世界中から熱苦しく・・・「ふじもん世界放学ブログ」

元「変な学校先生」私ふじもんが、ただ今世界を駆け巡っています!世界の今と僕の魂をお届けしますので、ぜひお読み下さ~い!

【第2章 中米編 「俺は日本人」ものづくりの国からやって来た!】

2013-08-21 19:14:33 | 日記
2013年8月21日。

僕は日本人だ。世界に誇れるこの日本という国の、一人の日本人だ。

間違いなく日本人は、世界の中で好かれている。少なくとも嫌われてはいない。僕はこの旅を通して、その思いを改めて強くしている。

でも、それは何故なのか。

それを明確にし、自覚することは大切だ。それは日本人として生きている自分自身の自信であり、強みを自覚することにもなる。自惚れるとか調子に乗るとかではなく、良いものは良いものとして、純粋に受け止めればよい。受け入れればよい。素直に喜び、それをさらに伸ばそうとすればよい。

僕は日本人の強みの1つは、「黙々と淡々と、しかし確実に手を抜かず」にあると思う。先日読んだある本の中には、戦後旧ソ連の捕虜として強制連行され、過酷な環境の中で強制労働をさせられたのにも関わらず、手を抜かず確実な仕事をした日本人が今でも評価されている国があるとあった。

僕は、心を打たれた。ある意味では馬鹿正直なのかもしれない。お人好しなのかもしれない。しかし、どんなに理不尽であっても、どんなに相手が不正を働こうと、日本人は自分の正義を貫く。それができる国民なのではないかと、またそうしてきたのではないかと、僕は心を打たれた。

今で言えば、それはスポーツに現れていると思う。日本人が活躍すると、ことごとく日本人にとって不利なルール改正が行われる。たとえば、長野オリンピックで日本のスキージャンプ勢が活躍すると、これでもかというくらい日本人にとって不利なルールになってしまった。

それに対してクレームを言いつつも、醜いことはしない。黙々と淡々と、その中で再び結果を出す。まさに武士道だ。だからカッコいいんだ。

試合の時もそうだ。どこかの隣国は、勝利のためなら信じられないくらいのラフプレーをかましてくる。審判の買収をしているとしか思えないジャッジも平気でやらかしてくる。でも、そんな状況に叩き込まれても、決してラフプレーで返さない。自分たちはルールに則り、健全にプレーをする。それってマジですげぇことだと思う。

僕たちはきっと、そこで同じことをやっても同じレベルに自分を下げるだけであり、何にも得るものがないと分かっているのだろう。それって本当にマジですげぇんじゃないかな。マジで世界一すげぇと思う。

あえて国名出しますが、YouTubeで「韓国 サッカー」とかで見ていただければ、より鮮明に分かると思う。サッカーに限らず、どんなにファールをもらってもやり返さない日本人。本当に誇りだと思う。


さて、すっごい長い前置きになってしまいましたが、何故今僕がこんなことを言うのか?というと、僕も今日、「日本人」を貫いた(つもり)のだ(笑)。

僕は今、コスタリカ北東部のカリブ海沿いの海岸にいる。海亀の産卵がピークを迎えているこの地で、海亀保護のボランティアにやって来たのだ。

意気揚々と海岸に着き、さぁやるぞ!と思っていた僕。さっそく海岸に繰り出して色々作業するのかと思っていたのだが、僕に最初に与えられた仕事は、なんと看板の字を書くこと!


僕は内心「なにぃ?これを字がメッチャ下手な俺にやらせるというのか~?」と思ってしまった。正直ちょっと嫌だな~と…。

しかし、7秒後に思い直した。

「何を言ってるんだ、俺は!俺は日本人だろうが。こういう細かい仕事でこそ本領を発揮できる国民だろうが!よし、多かが看板作り、されど看板作り。メッチャ丁寧にやってやろうじゃないか!」

と、何故か突然俄然やる気になり、一心不乱に周りには目もくれず1つ1つ丁寧に描き始めた。

何時間かかったのだろう、かなりの時間を費やしたのは間違いない。端っこで黙々と淡々と作業をしていた僕。ようやく終わったところで、ボスに見せにいった。


「オー、ベリーグッド!グッジョブ!」と一言。

よし、やってやったぜ俺(笑)!いや、でも本当にマジで全力を尽くしてやりました!好評をいただけてよかった~(笑)!


とっても大事なことを学んだ。「これが仕事なんだ」と。カネをもらってるかボランティアなのか、得意なことか苦手なことかなんて、そんなの関係ない。今ここにあるやらなければならないことに全力を注ぐ。時にそれが理不尽であったり非効率なことであったりしても、ガタガタ文句を言わずに、まずは全力でやる。それが日本人の良さであり強みであるのだ。

そんな国民性があるから、僕たちは「ものづくり世界一」の国になれたのだ。


ここのところ、色々なご縁やタイミングで「日本人」を考えさせられることが多いが、今日もまた考えさせられた。今僕がここでどのような行動をするかによって、コスタリカでの日本人の評価が変わる。1億2千万人の日本人を背負って、僕はここにいるのだ(笑)。

よし、もう一度決心しよう。今からここから、全てに全力でいこう。それが俺流だと思うし、「日本人流」でもあるのだと思う。

全力で、誠実に、一生懸命に。それが僕ら日本人の一番地味にして最強の武器なのだ。


2013年8月21日。コスタリカ、トルトゥルゲーロ国立公園の近くのビーチにて。

【第2章 中米編 「キーワードは微生物」コスタリカから世界を変える日本人・西川高鶴氏、同行取材報告!】

2013-08-21 09:37:48 | 日記
2013年8月19日。

世界にはすごい人がたくさんいる。すごい日本人もたくさんいる。この旅の中で、何人もの「世界で活躍する日本人」にお会いさせていただいたが、この中米コスタリカで、僕の魂を揺さぶってくれる「すごくて熱い日本人」にお会いすることができた。

その方の名は西川高鶴さん。このコスタリカで起業し、EMと呼ばれている微生物を使って(利用としてと言った方が的確かもしれなません)コスタリカの、中米の、そして世界の環境問題を少しでも解決していこうと尽力されている日本人である。

「EM?微生物を使って環境保護?なんだそりゃ?」

と思われる方も少なくないと思う。EMとは「Effective Microorganisms」の略称で、日本語にすると「共存共栄する有用な微生物の集まり」という意味になる。つまり、自然と共存する安全な微生物の力を借りて、環境浄化推進のための活動をなさっているのが西川さんなのだ。



と言われてもピンと来ないとですよね(笑)。僕はこのブログの中で、EMについての詳しい説明を書く必要はありませんし(笑)、僕がそんなことをしなくてもたくさんの情報がアップされています。ぜひネットで調べていただけたらと思います。以下に少しだけURLを載せておきます。

http://www.emro.co.jp
http://www.ecopure.info/special/2009/001/index.html
http://www.ecopure.info/special/2009/001/report02.html
http://www.ecopure.info/special/2009/001/report03.html

ちなみに西川さんは、日本のテレビ番組でも取り上げられたことがあるんです!読売テレビの「グッと!地球便」という番組で、毎週日曜日の朝10:25~から放送されています。でもこの番組、どうやら関西方面だけのようで、関東から見られるのかな・・・。以下に、西川さんが放映されたときの番組の内容のURLを載せておきます。

http://www.ytv.co.jp/chikyubin/oa/article20130210.html



という西川さんなのだが、西川さんはもともと農林水産省に勤務されていた官僚だったのだ。しかし都合により同省を退職し、その後JICA(現在の国際協力機構)で青年海外協力隊員として中米のホンジュラス共和国に派遣された。そこから中米との出会いが始まったという。

1992年から某日本企業の駐在員といてコスタリカに勤務し、その中でEMとの出会い、そして2005年にコスタリカでエムプロテック社(EMプロダクト&テクノロジー社)を立ち上げ独立し、現在コスタリカを中心に中米各地で活動をされている。



そんな西川さんとご縁があって今回お会いすることができ、またお仕事の現場まで同行させていただけたことは、僕にとって本当に「人生の財産」となった。なぜ僕が「財産」とまで言ってしまうのかというと、僕は西川さんの環境保護への「情熱」と「行動力」、そしてその人柄に心から引き込まれてしまったからだ。本当に素晴らしい方にお会いすることができ、素晴らしい活動を目にすることができた。

ということで、本当はこれまでのようにQ&A方式でブログをまとめようかと思ったのですが、今回はちょっとやり方を変えて、「僕の魂に響いた西川さん語録」としていくつか紹介しつつ、僕の魂が反応したことを勝手に書いてみたいと思います(笑)。



ふじもんの魂に響いた西川さん語録NO,1

「僕は想像を絶するどん底の生活をしている人々をこの目で見てきた。だからその人たちのために、なんとか何かをしたいんだ」

西川さんは青年海外協力隊でホンジュラスに派遣されたとき、たくさんの農村部を訪問した。そのときに目にした貧しい人々の生活は・・・まさに「貧困」だったという。そのとき見た光景が、今の西川さんの行動の原動力となっており、情熱の源であるとお話ししてくれた。

僕は考えた。貧しい生活を見るということでは、僕も世界各地で見ることは見てきた。見ることは見てきたけど・・・僕はそこからどのような「情熱」を学んできたのか?どんな「ミッション」を得てきたのか?

僕は「教育」こそ自分のミッションだと信じている。でも僕は、発展途上国と言われている人々の生活を見ることから、どんな具体的なミッションを教育の中で見出していくのか?「おい、どうなんだよ俺?」自分に問いかけてみる。西川さんのような情熱とミッションを本当に見出せているのか?自分に問いかけている自分が、そこにはいた。

西川さんの目は本当に熱かった。西川さんがなぜ今の活動をされているのか、その根源となる魂はどこから来ているのか、西川さんは僕に語ってくれた。

「このEMは世界を変えられる。発展途上国の農業にも、必ずや大きな力になる」

その言葉からにじみ出てくる情熱は、半端なもんじゃなかった。そこには自問自答と共に、圧倒されている自分もいた。


ふじもんの魂に響いた西川さん語録NO,2

「僕らは蟻んこみたいなもんだけど、いつか誰かがやらなければならないことなんだ」

いつか誰かがやらなければいけないこと・・・僕は考えさせられた。僕は昔から環境問題に関心があると言ってきたが、僕はどれほどまでに環境を意識して行動してきたのだろう。僕に環境を語る資格はあるのだろうか、と。

環境教育の重要性は絶対に間違いないはずだ。しかしそれと同時に「現場」を変えていかなければならない。今の地球は本当に切羽詰まっている。教育も大切だが、今ある「現場」で対策を早急に講じなければ、手遅れになってしまうのだ。

西川さんの活動は、まさに「いつか誰かがやらなければならないこと」だと思う。蟻んこのようなものだけど、それが必ず大きな一歩につながる・・・そうか、そうだよな。尊敬の念と同時に、そこには励まされている自分がいた。

そして僕にとっての「いつか誰かがやらなければならないこと」とは何なのか。僕はもっともっと追及しなければならない。


ふじもんの魂に響いた西川さん語録NO,3

「良い環境を、美しい地球を次の世代に残す。これは人類の責務ですよ」

正直な話、同じような言葉は聞いたことはある。でも、なぜ今この言葉を聞いて、こんなにも心に突き刺さったんだろう。

それは、西川さんが実際に行動されている方だからだ。どっかの政治家が(きっと行動していると信じたいのですが笑)同じようなことを言ったとしても、きっと心には響いてこない。西川さんの発言だからこそ、僕の魂は揺さぶられまくったのだ。

そうだよな、口だけ野郎になったらお終いだ。口先だけで行動の伴っていない奴は、ただのクソッタレだ。怒ってばっかりで自分は何もしていない、そんな先生は嫌われる格好の対象だ。そんな奴にはなっちゃいけねぇ。

僕は本当に有言実行できてきたのか?そしてこれから、口だけ野郎にならずに生きていけるのか?自分に問い質し、そして自分を戒める。そんな自分が、そこにはいた。


ふじもんの魂に響いた西川さん語録NO,4

「一度の人生、思いっ切りやらんと」

何だかすごく勇気付けられた。西川さんは、本当に思いっ切り行動し、全力で生きていらっしゃる。そういう生き方は僕の憧れであり、目標だ。今、僕は思いっ切り生きるための1つの手段として、旅をしている。

僕は思った。「やり切ろう」と。

よし、やり切ってやる。誰に何を言われようと、誇りをもって「やり切った」と言えるような人生にしてやる。


ふじもんの魂に響いた西川さん語録NO,5

「難しいんですけどね」

どうしてこんな単純な言葉が心に刺さったのか・・・。それは、本当に色々なことに挑戦してきた方から出てきた「難しい」という言葉だからこそなのだ。

例えば、何にも行動せずに挑戦もしない人が「いや~難しいわ」と言ったところで、周りは何も反応しないだろう。しかし普段から実践し、挑戦している人が「いや~難しいわ」と言ったら、同じ言葉でもその重みが違う。

色々な説明を僕にして下さっている中で、西川さんは何度か「難しいんですけどね」という言葉をおっしゃっていた。その言葉の奥に含まれる意味が、何だか僕の心に突き刺さったのだ。

「難しいことは分かっている。でも、誰かがやらなきゃならん。」その思いから世界を変えるために行動している方から出てきた「難しい」という言葉。言葉としては単純だけど、その重みが違う。そして「難しい」ことは分かっていても、挑戦を続けている。

よし、俺も挑戦しよう。誰もができることをやったってしょうがねぇ。難しいと分かっていることに挑戦してやり切るから、カッコいいんじゃねぇか。価値があるんじゃねぇか。やる意味があるんじゃねぇか。



今回、僕は西川さんにお会いできたご縁に本当に感謝している。コスタリカという国で実際に行われている環境保護の活動をこの目で見ることができたこともそうだが、何より西川さんというお方にお会いできたことが最高の財産となった。

お忙しい中、突然のお願いにも関わらずお仕事に同行させていただき、また貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。


日本の若者へ。

世界にはすごい日本人がたくさんいる。すごい人との出会いは必ずや人生の糧になる。それどころか、人生を変えてしまうかもしれない。別に海外じゃないといけないわけじゃないけど、日本という枠を飛び出して活躍されている方々にお会いすることは、絶対に価値のあることだと思う。

日本の若者よ。ちょっとだけ勇気を持って、大きな行動をしてみよう。とんでもない収穫がついてくるぞ!大丈夫、人生はまだまだ長い!思いっ切り「放学」するときがあってもいい。日本の外には面白いものが、すごいものが、常識を覆すようなものが、まだまだたくさんある。そこから学び、成長しよう!そして日本を変える原動力になってやろう!


2013年8月19日。サンホセのいつも安宿のリビングにて。