ちょっとパナマ運河に行ってくるわ」というわけにはいきませんよね。実際に見たことがある日本人はほとんどいないでしょう。

ということで、今回はそんなパナマ運河を写真をたくさん使ってちょっとだけご報告させていただきます~!


【そもそもパナマ運河ってなに?】

中央アメリカのパナマ地峡を横断して、カリブ海と太平洋を結ぶ運河のことです。カリブ海側のクリストバル港から太平洋側のバルボア港に至る全長約82キロメートルの水路で、交通および軍事戦略上きわめて重要な運河となっております。


【どんな運河なの?】

パナマ運河は閘門(こうもん)式運河と言われています。閘門とは、水位差のある水面間で船舶を通航させるための構造物のことなのですが、実はパナマ運河は、内陸に入ると海面よりも高い位置を通っているのです。
「どういうことなの?」と思われる方もいらっしゃると思います。実はパナマ運河は全部が運河ではなく、内陸にあるガトゥン湖を一部航行しているんですね。そしてこのガトゥン湖、標高が27mあるんです。つまり、海面よりも27m高いんですね。ですから、一度航行する船を27m上まで上げて、湖と同じ高さにし、さらに今度は海面の高さにまで下げるという作業が必要なんです。それがパナマ運河の大きな特徴なんですね!


【どうやって見に行けるの?】

実際にパナマ運河をクルーズするツアーや、運河建設の時に使用された鉄道に乗ることもできますが、最もパナマ市内から行きやすくて観光客も多いのが、「ミラフローレス水門」です。パナマ市内からタクシーで20分くらい、地元の人の話だと5ドルで行けるそうですが、ガイドブックには12~15ドルと書いてありるのですが、要交渉ですね・・・。

営業時間は9:00~17:00。入場料は、シアターや博物館を含めてのコンプリートチケットで8ドル。見学だけだと5ドルです。まぁそんなもんなのか、高いのか・・・?僕はコンプリートチケットを買いました。

ちなみに僕はバスで行ったのですが、一度路線バスでバスターミナルまで出て、バスを乗り換えてミラフローレス水門まで行きました。そのとき乗ったのが、このボンネットバス。中はちょっと汚いですが、味があっていいですよね!こんな塗装のバス、日本ではまず見ないですね(笑)。



【どんな場所なの?】

さてここからは、写真ばっかりでいきます。

運河の様子を一番よく眺められるのが、このテラス。たくさんの観光客が運河の様子を見てますね!


では実際に手すりにまで近づいてみると・・・おお!ハッキリ見える!僕的には「これがあのパナマ運河かぁ・・・」と、ちょっと感動!(笑)やっぱり社会科の教員ですので・・・!

これはカリブ海方面を見渡したもので、


太平洋側はこっち。


真ん中には建物があって、水を堰き止める門が見えますね!


そしてこの管理室のような建物には、1914年、2014年と書かれています。そう、来年でパナマ運河建設から100周年なんですね!何やら大々的にイベントをするそうですよ!


作業船が絶え間なく仕事をしてます。頑張れ!



そして問題は、いつ船が通るのか?ということ。実はこれ、運です。基本的に毎日通るので、行けば必ず見られるとはいうことなんですが、最悪のタイミングで見られなかった人の話も聞きました。ちなみに僕がミラフローレス水門に着いたのが9:30くらいで、ちょうど大きな船が通過した直後でした・・・。

次はいつ来るのか?と確認したところ、なんと午後2時!あと4時間!でも今日は夜行バスまで時間があるし、このパナマ運河をガッツリ見るために十分時間を取って来たし・・・よし!待つか!ということで、次の通過を待つことにしました!


時間はたっぷりあったので、まずは博物館へ。

パナマ運河の歴史や・・・


各国からの船の数・・・


管理室の様子・・・


航行のシミュレーションゲームまでありました!



ちなみに写真には撮ってないのですが、運河の構造を説明する20分くらいのミニシアターもあります。英語とスペイン語のものがあり、交互に見ることができました。
この日はちょうど子ども達の社会科見学だったらしく、まぁうるせぇうるせぇ!子どもってのはどこの国でも変わりませんね!可愛いもんです!


さぁそして待つこと4時間!やってきました、デカい船が!カリブ海側から近づいてきます。


お、徐々に寄ってくるのが分かるぞ!


お、来た来た!


いよいよ中へ!


そしてなんと、立て続けにもう一隻がやってきました!ミラフローレス水門には水路が2つあって、僕は運よく2隻同時に入ってくるのをみることができました!


最初の船が入ってきました!ここからが注目です。水位が下がっていくのがよく分かりますよね!


どんどん船が低くなっていきます!


ほら!


隣に入って来た船と比べていただくと、一目瞭然です!


目の前の閘門をアップで。こんなにも大量の水を堰き止めて、水を変えているんですね・・・。


水位が整ったところで船が通過!


乗組員が手を振ってくれるんですよ!


そして二隻目が運河の中へ。2隻目は手前の航路に入ってきました!


同じく水位を下げていきます。


水位が整ったところで門が開き、前へ~!


グイグイ通過していきます!


行け行け~!


おらおら!


2014年はもうすぐだ!


ここからもう一度水位を整えて、太平洋側へと抜けていきます。いや~すげぇもん人類は作るもんだ!



というわけでパナマ運河でしたが、僕個人としては感動でした!昔社会の授業でパナマ運河を知ったとき、なんだか分かりませんがすっごい見てみたい衝動に駆られたんですよね(笑)。ちなみにチリのチュキカマタ銅山もそうでした。そういう直感ってありますよね。

最初は鉄道に乗るつもりでいたのですが、あまり評判が良くないうえに高いし(片道22ドル、往復38ドル)、しかも中米一危険とも言われているコロンという街に行ってしまうし、止めました。でもミラフローレス水門で十分楽しめましたし、徐々に船の高さが変わっていく様子は楽しかったですよ、単純に!

帰りも例のボンネットバスに乗ってバスターミナルへ。ガイドブックなどにはバスは大変と書いてありますが、そんな大変でもないですよ!十分に行けますので、地元の人に道を聞きまくりながら(笑)行っていただけたらと思います!

さて、もうすぐパナマともお別れです。次はコスタリカに向かいます~!今後とも「ふじもんブログ」をよろしくお願い致します!

2013年8月15日。チリキ高原の田舎町、ボケテの安宿にて。