なんでも直そう・・・自分なりのエコを目指します。

ボランティアでおもちゃの修理そして自宅の電気製品などの故障にチャレンジ中です。其の他のことも気が向いたら書いてます。

目覚まし時計のムーブメント修理

2014年04月07日 | おもちゃの病院

おもちゃの病院に目覚まし時計を持ち込んだ人がいました。

本来、目覚まし時計はおもちゃではないので預かりません。

でも今回は預かってしまったようです。

 

落としたら動かなくなったとのことです。

皆で分解しようとしたのですが、ムーブメント部分のケースが中々開きません。

ケースは爪で押さえているので、爪の部分をこじったのですが開きません。

この部分を分解しないと修理できないので、

ケースが壊れるのを覚悟して思いきり力を入れてなんとか開くことが出来ました。

でもケースが割れてしまったのです。

(いつもはこんなに開きにくいことはないのですが・・・・・・。)

 

ムーブメントケースの中は、

 IC・水晶発振子等の付いた基板、エナメル線を巻いたコイル、

沢山の歯車等が組み込まれています。

 このムーブメントに電気を繋いでもまったく動きません。

 

コイルからのエナメル線が基板に半田付けされているところをテスターで測定すると、

1秒毎にDC電圧がプラス・マイナスに針が振れていました。

これで電子回路は正常に作動しているのが判りました。

コイルからのエナメル線をたどると、なんとエナメル線が切れていました。

エナメル線が部品の陰に隠れていたので切れていることに気が付きませんでした。

半田付けする場所が奥まっているし、細い線なので結構手こずりました。

 何とか半田付けを済ますと、順調に作動し始めました。

 

最近この時計以外にも時計が止ってしまい全く動かないものや、

秒針が行ったり来たりというような症状の時計を数件手懸けました。

大体は電池交換で直るのですが、

11年ほど前に記念で戴いた時計などは、

内部基板の半田付けをしなおし、歯車の組みなおしをしてやっと直りました。 

この時計等は、多分歯車類が相当磨耗していると思うので、

後どの位使えるのかは判りません。

落下などの衝撃を与えないようにして、寿命を全うさせたいです。

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二台の壊れたラジコンヘリコプター

2014年03月14日 | おもちゃの病院

おもちゃの病院に色違いではありましたが、全く同じおもちゃの修理品が別々に入ってきました。

どちらも動かないラジコンヘリコプターでした。  (クリックすると画像が大きくなります)

ヘリコプターの修理は扱った経験が少ないので、何となく皆がチョッと引き気味でした。

ヘリコプターは操作が難しいし、ぶつけて壊したらということも考えてしまいます。

直らない可能性が高いと断わった上で預かりました。

 

最初に預かった方はリモコンのスイッチ部分が接触不良なので、接点復活剤で磨きました。

リモコンの赤外線が出るようになったかを携帯電話のカメラで調べると、

ピカピカ光るようになったのでリモコンの赤外線発射の確認はできました。

でもヘリコプターは羽根がチョッと回るだけです。

リモコンで充電が出来るので暫らく充電しましたがやはり飛びません。

両サイドの羽根も回らないので本体の基板そして充電池も悪いのか、

判断がつきかねました。

 

その後偶然にですが、全く同じヘリコプターが持ち込まれました。(色違いではありましたが)

ヘリコプターのSWをいれるとLEDライトが 赤 青 緑 と点滅してとても綺麗です。

でもリモコンを操作してもヘリコプターは羽根が回りません。

こちらのリモコンをチェックすると赤外線が全く出ていません。

先ほど預かったリモコンで操作すると羽根が回り、少し飛び上がりました。

でもすぐ止まってしまいます。

こちらも本体から充電をしてみましたが状況は変わりません。

充電池も悪いようです。

 

宿題として家に持ち帰り、確認することにしました、。

色違いとはいえ同じ物なので入れ違いになっては大変です。

まずやったことは、片方のお客さんのヘリコプターのあらゆるところに

テープで名前等の印をつけました。

たとえ直らなくても違う人のものだったり、汚くなったり、部品に傷がついていたりしたら

誰でも不愉快になります。

人様の預かり物なので、直りさえすれば良いというものではありません。

必ず元の形にまでは戻すことを第一にして無理な修理はしないことにしています。

 

両方のリモコンの IC と 赤外線のランプ の電圧を測ってみました。

(どちらもリモコンのレバーは上昇にしています。)

赤外線ランプの方は電圧が相当違うのかと思ったのですが、

どちらのリモコンもDC電圧は余り違わないことを知りました。

(余り知識がないので、直流電圧ではなく発振している周波数の出力を測定しないと

意味がないのか自分には判りません。)

 

ICの方では直流電圧は大分違いました。

でも、 IC の構造や基板の回路がよく判らず、

せっかく電圧を測りましたが、リモコンの回路の方は直せませんでした。

 

今回、幸いなことに片方の人がUSBで充電できるコードを持ってきていたので、

自宅のパソコンで両方とも充電しました。

正常なリモコンで操作すると、ヘリコプターは二台とも上昇しました。

両サイドの羽根も動き、問題なさそうです。

一応、充電池も良好なようで、どちらもリモコンに問題があったようです。

壊すと嫌なので、完全な飛行テストは止めておきました。

今回は片方のお客さんの方しか直せず、残念でした。

 

このヘリコプターは暗いところで電源を入れると 

赤 緑 青 の LED が点滅してとても綺麗です。

 (こちらの画像もクリックすると大きくなります)

こちらのおもちゃはいくらで購入したかは知りませんが、

同じようなものが楽天ショップなどの安いところでは

3千円位から 販売していました。

中国で殆んど作られているとはいえ、思ったより安くて驚きました。

少し前まではとても高価で、しかも壊れやすく、中々手の届かない物でしたが。

 

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とても汚れていたおもちゃの修理

2013年12月08日 | おもちゃの病院

複数のキーの音が出ないというおもちゃのピアノです。

電池の液漏れもありました。

 

実は、このおもちゃビックリする位汚れていました。

ホコリだらけで何となくベタついています、ウエスで拭いてもきれいになりません、

そこで各部を分解し配線の半田を外し、

電池ボックス付きの裏蓋やキーボードの基盤など水に濡れても乾けば問題ないところだけ

中性洗剤と水道の水でブラシを使って綺麗に洗い流しました。

 

 基板の銅箔が黒く変色しています、

多分ジュースなどをこぼしてから長い時間が経っているのでしょう。

青い塗料を削ってテスターで測ると、断線して完全に導通がないところがありました。

 

不要な電源コードの被覆を剥いて中の銅線を取り出して利用することにしました。

変色したり切れている銅箔に銅線を沿わせ半田付けしました。

直しているときは気が付かなかったのですが

写真を拡大してみたら 下手な半田付けなのに気が付きました。

( 画像をクリックすると拡大します。)

       

    

半田がボテボテして見掛けが悪いのですが、

他の回路に接触していないことだけは確認しました。

 

これで直るかと思いましたが、まだ直りません。

あとは IC の不良かその周りの接触不良だけです。

IC でないことを祈りながら IC 基板の細かいピンに半田ごてを当てていきました。

電源スイッチを入れると嬉しいことに全部の音が出るようになっていました。

 

組み戻す前に、色々なスイッチ部分に接点復活剤をつけて磨き、

電池端子は鑢で錆をとりグリスを塗っておきました。

 

直接返却ではなかったので、誰が使うのかは判りませんが、

喜んで遊んでくれることを期待しています。

 

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直せなかったおもちゃのその後

2013年08月06日 | おもちゃの病院

1週間前の

半田付けが出来ないので直せなかったピアノのおもちゃです。

2つの鍵盤だけ音が出なかったのに、

修理に出したら、全部の鍵盤の音が出なくなってしまい、


預けたときよりも悪くしてしまったもので困っていました。


そして1週間後

このおもちゃのピアノ、おもちゃ病院の他のメンバーが再度取り組んでくれました。

そして見事直してくれ、ピアノの音が出るようになりました。

自分は他の場所で開催していたおもちゃ病院に行っていたので、

実際の修理内容を直接見ることが出来なかったので、残念です。

 

話によると、

パターンの切れたところに半田付けは出来ないので、

スイッチ部分にビニールを剥がした芯線を接触させセロテープで固定、

途中の配線も矢張りセロテープで基板に貼り付け、

電子回路の元の部分である他の基板の半田付けできるところまで線を延ばして半田付け。

基板内の配線切れはコーティングをそっと剥がして銅線をセロテープで貼り付けた。

と言う具合で、半田付けはセロテープで代用。

但し接触が完璧でないかもしれないので、又切れてしまうかもしれないとのことでした。

 

何はともあれ、預かったときより悪い状態で返却とならなくて、

本当によかったと思いました。

 

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直せないおもちゃ

2013年07月30日 | おもちゃの病院

残念ながら直せなかったおもちゃが又有りました。


色々な音楽を演奏するボタン付きのピアノです。

演奏は良好に作動します。

ピアノの方の2つの鍵盤の音が出ません。


このキーのスイッチ部の接触不良と思われました。

おもちゃを分解すると、

鍵盤の下の基板にジュースと思えるものがこびり付いていました。

この基板は、透明なビニール状のものです。



スイッチの接触部分を拭いてみましたが駄目でした。

テスターで測定すると全く針が振れません。

接点部分を磨くと普通、銅箔が出てきます。

ところがその部分が消えてしまいました。



配線部分は表面がビニールでコーティングされています。

その為、テスターで当たってみても導通はありません。

ジュースが浸み込んだのか、配線部分の数箇所が黒く変色していました。

コーティングを剥がして配線を繋ぐことができないものかと、

そっと剥がしたのですが矢張り印刷の配線部分が消えてしまいました。

熱に強い物なら半田付けで何とかできるかもしれませんが、

どうしょうもありません。


悪いことに全てのキーが繋がっていたアース部分も黒く変色していました。

今まで何とか繋がっていたのでしょう、今回点検中に導通が無くなってしまいました。




2つの鍵盤だけ音が出なかったのに、

修理に出したら、全部の鍵盤の音が出なくなってしまいました。

(勿論、音楽の演奏の方は元のままで良好です。)




預けたときより、もっと悪くしたということはなんとも残念です。

預けた人に直接理由を説明できないので、

修理表に謝罪の気持ちを記入しておきました。




このような故障は昔のおもちゃなら問題なく直せるのですが、

これからは、このように銅箔が使われていない印刷の配線や、

半田付けできない材質の基板などが多くなると先行きが慮られます。


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トライアック万能調光器キットで半田ごての温度調節器を作りました。

2013年04月27日 | おもちゃの病院

半田ごてを使っているとき、ついコテの電気を入れっぱなしにしてしまいます。

そんなに強い半田ゴテではないので、消費電力はたいしたことは無いのです。

でもなんとなく熱いままにしておくのは気になります。


今回、秋月のキットで半田ゴテの温度調節器を作りました。

入っている部品
 ・トライアック(TO-220AB)
 ・サージ吸収素子(N413)  青い筒状のもの
 ・シリコンダイオード(I-00934)4
 ・ボリューム250kΩ (P-00250)
 ・つまみ(P-00253)
 ・ネジ(P-01885)
 ・フィルムコンデンサ(CT)0.1μF50V(P-05332)
 ・CF1、CF2  0.1μF 2個
・15KΩ  2個
・2.2KΩ 1個
・基版



作る前は、部品も少ないのでこんなのは簡単にできると思いました。

ところが、説明書を読んで私は頭の中がこんがらかりました。

    ( RF(60~180Ω)・ CF1・ CF2 )はオプションです、

    モーター以外のランプの時は使わない方がよい


などと書いてあり、説明書の図と違います。

図と同じように作りたい自分にとっては理解しにくいものでした。

結果としては、説明書の図と同じに作りました。



迷ったときは、インターネットで検索。

インターネットの便利さを今回も感じました。

早速色々な人の製作方法を参考にして作りました。



小さなお菓子のブリキ缶があったので利用しました。

基板がショートしないように缶の底に木片を貼り付け、

放熱板はビールのアルミ缶を5cm位の四角に切って作りました。

コテ専用にするのでヒューズは省略、コードに簡単なスイッチを入れました。

内部はこんな感じにしました。




出来上がってからテスターで測定すると一番弱くしても100Ⅴの電圧が出ています。

(無負荷だから100Vですが負荷をかければ下がるようです。)

負荷をかけたときの出力側の電圧を測ることができません。

でも、ヘアードライアーを繋ぎボリュームを回すと強弱の調節できました。



缶に余裕があるので、使わないときはコードを缶の中に収納することにしました。


でも100Vの電気が入っているので早いうちに安全対策をとろうとは思っています。






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プレスアップフィギュア(全部の関節が緩んでグニャッと倒れる人形)の修理

2013年02月10日 | おもちゃの病院

本体の下を指で押すと全部の関節が緩んでグニャッと倒れ、

指を離すとピンと立ち上がって元に戻る人形です。


実は預かったおもちゃは直してすぐに返却したので写真がありません。

どんな人形か判るようにと思いましたが、

同じものが無いので、代わりにかわいい猫に登場してもらいました。。

これは輸入玩具の [トイピース ] さんの ホームページから画像をお借りしました。



釣り糸のような透明なナイロンの糸が切れてしまい、グニャッとしていました。

下の台座の裏側に丸い蓋があり、それが傾いています。


その傾いた隙間から中を覗き込むとバネが入っていました。

片方の糸は切れていないので、引っ張られて蓋が傾いているのです。


片方の糸が切れたということは、当然もう一方の糸も弱っていると思います。

そこで切れていないほうの糸も切りました。

ばねが蓋に食い込んでいるので、ねじることで蓋を取り外すことが出来ました。


そして、頭の方にも丸い蓋が付いています。

その蓋には糸を通す穴があるので、

頭の蓋の穴にピンセットを差し込んでグリグリと引き回すと頭部分から抜け出してきました。


これで全部バラバラになりました。


まず最初に台の蓋の部分に4本の糸を取り付け、

その糸を台座の穴に一本ずつ通してから

ばねの付いている台座の蓋をねじ込みました。


後は糸を通して元通りに組み、体がピンと立つようにして、

頭の蓋のところで糸を強く結びました。


最後に頭を差し込んで完了しました。

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トミーの古いレーシングカーの故障

2012年08月18日 | おもちゃの病院

動かないということで預かりました。


レールの金属部分とつなぎ目、なんとなく錆気味です。

レール部分は軽くヤスリをかけ、つなぎ目と一緒に接点復活剤で磨きました。

コースの各点で電圧を測ると、

時々電圧を感知しないことはあるもののほぼ正常になりました。



これで走行するかなと思い、車を乗せました。

残念、まったく動きません。



早速分解してみました。




モーターの力を車輪に伝える2~3mm位の歯車部分が有ります。

この歯車を押さえる白いリングが割れ、位置がずれてしまっていました。


その為、モーターが回るのを妨害しているのです。

この歯車は入手できません。


部品入手出来ずで修理不能にしようかなと思いました。



古いおもちゃながら、直ればまだまだ楽しく遊べるのになどと思ってしまいます。



部品がピッタリに作られているうえに、

これだけ小さな歯車なので

位置や歪みが大きいと上手く噛合わなくなるかもしれません。

でも、駄目もとでやってみることにしました。



歯車にはオイルなどが浸み込んでいるので、アルコールに漬け込んで洗いました。

歯車の位置を定めて瞬間強力接着剤を浸み込ませました。

オイルが取り切れたか判らないので接着出来るか不明です。

2時間ほど待ってからモーターに1.5Vをつなぐと回転しました。

歯車も確りと付いていました。


途中、色々と調整をしたので銅板が折れてしまいました。

このように修理中細かい部品が壊れてしまうことがよくあります。

今回は銅板に少し余裕があったので、

曲げるところを調節し使えるようになりホッとしました。



全部組み立て、走らせました。

あまり速く走らせると脱線してしまいますが、

程々の速さでなら 何とかだましだましという感じですが走行するようになりました。


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アンパンマンのピアノ

2012年08月13日 | おもちゃの病院

音が3箇所出ないアンパンマンの電子ピアノを持ち込んだ、子供連れのお父さんから

「できれば、直すところを見たい」

との希望がありました。


3箇所ぐらいの音出ずなら、ボタンの内部の汚れぐらいかなと簡単に考えて

どうぞと言ってしまいました。



(実はなかなか直らず四苦八苦したり、

分解したとき、修理に出したときより悪い状態になるときなどがあります。

そのときお客さんからジーと見られていると、とても緊張してしまいます。)




おもちゃを持ち込んだ人と一緒にねじを外し、スイッチ部も開けてみました。

内部にごみはありましたが、基板の錆や割れなどはありません。

一応、基板の接点部やボタンのゴムの部分をを清掃してみましたが変化はありません。



そこで基板のパターンをたどろうとしましたが細くて、しかも何本もあるので、

目がチラチラしてしまい、少ししかたどれませんでしたが、

なんとか、フラットケーブルのところまでたどることが出来ました。


基板と基板をつなぐフラットケーブルの半田を盛りなおしましたが、

やはり変化がありません。


ICの基板のところも半田付けをし直しました、

矢張り変化がありません。


この様な場合は、じっくりとみて見ないと判りません。、

ICの可能性があることから、直らないかもしれないことを了解してもらい、

入院させることにしました。



家に持ち帰って、インターネットで回路図を探しました。

幸い、「おもちゃ病院 ゼンマイ」というホームページに載っていました。


時々見るのですが、とても参考になるホームページです。

リンク フリーとなっていたのでURLを、


http://homepage2.nifty.com/ken-ssc/zenmai/ /a>


「おもちゃ病院 ゼンマイ」 ゼンマイ・バナー

http://homepage2.nifty.com/ken-ssc/zenmai/images/kairozu/anpanman-kbd.jpg

回路図を元に回路を点検し、

不良箇所からICの脚までたどることが出来ました。

テスターで導通をみると一応つながっています。

音の出ない回路を、他のキーを担当しているICの脚に繋いで見ると、

他のキーの音が出ました。

ということは、この回路の方は正常なようです。

ICの脚の半田も盛りなおしても直らないのですから、

ICの不良しか考えられません。


残念ですが、修理不能となってしまいました。





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「おもちゃの修理を頼んだら・・・・・・」というのを読んで。

2012年07月27日 | おもちゃの病院
YOMIURI ONLINE    発言 小町生活・身近な話題という記事の中にこの様なものがありました。 2010年6月24日 16:11

おもちゃの修理を頼んだら…

2歳の子供がいます。                         
お風呂に浮かべて遊ぶ金魚のおもちゃ(ちょっと硬い、塩化ビニール?製)が壊れてしまいました。金魚の中に入ったお湯を抜く時に、お尻の部分にはめられていたプラスチックの栓が金魚の体内に落ちて入ってしまったのです。
逆さにすればはまっていた穴の近くに転がってくるので、細長いピンセットか何かで取り出して、またはめ直せばすぐ直ると思い自分で直そうとしたのですが、あいにく丁度いい道具が自宅になく、何か道具を買ってこようかと考えていた所に近所の児童館でおもちゃの修理を受け付けてくれるとの案内があり、そこにお願いする事にしました。 

・・・・・・・・・・・・。 

http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0624/325918.htm?o=0&p=0

          

    

一年以上前の記事なのですが、たまたま昨日この記事に気がつきました。

自分の最近の経験から考えさせられる記事でした。

修理に出したお母さんのガッカリした気持ちを考えると、

今更ながら、気持ちを込めて預からなくてはと思いました。

 

確かにおもちゃドクターにも色々な人がいます。

器用な人、不器用な人、汚れをあまり気にしない人、驚くほど技術のある人。

皆、ボランティアです。

完璧な出来ばえを望むときは、はっきりと自分の希望を言っておく必要があります。

(無料か、部品代ぐらいで治してもらうと思うと言い難いかもしれませんが。)

そうすれば、あまり自信の無い人は手出しが出来ませんから。

でもあまり厳しい条件だとお断りするかもしれません。

 

私自身は、たとえボランティアでも誠心誠意心を込めて取り組んでいます。

 

ただ、受け付けたときは簡単に直ると思って預かり、いざ修理に取り掛かったら

内部の配線が次々と切れてしまったり、

メカを全部バラバラにしなくてはいけなかったりというのはよく有ることです。

あと一歩で直るか、それとも修理不能かの見通しが立たないときに引き取りにこられると、

はっきりとした返事が出来なかったりします。

 

中には、一部の動作はしていたのに分解したり組み直しを繰り返すうちに

まったく作動しなくなるものもあります。

分解するときどんなに気をつけていても、破損するときもあります。

こんな場合、預けた人からは壊されてしまったと非難されたり、

稀には弁償せざるを得ないときもあります。

(仕方がないとあきらめてくれる人のほうが多いですが。)

こんな時は、たとえボランティアであるとは思ってもとても辛いです。

 

でも、直すことが好きなので、めげずにおもちゃドクターを続けています。 

 

 

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 手回し発電タケコプター(ドラエモン ふしぎのサイエンス 1 )

2012年07月19日 | おもちゃの病院

 

ドラえもんのおもちゃの線が切れたというので持ち込まれました。

初めて見たものなので、最初どんなおもちゃなのか判りませんでした。

普通のおもちゃなどで使うモーターともう一つ小さいモーターがつながっています。

どちらのモーターも試験用の電池をつなぐと回転します。

途中の線が二本とも切れていましたので半田付けをしたのですが、

電池がどこにも使われていません。

原動力が無いので一体どんな風に作動するものなのかと思いました。

 

お母さんと小学生位の男の子が持ち込んだものです。

直したものを渡すと、親子でバラバラになっていたこのドラえもんのセットをを組み立て、

本体部分のハンドルをぐるぐる回し始めました。

すると、本体部分から細い線でつながった小さいほうのモーターが動き出し、

ドラえもんのタケコプターがクルクル回り、

ドラえもんがフワリと空中に浮かび上がりました。

 

大きいモーターを回して発電させ、

その電力で小さいモーターを回す仕組みになっているのです。

 

細い線がまた切れそうです。

お母さんが「半田付けを自分で出来るようにしたいので半田ごてを購入したい」と言いました。 

ホームセンターなどで売っているので、半田ごてと半田線を買い、

使うときは熱いこてを置くために家にあるお皿か灰皿を用意し、

こて先は濡れ雑巾できれいにしながら、

火傷しないようにチャレンジしてみてくださいと伝えました。 

そして、半田付けとは関係ないのですが、

百円ショップで売っている「電池チェッカー」はとても便利なので、

是非今後の為にもとお勧めしちゃいました。

 

自分でやってみたいというお母さんとても頼もしいです、応援したくなります。

 

私も小さいときこんなおもちゃがあったら夢中になっていたでしょうね。

  

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預かったおもちゃが前より更に壊れてしまった・・・・・時。

2012年06月10日 | おもちゃの病院

預かったおもちゃが更に壊れてしまいました。



どのようなお客様からどんな状況で預かったのかは知らなかったのですが、

スイッチが悪いと書かれた用紙と一緒にそのおもちゃを預かりました。



電源を入れると、液晶画面に絵が出てきました。

真ん中のボタンを押しても何の変化もありません。

ボタンを押したときの押し具合が一般のものよりも浅く、クリック感も無くボタンを押し込んだという感じがありません。


ゲーム機なのか、ただ何種類かの画像が出るだけのおもちゃなのかよく判りませんでした。



分解がとても複雑でボタンの付いている内側の所まで中々辿り着けませんでした。

殆どバラバラ状態にしてやっとボタンの所のスイッチに辿り着きました。


スイッチの取り付けてある部分が複雑な感じで、

スイッチ取り付け部が全体で動作に関係しているような構造でした。

スイッチの導通測定すると、全く正常という感じではないのですが一応なんとなくオンオフできました。

でも、矢張りクリック感はありません。

スイッチを交換してみたかったのですが特殊なスイッチで同じサイズの物はありません。

接点復活剤を滲み込ませて一応組み戻しました。



本当は組み戻す前にテストをしたかったのですが、

組み戻さないと構造上の問題から動作しない仕組みになっていました。



動作テストをしましたが、矢張り最初の画面が出るのみでなんら変化がありません。



又分解して半田付けなども含む各部分をチェックして何回か分解、組戻しをしていました。

その内、最初の画像も出なくなってしまいました。



その時点で、おもちゃを出したお客様が引き取りに来ました。

預かったときよりも悪くなってしまったので、もう暫らく預かりたいということで帰ってもらいました。



ベテランの人が見ればもう少し状況がよくなるかなと思ったのですが、

やはり、状況は改善されませんでした。



後から聞いたのですが、このおもちゃは子供がとても大切な宝物と思っていたようです。

それなのに、期待を持たせながらお客様に何回も足を運ばせてしまったこと、

元よりも悪い状態に壊してしまったことなど私の不手際などが重なってしまいました。




結果としては、仲間の人のお力を借りて同じものを探して貰え弁償することで解決できました。

今回のことではプライドを持って参加しているおもちゃ病院の皆さんに迷惑を掛けてしまいました。




直して子供の喜ぶ顔を見るのは本当に嬉しいのですが、

このように最終的に弁償、そしておもちゃを預けた親からは怒られたりと散々な目に合うと、

例えボランティアで報酬など無くやっていても、対応の難しさを実感します。

各地に沢山有る、他のおもちゃの病院では

「預かったものが元よりも悪い状態になってしまった」というこのような時 

どのように対応しているのかなと思ったりもします。



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なかよし幼稚園 & おとのでる てあそびうた えほん

2012年01月25日 | おもちゃの病院
   なかよし幼稚園


このおもちゃ、電池のところが接触不良で簡単に直りました。

一応テストをしました。前進は真っ直ぐ進みます。

何故か、バックするときは曲がるのです。


何故バックするときだけ曲がるのか?


タイヤを回してみました。

後輪は左右共に前後に軽く回転します。

前輪の左側も前後に軽く回転します。

ところが何故か右側のタイヤだけは前進方向に回転はするのですが、後方へ回転しません。

何かが当たっているのかと思いました。

でも、タイヤの周りを見ても何もぶつかっているようには見えません。

仕方がないので分解することにしました。

なかなか分解できません。

そこで、車体とタイヤの間にラジオペンチを突っ込んで思いっきり力を入れました。

タイヤは遠くに飛んでいってしまいましたが、無事に外すことが出来ました。

なんとタイヤの中に仕組みが有りました。



タイヤの中が丸く くり抜かれています。

くり抜かれている内側がギザギザになっています。

その内側に、ゼンマイに使われているような部品が入っていました。

ゼンマイを巻くときは抵抗なく巻けて、ほどける時には引っ掛かるような部品です。


曲がるのはどこかが悪いのかと思いましたが、

この構造を見てバックのときは右の前輪が回らないので、右へ曲がることに納得しました。




   おとのでる てあそびうた えほん



おもちゃの病院に「音が全くでない」とのことでお客さんが持ち込みました。

実は買って半年もしないうちに壊れたそうです。

お客さんはおもちゃの裏側に書いてあった宝島社のサポートセンターに電話をしたそうです。

でも「直すことは出来ません」の一本やりで、全く相手にして貰えなかったとこぼしていました。

一年間の保証が当たり前なのは,家電なんかだけなのでしょうか.




壊れていなければ、ボタンを押せば絵本に載っている曲が出てくるはずです。

電池を入れ替えても音は出てきません。矢張り故障しています。

このてのおもちゃは音を出す部分を本体から剥がさないと直せません。

両面テープでしっかりと貼り付いているので、カッターやマイナスドライバーで剥がします。


分解すると、スピーカーのところの線が切れていました。

半田付けは綺麗に出来ています。

多分、配線の被覆を剥がすとき芯線に傷を付けたか、組み込むときに何回も線を動かしたかのどちらかでしょう。



もし家電品だったら、一年以内なので当然保証の対象になります。

もし自分のものだったら、矢張り腹を立てていたことでしょう。



何はともあれ、無料で直せてホットしました。



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ソモソモおもちゃ製作時からのミス?

2011年11月29日 | おもちゃの病院
タカラトミーの「オート踏切ステーション」

   
列車(プラレール)が駅に入るとその先の踏切が閉まり、列車が通り過ぎると踏切が開きます。

踏切が開くと車(トミカ)が踏切を渡り、タワーの回転で持ち上げられ、そこからまた踏切まで走ってきます。


故障症状は駅に列車が入ったことを感知する為のレバーの動きが悪く戻らなくなっていました。

そしてもう一つ、踏切の手前で車が踏切にぶつからない為の車止めのレバーが上がりっぱなしでした。


分解してみると、レバーを戻すバネが外れていました。

バネの片方を引っ掛けるところが外れやすい構造なので少し削って外れにくくしておきました。

多分、落としたか何らかのショックでバネが外れたのでしょう。

車が踏切にぶつからない為の車止めのレバーが上がりっぱなし、これは組直しで治りました。



ところが、列車が駅で止まった時と踏切を通り過ぎた時の音声がどう考えても逆なのです。

お客さんからの指摘はなかったのですが納得できません。

基板の配線やハンダ付けなどを見ても綺麗で、故意に外して逆に付け直したようには見えません。

配線を固定している物も外した形跡はありません。


部品の故障で逆になるとは考えられません。

先輩のおもちゃドクターに相談して、

けっきょく配線を逆にすることになりました。


動作テストをしてこれで良しとなりました。

考えられないことですが、おもちゃ製作時からのミスだったのでしょうか。



このおもちゃは2009年9月にも手掛けたことがあったので、コツが判っていたので分解が楽に出来ました。

(尚、このおもちゃの動き方は 「 YouTube」で「オート踏切ステーション」を検索すると見ることが出来ました。)









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おもちゃのIC不良

2011年10月24日 | おもちゃの病院
最近のおもちゃはICをよく使っています。


  おもちゃのカラオケ

音が全く出ないので、基板の回路をチェッカーで探ってみました。

最初は音は聞こえませんでしたが、その内チェッカーから所々で音を拾うことができるようになりました。

その内スピーカー端子からも音を聞くことが出来るようになりました。

と言ってもスピーカーからは音は出てきません。

スピーカーを個別にチェックしても正常です。

しばらくするとチェッカーから音がでなくなりました。

基板にショックを与えても変化がありません。


昔の基板みたいに抵抗やトランジスターを外せれば個々に確認したいのですが、

最近は、ICと同じように基板にペタリと張り付いているものが多く、

これではとても半田をとって部品を抜き出しての確認はできません。


ただ今回は基板に熱が加わった時に音が出たり出なかったりと不安定なので、矢張りICが悪いようです。



温めて一時的に良くなっても、冷めれば結局また悪くなるので残念ながら修理不能としました。






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